いざ参る!武芸トレーニング
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お兄ちゃん達が飲むドリンクを用意し終わった後は自由だと思いながらお兄ちゃんの練習を見ていると
「今日は竜君なんだ」
バシッと決まったお兄ちゃんのサーブは相変わらずキレがよくて
「おいおい、いきなりマッハサーブかよ。ウォーミングアップにしては本気すぎんだろ、勘弁しろし」
「分かった。次は勢いを抑える」
「おう、そうしてくれ。ラリーが続かねぇ」
なんて会話も聞こえているくらいには静まり返っていて
「凄まじいサーブだな」
「あぁ」
「ワシらも負けてられへんな」
お兄ちゃん達に対する返答が真面な人たちもいれば
「いや~ん、先輩カッコええ~♡」
「コラァ小春、浮気か!」
「小春はん、相変わらずやな」
なんていう会話も聞こえてきている
「なんやねん、あれくらいのサーブ俺かてモノマネしたるわ」
「いやそれは難しいだろう」
「即否定すんなや」
「いや、無理だよ」
「お前まで」
「お兄ちゃんを慕っていた同級生や後輩たちがどれだけお兄ちゃんと同じサーブを打とうとしても、全く打てないで終わってる」
「マジかよ」
「それに、お兄ちゃん達と試合をした時に立海のレン君も言っていたでしょう?長身を生かした技だと」
「む、確かに。真似いかんの問題では無かろう」
「マジレスや…無理や言われたら逆に燃えるやないか。どうにかしてあの技盗んだろ」
歩いて行った一氏君
「ユウジはん、どこ行くんや」
「もうちょい近くで観察したるんや」
「あのサーブばかりは、観察してどうにかなるとも思えんが」
「だがしかし、不可能と決めてかからない姿勢は柔軟と言えなくもない」
「あたし的には久々にお兄ちゃんと同じサーブを打ちたいって言う人が出てきて面白いけどね」
「モノマネ魂に火が付いてしまったようやな」
それでもきっと見られていることには既に気づいているんだろうけど
「おい、さっきから中高生達に注目されてるし」
「そうか」
「声でも掛けてやったらどうだ?」
「さして興味はない」
「そうかよ。夢姫も見てるしな」
「アイツはいつもの事だ」
「だな」
お兄ちゃんが顔を上げると
「夢姫」
「んー?」
呼ばれた直後ブゥーンと飛んで来たセスナ
「む」
「セスナじゃねぇか」
「下りてくるようだ」
「あー…監督かぁ」
セスナから降りて来た監督は
「集まれぇ、ガキ共」
監督の声に身構えたのは四天宝寺の3人。
「えらい身構えるやないか」
「まぁ、条件反射っすね」
「崖の上の体験しとったらなぁ」
「何をチンタラしとるんじゃ!走って来んかぁ!」
お兄ちゃん達を含めて全員揃ったのを確認した監督は
「なんやねん、あの真っ黒い棒」
弦ちゃんが持った黒い棒
「む?」
「弦ちゃん、どないしたん?」
「持てば分かる」
そう言っていたけど
「流石お兄ちゃん」
難なく持ってるなぁ、なんて思いながらも金色君は驚いていて
「な、なんやのこれ」
「大丈夫か小春」
一氏君も同じように持つけど
「って重っ!めっちゃ死ぬほど重いやんか!?」
「監督、あの棒ただの棒じゃないですよね?弦君、石田君はすんなり持っているように見えますが」
「あぁ、その棒には鉛を仕込んである」
やっぱり
「振り回す際には踏ん張らねぇと吹っ飛ぶぞ」
「ちゅーか振り回すんかい」
「いいか?今日はこの棒を使って
「メンタルやて」
「筋力ちゃうんすね」
「まずは剣道の素振り千本じゃ。始めい!」
そうは言っても中々に思い棒を思う通りには振れないようで
「剣道だと?成程。武芸の気構えをもってメンタルを強化という訳か」
「ふむ、ではさっそく」
石田君も棒を素振り初めて
「おぉー」
「銀さんたくましい~♡」
「お、俺もやるで!」
おもいっきり振ったのはいいけど
「大丈夫?」
「ふら付いとるやないですか」
「うっさいわ!」
「ユウ君、無理せんでな」
「うぅっ本気で心配されとる…嬉しいけど、切ない…」
