笑顔を咲かせて
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レストランでの仕事も一通り終えたあたしは皆が遠征に行っている事もあって暇になっていてコートの方に出ると
「たるんどる!」
「!?」
行き成り大きな声が聞こえてきたのは真田君の声で
「何事?」
「真田、どうかしたのかい?大きな声が聞こえたけど」
「幸村に夢姫か。今、赤也の気合いを入れ直したところだ」
赤也?
んー…と考えても分からなくて
「立海中学テニス部で俺達の後輩だよ」
「あ、そうなんだ」
「真田はそれで眉間にシワが寄っちゃってるのか」
「む…」
「ずっと険しい顔のままだよ。少し笑ってみたらどうだい?」
なんて言った幸村君の言葉に高笑いをした真田君
「いや、そうじゃなくて」
「なになに?すごい高笑いが聞こえたけど」
「空気が振動していたな」
「びっくりしました」
「何かあったんですか?」
他の学生たちも揃って来ていて
「あーぁ。誤解されてしまったんじゃないかな、真田。夢姫も若干引いてるよ」
「若干どころじゃない。かなり引いているとは思っていますけど」
「そうかい?あのね真田。もっとこう、自然な笑顔で良いんだよ」
「無茶を言うな。笑えと言われて自然と笑えるものでは無かろう」
フフ、と笑っていると
「今の夢姫みたいに笑えばいいんだよ」
「何を」
「いや、真田君がお兄ちゃんみたいだなぁと」
「「は?」」
「「何?」」
「「え?」」
6人が皆同じような反応をしていて
「俺が先輩みたいだとはどういう」
「そのままじゃない」
「面白い話でも聞いたら笑えるんじゃない?」
「それならとっておきの話があります!」
とっておきの話?
「今朝、猫が顔を洗っている場面を目撃しちゃったんです」
「可愛い!俺も見たい」
「想像しただけで和めるよ」
「確かに」
「「ほう」」
だけど、真田君も手塚君も表情は全く変わらず
「あれ…2人とも表情変わりませんね」
「手塚も全然笑わないからなー」
「お兄ちゃんも滅多に笑わないけど」
「へぇそうなんだ」
「うん。サブちゃんとかと一緒にいるから余計にそう見えちゃうのかなぁとも思ったりもしたけど、その前から滅多に笑うタイプでもなかったしなぁ」
「意外です」
「だろうねぇ」
「微笑ましい話だとは思ったぞ」
「うむ。さぞかし愛らしい仕草だったことだろう」
真田君とかでもそう思うんだ?意外だなぁ
「鳳、それは『面白い話』とは違うだろう。そもそもその話、朝から何回目だ。俺はもう聞き飽きてるんだよ」
あ、そんなに話してたんだ
「すみません。日吉は跡部部長との練習が上手くいかなかったから、ちょっとピリピリしてるんです」
「あ、そうなんだ」
「おい、うるさいぞ」
「いい加減機嫌直しなよ」
フンとそっぽを向いてしまった日吉君
「全く」
「なんです?」
「お兄ちゃんの後輩は揃いも揃って似たような人が揃うのかしらね」
「な!?」
「そう言えば氷帝に在籍してたって」
「してましたよ?お兄ちゃんも氷帝学園のテニス部だったし、3年間部長をしてたし」
「へぇ」
「それは初耳ですね」
「お兄ちゃんが言うタイプじゃないでしょうけど。でも跡部君とは違うタイプで、後輩にも慕われてたけどね」
「「え?」」
「今度お兄ちゃんに聞いてみるといいですよ」
お兄ちゃんと同じ青のメッシュを入れたがっていた後輩が沢山いただなんて今の氷帝では想像もつかないだろうけど
「まぁ気分が晴れないのは分かるけど、そういう時こそ笑顔は大切じゃないかな」
「うんうん」
「真田、今の言葉ちゃんと聞いたかい?」
けど3人とも無表情で
「そう言えば」
「ん?」
「何か気になるのかい?」
「先輩は何で、男性物のジャージを毎回着用しているんですか?」
「そう言えば確かに」
「随分とデカいようだけど」
「合宿所に居る間…というかこうやって外に出て来るときは大体修ちゃんのジャージのお下がりを着てるかなぁ。オフの時にはお兄ちゃんのお下がりを着てるけどね」
「え?」
「なんなら、氷帝の時にお兄ちゃんが来てたジャージもお下がりできたりするけどね」
「「な!?」」
あ、これは氷帝の2人は嘘だと思ってるなぁ
「まぁサブちゃんのジャージもサブちゃんが今新しくしてるって言ってたから今着てるのはあたしのお下がりになるかもね」
「ほう」
「へぇ。それはアイツも気が気じゃなくなるね」
アイツ?
「そう言えばこの前、映画で見たんだけど、一口食べただけで笑顔になっちゃう『魔法のキャンディー』とか…見た人を笑顔にさせちゃう『枯れない花』とか。ああいうのが本当にあったらいいのに」
「それ、ホラー映画ですか」
「ファンタジーだって!」
「ありえん!非現実的だ」
「枯れない花…ねぇ」
「ん?」
「ううん、なんでもない」
「そうかい?」
「うん」
「では、そろそろ自主練に戻らせてもらう」
「それじゃ、俺も失礼しますよ」
「日吉君」
「なんですか?」
「明後日の午前中、お兄ちゃんと練習組ませてあげるから自分に足りないもの、お兄ちゃんに教わるといいよ」
「なんですかそれは」
それだけ言って行ってしまった日吉君
「行っちゃいました」
「だね。夢姫」
「んー?」
「日吉君に足りないものがあるというのは、越知先輩や跡部は」
「知ってるよ。知ってても其れを言わないのは自分で気づいてほしいから」
「そうなんだ」
「でも分かって居るからちゃんと練習も組んでくれるよ。お兄ちゃんは」
「え?」
「サブちゃんが立海で練習をさぼってたことも知ってる。だからサブちゃんはお兄ちゃんに負けたわけじゃないこともあたしは知ってる。でもサブちゃんはこの合宿所に来てお兄ちゃんとダブルスを組んで、同じ部屋の人間となったことで自分に足りないものを気付いてくれたよ」
「そうなんですね」
「だから氷帝の皆の事もお兄ちゃんは見ていないわけじゃない。去年の全国大会にお兄ちゃんが真っ先に見に行ってるのは他のどこの学校でもない。氷帝学園だよ。知らない後輩たちばかりになっているのにちゃんと見て足りないものを直ぐに気づいてくれているのは流石だけどね」
「え?」
「じゃあ」
「お兄ちゃんは全国大会の時に既に日吉君に足りないものがあることに気づいていたみたいだけどね」
「そうだったんですね」
「そうだ夢姫」
「ん?」
「少し俺と散歩でもしないかい?」
散歩?
「と言ってもこの合宿所の中だけど」
「いいよ?」
「ありがとう」
「でも少し待ってて」
「何かあるのかい?」
「違う違う。お兄ちゃんに明後日の連絡しとこうと思って」
「あぁ、いいよ」
お兄ちゃんに明後日の午前中日吉君と練習を組んで欲しいと伝えると“問題ない”と来たという事は練習を組んでいいという事だ
「大丈夫なのかい?」
「問題ないって。明後日はお兄ちゃんと日吉君の練習を見ることが出来るのかぁ」
「俺的には跡部と越知先輩の練習も見てみたいけどね」
「見られるかもよ。此処に居ればね」
「そうか」
散歩を始めたあたし達は中庭の方に行くと立海の人たちもいて
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