合宿所感謝祭
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雅君たちと離れてお兄ちゃんのいる所を探しているときだった
「カレー屋台で進めていくことにする」
「いいと思いまーす!」
「このグループに木手がいなくて良かったさぁ」
「え、なんでだ?」
「いたら絶対ゴーヤーカレーすすめてくるからよー。わん、ゴーヤーは勘弁どー」
「ゴーヤーは苦みが多いから、苦手な人も多いしな」
なんて話が聞こえて来ていて
「そんなところで聞いてないで入って来い」
「え?」
「誰か聞いてるんかぁ?」
「流石お兄ちゃん。ばれちゃってたね」
「「!?」」
「夢姫」
「真剣に話してるし、あたしが入り込む隙間もないし。そうだ」
「「?」」
「なんだ」
「しばらく修ちゃんと一緒に夜は寝るね!」
あたしの発言に固まったのは中高生達で
「寝るって…!」
「そうか」
「越知先輩は寝ると言う言葉にも落ち着いているようだが」
「動揺すらしてなさそうだ」
「どうせ、お前の事だ。ある程度は回って来たな」
「勿論。今の今まで雅君達の班の手伝いまでしてたよ」
当日もさせられるけど
「そうか」
「なぁ」
「はい?」
「先輩と寝るって」
「皆がどう思ってるかは知らないけど」
「夢姫が夜寝られないからな。暫くは種ヶ島が睡眠安定剤代わりなんだ」
「あ、そういう事なんすね」
「そう。で?お兄ちゃんがあたしを見つけた時に皆揃ってこっちを見たのは何」
「ゴーヤーカレーは勘弁だという話で苦みがあるから苦手な人もいると言う話をしていた」
あー…確かに
「そういう夢姫もゴーヤーは苦手だな」
「食べられないわけじゃないけどね。好き好んで食べようとまでは思ってない」
「だよな」
「そんなの、料理上手な橘さんの手にかかりゃなんでもおいしくなっちまいますって。ですよね?橘さん」
だけど橘君はなにかを考えていて
「橘さん?」
「ああいやすまない。別の事を考えていた。どうしたらカレーで感謝の気持ちを伝えられるだろうか…とな」
「あ…そうだったやー」
「来場者に日頃の感謝の思いを届ける。それが今回の感謝祭の開催意義だからな」
「そしたら種類をばんない準備したり、でーじ安く販売するとか!」
「おいおい、俺達のグループはこの5人だけなんだぞ?」
「え?」
「調理やあまり人数を割けない以上、販売種類を増やすことは得策ではないだろう」
そう言われた甲斐君はあたしの方を見ていて
「残念。あたしはもう出す場所も、出す物も決まって居るからね」
「まじかぁ…」
「でも夢姫は一体何を」
あ…
「お兄ちゃん、皆に言ってなかったんだ?」
「あぁ。夢姫がこの班に聞くことがないと思っていたからな」
「そっか」
甲斐君達の方を見ると
「あたしは1日レストランを開放するからそこでスイーツビュッフェをするの。コーヒー、紅茶は飲み放題にするし」
「そうだったのか」
「まぁでも作る量も小さく切って提供するからそんな一気には減らないようにするけどね。他の班の調理も任されてたりもするところもあるし」
「「はぁ!?」」
なんでそこに驚くの
「自分の班でやらないで…」
「因みに言えば、手伝うのはサブちゃん達の所と雅君の所だね」
「なんでそこなんですか」
「サブちゃんの所は交代でキッチンに来るって話だけど」
「交代で?」
「そ。景品に焼き芋を焼くんですって。だけど、苦手な人もいるだろうってあたしがスイートポテトを作ることになってるの」
「へぇ」
「じゃあ、夢姫さんの手作りが食えるってことなんっすね」
「そういう事」
「だが」
「大丈夫だよ」
「仁王たちの班の所は何を手伝うつもりなんだ」
「めっちゃ簡単。野菜の下茹でだけ」
「簡単だな」
「だな」
ただ、前日にやらないといけないと言うデメリットもあるけど
「でも、皆のカレーも大変だね」
「え?」
「メニューを変えるとお皿の種類も変えなくちゃいけないし、その対応も増える」
「間違えて違うメニューを提供しちまいそうっすね」
「だね」
「儲けるための販売じゃないから、損しない程度の値段にはするだろうけど、それが感謝かって言うと」
「じゃ、カレーで感謝を伝えるって…わったーに出来る事ってぬーがよ」
悩んでいても仕方がないと解散となったが
「夢姫」
「お兄ちゃん?」
「明日も来てもらえるか?」
明日も?
「それは構わないけど」
「助かる」
翌日
「すまない、遅くなった」
「こんにちわ」
「いえ、お疲れ様です。先輩は感謝祭の実行委員も兼任してますし、俺達に出来ることは任せてください。それと夢姫もお疲れ様だな」
ちゃんと挨拶をしてくれるひとがまだ高校生にもいるとは思わなかった
「グループの一員である以上、お前たちに任せきりという訳にもいかない」
「ここら辺に設置予定なんだね?カレー屋さん」
「あぁ。必要な道具の発注やスタッフとの設営相談はすんでるさー」
「おーい。試食の準備が出来たから、持ってきたっすよ」
そう持ってきたのは橘君と神尾君で
「あの2人が調理班なんだ」
「あぁ」
「じゃあ、あたしからは」
持ってきたものを見せると
「まだ付けてそんなに時間も経ってないから染み込んでないけどどうかな」
「福神漬けだ」
「すげぇ」
「昨日キッチンに寄ったのはこれを作ったのか」
「そうだよ?お兄ちゃんがカレー屋さんだなんていうから、カレーと言ったら福神漬けじゃない?」
「だよな!」
「さっそくいただくとしよう」
「でも夢姫さんの分は」
「あたしはお兄ちゃんのを一口だけ貰うからいいよ」
「おいおい」
「問題ない。それでも後でちゃんとしたものを食べるのだろう」
「ちゃんとしたモノかどうかは分からないけど、この後に雅君達の班の焼きそばの試食とかも任されてたりするからそんなには食べないよ」
「そうか」
お兄ちゃんの所からカレーを一口貰うと
「シンプルに基本の野菜を入れた中辛のカレーと子供向けの甘口のカレーだ。グループの意見で出ていたように、いくつか追加トッピングが出来るようにもした」
「いろんな人の口に合うようにって橘さんといっぱい試作を繰り返して、ようやくこれってのが出来たんすけど…どうです?」
「おいしい」
「うん、まーさん」
「ほっぺたがおちそうってこの事だよ」
「感謝の表現…」
「ん?」
「難しく考えすぎていたのかもしれないな」
「このカレーを食べて、その時を穏やかで気持ちいいと感じてもらう事。それだけで十分カレー屋さんを通じて届ける『感謝』になるんじゃない?ねぇお兄ちゃん」
「そうだな」
「俺もそう思う」
「そういう事ならカレーの味や販売方法以外にも出来る事がありそうだ」
「夢姫」
「ん?」
「毛利たちがお前を使うという事は」
「手伝える範囲内であればいくらでも手伝うよ?じゃなかったらキッチンのシェフたちもそれは同じでしょう?」
「そうだな」
「あ、でも当然福神漬けはあたしからカレー屋さんにサービスね」
「いいのか?」
「勿論。当日も楽しみにしててね」
「「当日?」」
「うん。他の皆にも話してないから。何を上げるかは当日までのお楽しみだけど、楽しみにしててね」
「あぁ」
「じゃ、あたしは雅君達の所に行って来る」
