合宿所感謝祭
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修ちゃんが連れて来てくれたのはモニタールームで
「おや」
「どうかしたのですか」
「悪いけど俺が実行委員で見回りしてる間だけ夢姫を預かってや」
「夢姫さんを?」
「昔の来た頃の夢姫ちゃんに戻ってしまったみたいだね」
「あぁ。俺が良いって言われても俺も見回りが今からあるし、終われば迎えに来るから、それまでは」
「ですが一体何がどうなって」
「テニスコートで夢姫が大変なことになってるって丸井が教えに来たんや」
ブンちゃんが?
「んでツッキーも呼びに行くって言っててコートに行った時には夢姫が震えとった。サンサンの声すら届いてあらへん状況やったし、テニスコートにいるよりはええやろ」
「ですね」
「ほな夢姫、俺もすぐに戻ってくるさかい。ここでちょっとだけ待っとき」
「や…やだっ」
「やだ、いわれてもなぁ」
「越知君に連絡を入れてみましょう」
連絡を入れた直後に入ってきたお兄ちゃんに
「悪いが客を1人、合宿所から出した」
「そうですか」
「アイツ単独だと言っていたが、これだけ人がいたら他にもいる可能性がある」
「そうだねぇ」
一向に修ちゃんから離れようとしないあたしを見たお兄ちゃん達は
「夢姫」
「お兄ちゃん?」
「種ヶ島と一緒に居てもいい。だがあいつ等の前でもそうしてる訳にもいかないだろう」
「だって…」
修ちゃんと一緒に戻ると
「感謝祭っちゅーことで、大感謝価格やからな。オマケのメッセージカードも大好評やで。さっき子供らが見せ合いっこしとった。なぁ夢姫」
「「夢姫?」」
「本当ですか?大量に書いた甲斐があります」
「漢字読めてへんやったみたいやけどな。『
「え」
「言っただろう、弦一郎。小さな子には難しすぎると。所でなぜ夢姫は先輩から離れないんだ?」
「そうだぞ、お前は自分の持ち場に」
「勘弁してやり。ツッキーが対処したとはいえ氷帝にいたときの奴に遭遇したんや」
「「な!?」」
「今はいここに来た頃の夢姫やと思うとったほうがええで」
「なんと」
現に修ちゃんから手を離そうとしないあたしに
「さてと」
修ちゃんがあたしの手を離すと
「ほんなら俺はあちこち状況視察してこよかな」
「む、またですか?先程もそう言って出かけていましたが」
「そのさっきは夢姫の事で丸井に呼ばれてしもうたからな」
「なるほど。場所はテニスコートですか」
「せや」
「夢姫?」
「修ちゃんがいい」
「せやなぁ」
「ならば古本でもいいからここで読んで待って居るといい」
「?」
「そうだな。夢姫は、俺達の班でもないし少しくらい自由にしていても問題はないだろう。むしろその方が気がまぎれるのではないか?」
気がまぎれる…
「そういやこの間ツッキーと本屋に行ったやろ。あん時の本読んでたらええんとちゃう?」
「それもいいかもしれないな」
「本、読んでてもいいなら、ここにいる」
「さよか」
「では、売り子は任せてください」
「ほなな。おいしいお土産買うてくるわ。夢姫にも好きなもん買うてくるわ」
「ありがと…」
「視察と言いつつ、バザーへの呼び込みをしている確率100%だな」
「何?てっきり遊び歩いているものとばかり…」
「関西弁の人に案内されたと言っていてね」
夕方までレン君達と一緒にいると
「夢姫ー」
「修ちゃん?」
「ライブステージ行こか」
「行きたくない」
「面白いもんが見れるで」
面白いもの?
「行ってくればいい」
「そうする」
立ち上がって修ちゃんと一緒に歩くと
歌い始めていたのは
「跡部君にお兄ちゃん?」
「意外やろ」
「うん」
「売りつくしたおかげで後片付けも楽でした。他のグループを手伝いに行きますか」
「そうだな。今から手の足りないところがないか探しに行くとするか」
「ステージが終わって客が屋台に流れてるかもしれないよー」
「まぁ夢姫もずっとあそこで本を読んでいるとは思わなかったが」
「だな」
「だが少しは落ち着いたみたいで何よりだ」
「ありがとう」
「構わない。だが」
だが?
「お前は仁王の所にでも行ったらどうだ」
雅君?
「そうだな。其れがいいかもしれん」
そうかな?
雅君の所に行くと
「やってくれるじゃないか」
「これは悪くないスパイスたい」
っていうあくと君たちの声が聞こえて来ていて
「なるほど。これを仕掛けたんですね」
「蛍光塗料で『来てくれてありがとう』と書くなんて、面白いサプライズだな」
「暗い中で文字が浮かび上がって綺麗やけんね。お客さんからの評判もよかばい」
「だが、なんで蓮二の後ろから出てこないんだい?夢姫」
「そう言えば珍しいね。修さんや越知君の後ろ以外で隠れているなんて」
「昼間にテニスコートでちょっとあったらしく種ヶ島先輩が連れて来たんですが」
「ずっと離れなかったのか」
「そういう事です」
「夢姫。僕たちは何もしないよ。安心して出ておいで」
「でも…」
「大丈夫だよ」
そう言ってくれたカナ君の言葉にレン君の後ろから顔を出すと、看板が目に入って
「あれ、仁王君が書いたんだって」
「え?」
「器用だよね。彼」
「だね」
「感謝の気持ちは焼きそばの味に込めたからのう。これはあくまでもおまけじゃ」
「とはいえ最後の最後にしてやられた気がして、なんだか悔しいですね」
「俺は看板係じゃき、そこに集中しただけぜよ。全員が同じことをしてもつまらんからの」
なんて話をしてから
「夢姫」
「お兄ちゃんまで」
「大丈夫そうだな」
「落ち着いた」
「それはなによりだ」
大掛かりな片付けもスタッフたちが手伝ってくれているおかげで早く片付けることが出来たと言っていた
「そう言えば今日何かあるんすか?」
「そう言えば」
「レストランに行ったら分かるかもね」
皆が疑問に思って居る中、レストランに行こうと言う話になり一緒に行くと
「え?」
「は?」
「これは、あたしたちから皆へのプレゼント」
「ほんまかいな」
「本当。シェフもあたしも皆が普段練習頑張っているからってなにかしたいってなったの
皆が注文してから焼いてくれるよ」
「まさか、最後の最後で夢姫にしてやられるとは思わなかったよ」
「同感やな」
「だな」
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