合宿所感謝祭
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レストランの方もスイーツを足したり手伝いの物を作り足したりして今はスイートポテトを焼き上げている最中だ
サブちゃんも入って来ていて
「あれ?サブちゃんの番なんだ?」
「ちゃうよ」
へ?
慌てて入って来たのは裕太君の方で
「交代が遅くなってすみません!」
次は裕太君だったんだ?
「大丈夫や。先輩が応援に来てくれたからな」
「たまたま手が空いたから、様子を見に来たついでやって。焼き芋とスイートポテトを取りに来ただけやし」
「ありがとうございます。掲示板にっ張ってある広告なんかが全部はがれちゃってるのを見つけて」
「せやったらしゃーないやん。なぁ夢姫」
「そうだね」
「ほんなら、俺もそろそろ実行委員のステージの仕事があるから行くわ」
「こっちも焼きあがったよ」
「ありがとうございます。前日に仕込みをしていたなんて驚きましたけど」
まぁ、そうだね
「焼き芋を包むのも手伝ってもらったりもして」
「気にしないで?」
カップにスイートポテトを詰め込むと
「まさかカップにこうやって詰め込むなんて発想も俺達には出来なかったですしね」
「改めてやけど、頼れる先輩やな。夢姫さんもふくめて」
「あたし石田君と同じ年なんだけどなぁ」
「そういう意味じゃ」
「俺も見習って、もっと頑張ります」
「頑張ってね?」
カップに詰め込んだものを持って
「持って行ってくれるんですか?」
「これ位はね」
「夢姫さん休憩ありがとうございました」
「夢姫さんも行って来てくださいね」
「そうするね」
「成程。シェフにも休憩を」
「そうよ?じゃないとずっと立ちっぱなしになっちゃうじゃない。それでなくても今日のシェフたちは普段よりも忙しいんじゃない」
「そんな事は」
忙しいのは事実だ。普段はこんなにキッチンに立っていることはまずは無いから
「じゃ、あたしも行ってくるね」
「はい」
外に出て持って行くと
「あ、ありがとう…ございます」
「どういたしまして」
「夢姫ちゃんもやらないかい?スタンプラリー」
「あたしはいいや。お客さんの分が無くなっちゃいそうだし」
「そっか」
「じゃ、あたしはテニスコートに行って来るね」
「「テニスコート?」」
「うん。初心者大歓迎のプチテニススクールをやってるって話だから見学」
「なるほどね」
テニスコートにもお客さんが凄い事になっていて
「随分と」
「俺達が想像してた人数よりもずっと多いだろぃ」
「だねぇ」
「テニス教室が始まるまではまだ時間があるけど」
なんて話をしているときに
「見慣れた姿があると思えば」
!?
「越知夢姫よね、アンタ」
「なん…」
後ろを振り向いた瞬間、あたしも見知った顔があって
「ぁ…」
「夢姫?」
急にしゃがみ込んだあたしに
「これはまずいですね。越知か種ヶ島を呼んできていただけますか」
「お、おう!」
誰かが走って行くのを感じた後
「先輩」
「大丈夫」
「え、でも」
「こんな子がなんでこんな大事な合宿所にいるのかしらねぇ」
「やめとき」
「そうだな」
「おにいちゃ…」
「先輩も、なんでこんな子を」
「夢姫がなぜここに居るのか言っていたな。言わずともお前たちが原因だろう」
「「な!?」」
いまだに座り込んでいるあたしに
「夢姫ー」
「修ちゃん…」
「平気やって。サンサン、ツッキー夢姫は預かるで」
「あぁ」
「任せましたよ」
修ちゃんに手を引っ張られると
「ちょっと!」
「夢姫がお前たちと話すことがない事も、あんな状態の夢姫を放っておくことも俺がするはずがないだろう。小林」
「知り合いなんですか?先輩」
「あぁ。夢姫が氷帝に通えなくなった原因の1人だ。まだ氷帝に在籍しているはずだがな」
「そうなんですか」
「こら、コーチ達の所に行くよりもどっかで休ませるか」
「ですが他の場所に行っても貴方も」
「俺達の所に置いとくわ。頭のキレる奴がおるしなぁ」
修ちゃんの班には確かに乾君やレン君といった頭のキレる人間がいるけど
「修ちゃんがいい」
「だそうですので、他の人間を見つけてくださいね」
「しゃーない。行くで夢姫」
「うん…」
==
「越知のねーちゃん震えとったな」
「あぁ。あんな夢姫、初めて見るだろぃ」
「お前たちはな」
「え?」
「夢姫がここに来た当時もあんな状態で、我々にも震えていましたからね」
「そうなんっすね」
「小林、お前は帰れ」
「な!?先輩!?」
「夢姫がようやく立ち直ったと言うのに、今の夢姫はまたふさぎ込んでしまう可能性がある。その原因は早めに取り除くに越したことはない」