けどふら付いているのは他の学校の中高生達も同じことだ
「なんや大変そうやなぁ、中高生達」
「剣道の素振りか」
「みたいだよ?でもあの棒に鉛を仕込んでるって監督は言ってたけど」
「みてぇだな。あの黒帽子やけに張り切ってんじゃねぇか」
「彼は剣道が得意だったはずですし、それでじゃないですか?」
「お前、中高生全員の特技まで知ってんのか?」
「それくらいは基本データですよ」
あ、基本なんだ
「お前の基本は基本じゃねぇし」
「あれは監督曰くメンタル強化の一環だって言ってたよ?」
「素振りがですか?」
「集中力を養うことに繋がる」
「特に重い棒ならなおさらだ。気を抜いた瞬間振り回されるか、棒が手からすっぽり抜けるだろうからな」
「なるほどなぁ。ツキさん、ちょおラケットで一振りしてみません?」
なんていうサブちゃんに疑問を持っていたお兄ちゃん
「そういうことね」
「何がだ」
「メンタルと言えばお兄ちゃんだっていいたいんじゃない?何事にも物怖じしないし」
「おお、なるほどな。手本を見せてやれ」
「構わないが」
そう言ったお兄ちゃんはラケットを振っていて
「「!?」」
「おーっ」
「お前は感心してんなし」
「いいじゃん」
「でも今の、真剣やったら」
「上から下までバッサリいってたし」
「さすが、迫力が違いますね」
「これでいいのか」
「はい。ツキさんが刀持ちよったら、凄腕の人斬りになれそうやね!」
「そうか」
「いや、そこは普通に侍でいいだろ」
侍…人斬り…
「お兄ちゃん和服を着たらそう見えちゃうかな」
なんて言うと
「本当に侍じゃねぇか」
なんて言われてしまった
周りにいる中高生たちは驚いて
「見たかよ。やべーな、あの高校生の素振り」
「ああ。
「うお、今、目が合った。プレッシャースゲー」
なんて声も聞こえてきている
「弦君は物怖じしてなさそうだね」
「だな」
「お前たち、トレーニング中だぞ。私語は慎まんか」
「あ、すみません」
「副部長も怖いけど、1軍に比べたら」
「なんだと?」
なんて話している当たり素振りは終わっているのだろう
「ガキ共!次は
「ほう、今度は殺陣ですか」
「嬉しそうだな」
「相手のいない素振りよりは、やりがいがありますよ」
まぁ、そう言われちゃそうなんだろうけど
「殺陣ってあれっすよね?時代劇のチャンバラみたいな」
「間違ってはいないが、遊びと考えたら痛い目を見るぞ」
確かに
「同感ですね」
「そういや日吉は殺陣の心得があったな」
へぇ意外
「ほう」
「アドバイスがあるなら聞いてやるぜ」
「殺陣か」
「お兄ちゃん?」
「集中力のトレーニングをするのなら種ヶ島の方が向いていそうだが」
「いやいや、修ちゃんは自由人だもん。かといってほー君でもなさそうだし」
「だな」
「あくと君は何か知ってる?」
「まぁ多少の知識は」
それでも多少の知識なんだ?
「殺陣とは、型や手順。間合いを覚える記憶力、そして相手への配慮。多くの事を考える必要がある」
「だがそうなると集中力を高めるのにより精神面を鍛えなければならない。という事でもあるようだな」
「じゃあやっぱりお兄ちゃんだ」
「だな」
なんてコートに入って来ていないお兄ちゃん達とコートの方にいるあたしで話しているのも新鮮だろう
「型も手順も実践で覚えてやろうじゃねーの」
「そう言えば、あの人たちなんでコートに入ってこないんですか」
「確かに」
「お兄ちゃんの素振りで物怖じしてた人達が良く言う…」
「同感」
「同じやね」
「手塚!」
「「ん?」」
「ちょうどいい。相手しな!」
「いえ、実践なら比嘉は古武術道場との稽古で慣れています。手塚君の相手なら私が」
「俺も日々の素振り、居合稽古で慣れている。相手になってやるぞ」
「人気者だねぇ、手塚君」
「当の本人は気にしちゃいなさそうだがな」
「確かに」
「全力で相手をしてやろう」
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