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夢小説設定
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「さっきあの時よりもっつったな」
「言ったね」
「あの時っていつの話だ」
「確かに。俺等は今回が初参加。ヒメさんも初めてじゃないんか」
「残念。あたしは4年前にも参加してる」
「お前が暫く立海を休んでいたときか」
「そうだね」
「なんで休んでいるのか誰も何も聞かされていなかったし、立海を辞めたと言う話も聞かなかったが、こう言った大会になんでお前が出られる」
「夢姫は4年前、俺達が高1の時にすでに合宿所でもマネージャーをしていたからな。マネージャーとして同伴してもらったと言うことだ。そして本来なら昨年行われるはずだった試合が1年延期となりこういう形となったと言うことだ」
「そうなんですね」
「でもなんで4年も前にさかのぼるんや」
「確かにな」
これはきっと立海の皆も雅治たちも知らない話だ。この先も話すつもりなんてないけど
「4年前のU-17の試合で行ったのがフランス」
「夢姫はフランスで迷ってしまったのですよ」
「「迷った?」」
「先輩達と一緒にいてもか」
「迷ったのはオフの日だ。散歩してくると出かけたその日に迷ったらしい」
「ほう」
「色々とあって助けてくれたのがカミュ選手」
「へぇ」
「デューク」
「うん?」
「なんで先輩の」
「裏切りは革命には必要だ!気に病まなくていい」
「カミュ」
ゲームはあっと言う間に決まり
「ゲームセットウォンバイフランス!!」
「まるでドラマを見ているようだ」
「天衣無縫…いやそれとも違う」
ドイツ戦を見終わった日本代表メンバーも合流し、他の試合を見に行っていた選手たちも合流し始めている
「奴の強さはまさしく『テニスへの愛』だ」
「テニスを愛しすぎたがゆえ…奴には
「「声!?」」
「革命的すぎるじゃねーの!」
「プピナッチョ」
試合が終わってすぐに馬の声が聞こえたかと思えば
「なんだもう終わったのか」
「王子の出番は未だです」
「あの人もフランス代表?」
「そうみたいだな」
「濃いで…」
「何や濃すぎるわフランス代表」
「だが」
「あぁ!」
「やっぱり強くなってるねフランス代表」
宿舎に戻ってきたあたし達
「夢姫」
「うん?」
「明後日はいよいよ準々決勝」
「フランス戦だね」
「あぁ。運命の悪戯か」
「お互いにとって因縁の相手ですなぁ」
因縁の相手…か
「だがその前にお前は明日サッカーのマネージャーだったな」
「だね。全く気は乗らないけど」
「明日行くことは三船のおっさんの伝手で知らせてある」
「そうなんだ」
「あぁ」
「本当に行くのが嫌な様ですなぁ」
「嫌だもん。明日はゆっくりしようと思ってたのになぁ…」
「諦めろ夢姫」
「だね。明日に備えてあたしは休むとするよ」
「そうしておけ。フランス戦の話がまだ残っているからな」
「そっか」
お休み。それだけ話をすると部屋に戻る前にソワソワとしているお兄ちゃん達
「なんでソワソワしてるの」
「明後日とは言えオーダーが気になるじゃろ」
いや、まったく
「ほー君がきっと三船監督と話をするだろうけど」
「だがお前は明日はサッカーのマネージャーだろ」
「だね。休もうと思ってたけど」
「気になるだろ?」
「まぁ」
気にならない。と言えばうそになってしまう。でも
「お休みとは言って来たけど、どうせ眠れないし外の空気吸って来る」
「日本代表宿舎とは言え気を付けるんですよ」
「うん」
部屋に戻ってからお兄ちゃんのジャージの上着を着て部屋を出たときだった
「どうかしたの?」
「いや落ち着かなくてね」
「まぁ皆はいろんな試合を見に行ってきたわけだし、気持ちは分からなくもないけど、あまり無茶をして練習をしても意味なんてないからね」
「そうだね」
「でも夢姫はなんでこんな時間に出歩いているんだ」
「これから散歩に行って来ようと思って」
「大分暗いようだが、仁王は」
「さぁ?」
戻って来てから顔を見ていない様な気もするけど
「じゃあ一体」
「修ちゃんが今外にいるから」
「種ヶ島先輩?」
「うん、そう」
「珍しいじゃないか。他の先輩と一緒に出歩くなんて」
「今はね。少し前までは是がふつうだったよ」
「え?」
「きっとここにいるお兄ちゃん達の代であたしの事をよく知ってるのは修ちゃんだけだし」
「それは一体」
「夜お兄ちゃん意外と出歩くときは大体修ちゃんと一緒だったしね。立海に通ってからは皆と一緒にいることが多かったから」
「そっか」
「じゃ、行って来る」
「あまり遅くならないようにするんだよ」
「うん」
外に出ると修ちゃんを含めお兄ちゃん達が揃っていて
「何してんの?」
しかもデューク君が頭を下げていて
「ちょっと皆、見らんせーね!」
「何を…」
S1の所を皆は見ていて
「これって」
「カミュ選手との試合のことだったの?」
「あぁ」
「そんじゃ、夢姫つれて散歩に行って来るわ」
「気を付けろよ」
「別にそないに遠くには行かへんよ」
施設内を修ちゃんとアツ君と歩いていると
「しかし、三船監督もエエとこあるやん……なぁ☆」
「監督のオーダー表書き換えようなんてお前ら馬鹿か?俺なら」
「アツ君の話聞くとたまに怖いのは何で」
「そういう所があるからやろ」
少し離れた所で、ボールを打っている音が聞こえてきて
「修ちゃん?」
「夢姫にも聞こえるな」
「うん。壁打ちしてる音だね」
「せやな」
テニスコートの方を見ると白石君が壁打ちをしていて
「頑張っとるなぁ」
「だね」
なのに戻ってきたボールを地返すこともなく
「駄目や」
なんて声がしたもんだから
「何が駄目?」
「越知さんやっけ」
「お兄ちゃんもいるから名前で全然かまわないよ」
「ほな遠慮なく」
「で?何が駄目なの?」
「『閃きテニス』いうたって今までずっとやってきた教科書のような『聖書テニス』が体に染みついとって…」
「頭では分かってるのにって?」
「あぁ」
ベンチに腰掛けて話をしていると白石君はラケットを自分の足にぶつけていて
「うっ!」
思いっきりぶつけてしまったのだろう。靴下が少しだけ赤くなっていて
「このままやと、俺は世界と戦われへん」
「そんな事無いと思うけどな」
「え?」
「確かにあたしはしっかりと四天宝寺の試合を見たわけじゃない。だけどね、四天宝寺には四天宝寺の良さがあって、白石君には白石君のテニスの良さがあるじゃない?」
「俺のテニスの良さ?」
「そう」