いざ参る!武芸トレーニング
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「お兄ちゃん、ランチに行こ?」
「あぁ、そうだな」
「?」
お兄ちゃんとレストランに入ると
「おい、ビュッフェの前で突っ立ってんな、邪魔だ」
「ああ、すまない」
「お兄ちゃん?」
「夢姫が疑問に思うほどなんですか?」
「なんか午前中の中高生達の練習を見てから可笑しいっていうか、変な気がする」
「おや。どうかしたんですか?確かに夢姫の言う通り何かを気にされているようですが」
「お前たちは感じないか?」
感じないか?
「「?」」
「何を?」
「いや、いい」
ビュッフェを取って、ラウンジで食べているときも周りを気にしているようで
「そんなに気になるなら」
陰から見える人影に
「見られてるね。確かに」
「お前も気づいたか」
「うん」
「先ほどそれを言いかけたんですか」
相手は中にいるからなにを話しているかは聞こえていないけど
「そう言えば」
「ん?」
「今朝の練習でお兄ちゃんが竜君と練習してた時にお兄ちゃんのサーブのモノマネするって言ってた高校生がいたけど」
「ほう、それはまた」
「でもさ、氷帝でもあのサーブを真似しようとしてたお兄ちゃんの同級生やら後輩の人たちは誰も打てなかったよって話をしたんだよね」
「そうだな。誰か1人打てる人間が氷帝には欲しかったが、さして興味はないな」
「そうなんだ」
周りを見ていないようで見ている篤君は気づいたようで
「さっきは飯に気を取られてたから気づかなかったぜ」
「中高生たちはメンタルの強化中ですよね。何か質問でもあるのでしょうか」
「メンタルなんざ、質問してどうにかできるもんじゃねぇだろ」
「遠野君には聞いていませんよ」
「でも篤君の言う事も当たってるよね」
「ああ?じゃあ君島ならどうにかできるってのかよ」
「だが確かに、こちらから言うべき言葉は無い」
流石はお兄ちゃん
「そうだろ?」
「越知君が言うならそうなんでしょう」
「お前な」
午後の練習までは自由にしていると言う中高生達
「あたしも散歩でもしてこよ」
「時間には戻ってくるように。まぁどうせ、そんな遠くに散歩は行かないでしょうが」
「時間までには戻って来るよ。と言ってもコートの周りを歩いているだけだし、時間までにはコートの方に入れるようにする」
「賢明な判断です」
気付いたらあたしの分の食器迄片付けられていて
「相変わらずですね」
「だな」
「じゃ、行ってきます」
「あぁ」
散歩をしているときだった
「あれ?」
「やぁ夢姫ちゃん」
「お前は一体」
「皆の午後の練習が始まるまでは自由時間。其れ迄はお散歩」
「へぇ」
「だけど、敷地内って歩いた感あったりする?」
「慣れちゃったからなぁ。今では決まった時間に決まったコートに行く様には出来てるよ」
「「今では」」
「という事は過去はそうでもなかったのか」
「ここに来た当時はよく迷子になってた」
「想像できないや」
「でしょう?皆は殺陣の練習?」
「あぁ。思っていたよりも難しくてな」
「そっか。でも出来た時の満足感もすごいでしょう?」
「だろうね」
ちょっと先では六角の2人が黙ってお互いを見ていて
「あれ何してるの」
「にらめっこなんだって。ある意味メンタルトレーニングらしいよ」
へぇ
「じゃ、あたしはもう行くね」
「じゃあまたコートで」
「うん」
青学の皆と離れて歩いていると
「ふん!!」
!?
