笑顔を咲かせて
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「おや、幸村君」
「やあ」
「夢姫さんもご一緒だなんて珍しいですね」
「そうだね」
「散歩かの?」
「ちょっとね、この先に用があるんだ」
この先にねぇ
「ほーぅ」
「この先…ですか?私が知っている限り、この先には何も」
「オバケにでも会いに行くんじゃろ」
「「はい?」」
怖い事を言わないで欲しいんだけどなぁ
「ククク」
「どういう事でしょうか?幸村君」
「フフ…秘密だよ。明後日は氷帝の先輩後輩の練習が見られるって夢姫も話してたし。それじゃあ、また後で」
「仁王君…あなた、何か知っているんですか?」
「ケロケロ」
答える気はなさそうだなぁ。幸村君は先に行ったという事はあたしはここまででいいのか
「お前さんは行かんでええのか」
「先に行っちゃったんだからいいんじゃない?」
「ですが先ほど幸村君が言っていた先輩後輩の練習とは跡部君と日吉君の事でしょうか?」
「さぁの」
「違うよ。確かに跡部君と日吉君も先輩後輩。だけど明後日はお兄ちゃんと日吉君の練習」
「な!?」
「そんな練習がくめるんかの」
「お兄ちゃんは承諾してるからね?問題ないらしいし」
「それはまた」
「日吉君に足りないものがあるというのはお兄ちゃんから聞いているし、きっと跡部君もそれには」
「気づいてない訳ないじゃろうな」
「あの跡部君ですからね」
「でもきっとお兄ちゃんの事だよ?あたしが立海に通い始めていることで皆の事も見てるかもね」
「おや」
「それは気が抜けんのう」
夜、レストランで
ほー君と一緒にご飯を食べた後
「明後日、越知と氷帝の選手の練習を組んだらしいな」
「うん。お兄ちゃんや跡部君にあって彼に足りないものがあるとは去年話してはいたから」
「そうか」
ほー君は食べた食器を片付けてから
「お前も無茶だけはするなよ」
「うん」
氷帝の選手と立海の皆が話をしているのが見えて
「お前もいたのか」
「まぁね。今食べ終わったばかりだからお茶でもゆっくり飲もうかと思って」
「そうか。で?話が聞こえて来たが」
「話?」
「古い椿の木には精霊が宿り、化けると言う言い伝えがあるな」
「そうなんだ」
「よくご存じで」
「以前、本で読んだ事があってな。夢姫も本を読むのならそう言う事も知っていると思っていたがな」
「残念。本は読むけどジャンルが違うから」
「そうか」
でも明日もあたしは自由にしていいとほー君から言われているから
「明日は1日本でも読んでようかな」
「ほう」
「へぇ」
「忍足さん、その椿の木はどこに?」
「毛虫のせいでよう覚えてへんわ。合宿所の敷地内なのは確かやで」
「おいおい…どんだけだよ」
椿の木?
「あったような、無かったような」
「花にも興味はないのか」
「あまりない」
「せやけど、もうすぐ満開になりそうやったで」
そうなんだ
「椿か…幸村に教えてやれば喜びそうだな」
「そう言えばさっき見かけましたよ」
「幸村をか?」
「はい。宿舎とは逆の方へ歩いて行きましたけど」
「そう言えば、姿が見当たらないな」
「途中まで一緒にいたけどね。その先は分からないけど」
「分からないって」
「だって」
「先に行ってしまいましたからね、幸村君は」
レストランを出てお風呂を出た後、宿舎の中を散歩しているときだった
「夢姫か」
「うん?」
「珍しいな。こんな時間に散歩か」
「宿舎内だけどね。眠れないから、歩いてるだけ」
「そうなのか」
「うん」
「だがそのジャージは」
もの凄いダボダボのジャージを着ている姿を見せるのは初めてだろう
「これはお兄ちゃんのお下がり。こうなっちゃうからオフの時にしか着られないけど」
「そうなのか」
「だが自分のサイズに合わせたジャージを作ればいいだけの話ではないのか」
「作ってはあるんだよ?去年とか着てたじゃない」
「「ほう」」
「後は大人組の公式戦の時とかは自分のジャージを着てるよ」
「ならば」
「でも、この合宿所の中であたしにそう言ってくる人がいないのは」
「見慣れているからではないのか」
「違うよ。あたしのメンタルがやられちゃうって言うのもあるけどね」
「へぇ」
そんな中、明日の朝からお菓子作りがしたいと言われてしまったあたし
「いいんじゃない?」
「いやいや。夢姫ちゃんが教えるんだよ?」
「それは面倒くさい」
「お前はそういう奴だよな」
「だったら最初から聞いてこないで」
「でも夢姫ちゃんがお菓子作り上手なの獅子度たちから聞いてるよ」
「そう言えば丸井も絶賛していたな」
「何?」
丸井君にお菓子を作った記憶がないあたしに
「芥川と分けて食べたと聞いているが」
「あー…そういう事ね。確かにジロ君と分けて食べるって言うのは言ってたけど、まさか本当に分けてたとは」
「思わなかったんだ?」
「当たり。で?何を作りたいの?」
キャンディーと答えた皆に
「飴はあたし専門外なんだけど」
「え?」
「作った事無いもん。スマホで簡単なお菓子を見ていると
「明日お兄ちゃん帰って来るし、ガレットでも作ってみようかな」
「「ガレットって」」
「それこそ難しいんじゃ」
「ううん。クレープと同じ要領で小麦粉をそば粉にするだけだし、皆はクレープとかにしてみたら?」
「へぇ」
「面白いな」
あたしは面倒なんだけど
「夢姫」
「カナ君?修さんが夢姫に連絡入れたけど見てないって僕の所に連絡来たよ」
「修ちゃんから?」
「うん。明日の早朝にはこっちに修さんだけ先に帰って来るらしいから」
!!
「なんかすごく嬉しそうですね」
「夢姫の事だから修さんの好きなもの作るんでしょ?」
「勿論。でも、あれかなぁ戻って来て早々にどっか行っちゃうパターンもあるかな、修ちゃん」
「それはないんじゃない?夢姫に連絡入れて見てないってだけでこうやって心配するくらいには」
「だといいな」
修ちゃん、あまり甘いもの食べないからジャガイモで作ろっかなガレット
「朝からちょっと頑張ろうかな」
「そっか。修さんの事だから何でも喜びそうだけどね」
「京料理でも味付け分からないしなぁ」
「あー…おばんざいか」
「うん」
「こんど修さんに連れて行ってもらえばいいじゃない。料亭にも顔が聞くんだし」
「そうだけどぉ…」
風ちゃんが京都に帰らないって言ってる間は本当に帰らなそうだし…
「いつもの夢姫の料理でおばんざい作っても修さんは喜ぶよ」
「そうする」