思いっきり声を出している声が聞こえたかと思えば弦君が黒い棒を振りかざしていて
「あれ」
「やぁ、こんな所で一緒に練習かな」
「ちっ誰がだ」
なんて話していると
「大分歩いてきたようだな」
「うん」
前にいる弦君を見て
「素振りか」
「はい」
お兄ちゃんと弦君が顔を合わせているだけで
「おい、何睨み合ってんだ。夢姫がビビッて修二の後ろに隠れてんぞ」
「いや、睨んでいるつもりは無い」
「やって。夢姫もちゃんと出てきぃ」
修ちゃんの後ろから出ると
「本当に後ろに隠れていやがった」
「メンタルトレーニング中だってね。成果はどうだい?」
「まだ始めたばかりなので何とも…。ですが非常に有意義なトレーニングだと思います」
「相変わらず真面目やなぁ。夢姫なんてちょっとあぁしてただけでビビっとるしなぁ」
「つーか夢姫の場合、真田だけじゃなくて阿久津も苦手なんだろうよ」
「はは、そら間違いないわ」
「何?」
「あ?」
2人が出した声にびっくりして再び修ちゃんの後ろに隠れると
「言わんこっちゃねぇ」
「まぁ、もっと肩の力抜かなアカンで。ほら、あっち向いてホイ☆」
修ちゃんの指先と同じ方向を向いたらしい弦君は悔しそうな声をだしていて
「俺の勝ち☆あっち向いてホイのトレーニングもした方がええんとちゃう?」
お兄ちゃんの方を見ると
「修ちゃん、お兄ちゃんと阿久津君のが怖い」
「今度はお前らが睨み合ってんのかよ」
「いや、睨んでいるつもりは無い」
「あぁ?ガンくれてただろうが」
「待て。目が合っただけだ」
「テメーのは、『だけ』で終わらねーんだよ」
「あー、待て待て。喧嘩すんなし」
そう止めに入ってくれたのは竜君で
「していない」
「向こうがその気だろうが」
「礼儀が鳴っていないぞ、阿久津仁。そう熱くなるな」
「テメーは引っ込んでろ」
「越知、今日はなんだかモテモテじゃないか」
「あれモテてるうちに入るんかな」
「おい、お前らも見てないで止めろし」
「俺は無理やろ。夢姫が後ろで引っ付いてるし」
「だね」
「おっとそろそろ午後の練習始まる時間やね」
「夢姫も行くで」
「うん…」
「越知なら無事だからちゃんと顔を出してあげな」
ヒョコっとお兄ちゃんの方を向くといつも通りで
「問題ない」
「そっか」
コートに行くと、殺陣の練習をちらほらと始めている中高生達
「あ、横。人が通る」
「あ、すんません」
「いや」
お兄ちゃんと一緒に通ると
「もう練習始めてるね」
「あぁ、だが全員ではないだろう」
お兄ちゃんと別のコートに行くと
「夢姫はどうせ、ここで見ているのだろう」
「うん」
コートに入ったほー君とお兄ちゃんの練習なんてそうそうに見られるものじゃない
「お、みんな真面目にやってんな」
「リョーガ君が自由人過ぎるんだよ」
「そうか?」
「貴様はどこをほっつき歩いていた」
「あぁ、ちょっと向こうのコートで見学」
向こうのコートは中高生達がメンタルトレーニング中だ
「中高生達がチャンバラやってんのが面白くて、つい見入っちまった」
「…フン。また三船のおっさんが訳の分からん事をやらせているようだな」
「メンタル強化トレーニングだそうだ」
「チャンバラでか?ここのコーチ達は面白い事考えるな」
「あのおっさんだけだろ」
「でも午前中、お兄ちゃんがラケットを振っただけで中高生達が一瞬固まったんだよね」
「そうかそうか。それにしても、メンタル強化ねぇ。ここで2人とにらめっこでもしてる方がトレーニングになりそうだけどな」
カッカッカッと笑ったリョーガ君に
舌打ちをしているほー君と無言のお兄ちゃん
「ほら、すっげープレッシャー」
「冗談を言っている暇があるなら、コートに入れ」
「おう」
こっちのコートで練習を終わらせた後
「何をふざけとるかー!!」
っていう監督の声が聞こえてきて
「やれやれ」
「あれでメンタルトレーニングって出来るものなの?」
「普通は出来ないだろうな」
「越知に同感だ」
「ほー君の場合、瞑想してるもんね」
「集中力を鍛えるにはいいがな」
「そっか」
「あの2人は落ち着いているね」
「そうだな」
あの2人と言うのは手塚君と弦君で
「学校が違うのに同じタイプなのってちょっと意外」
「だな」
へぇ、手を差し伸べるあたり問題はなさそう
「成程」
「何が成程なの?」
「アイツ、構えが利き腕とは逆だからだろ。肘が若干下がって居やがる」
「そんなのまで分かっちゃうもんなんだ」
「見えんだよ。チビ子には分かんねぇか」
「そう揶揄っているな」
「お前たちも来ているなら手伝ってやったらどうだ」
「冗談を言うな」
お兄ちゃんが黒い棒を持つと、素振りをしてくれて
「重たくないの?」
「お前では持てないだろうな。だがさして問題はない」
ピタリと止まった手塚君と弦君
「だが武芸は体感トレーニングにもなるからな」
「そうなんだ。あたしにも出来るトレーニングってあるかな」
「お前は今のトレーニングを熟せば十分だ」
「そっか」
「お前もトレーニングしているのか夢姫」
「じゃないと直ぐに太って行っちゃうので」
「ほう」
「どこが太っているか言ってみろ夢姫」
「それは言いませんーっ」
弦君達の方に行くと
「逃げて来たのか」
「別に逃げてるわけじゃないけど、どうせお兄ちゃんもコートであの棒を振っているし、ほー君達からも見えてるよ」
「そうか」
「だがこうして構えているだけで精神が研ぎ澄まされていく気がするな」
「ああ。殺陣とメンタル強化がどう繋がるのかはっきりとは理解できていなかったが、今回のトレーニングで、身をもって知ったように思う」
「武芸というなら、剣道はいいぞ。お前もやってみてはどうだ」
「そうだな。しかし武芸なら柔道という手もある」
「もしやそれはキサマの祖父の教えか?」
「お互い様だろう」
へぇ
「2人ともお爺様は武芸をしているの?」
「あぁ」
だからか
「ガキ共、殺陣は其処までじゃ!次は弓を構えい!!」
あ、今度は弓なんだ
