追走 Back streat!
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ふんふんとウキウキな様子の修ちゃんが合宿所のリラックスルームにはいて
「修ちゃん、なんか楽しそうだね」
「んー、楽しみやな」
「どうしたの、修さん?今日はやけにソワソワしてるね」
「そやなぁ。早く休みにならへんかなと思ってな」
早く休みに?
「ちょっと楽しみにしとる事があんねん」
「何かあったっけ?」
「何かイベントでもあるのか」
「別にイベントって訳じゃないんやけどな」
あ、イベントじゃないんだ?
「路地裏巡りに行こうと思ッとってな」
「「路地裏巡り?」」
あたしとカナ君で顔を見合わせると
「最近、人気の奴ですか」
「そうなの?」
「そうじゃのう、路地裏のレトロな雰囲気を楽しんだり、店を巡ったりするのが流行ってるらしいぜよ」
「そうなんだ」
「おっ、2人は知っとったんやな。夢姫がそないなこと知らんのも珍しくはないけどな」
「路地裏かぁ。ぐらいで興味なかったし」
「さよか。まあそんなわけで、俺も流行に乗っかって路地裏を巡ってみたくなったってわけや」
「しかし、路地裏巡りか。世の中なにが流行るかわかんねぇな」
「なるほどね。面白そうだね」
「修ちゃんが行くなら行ってみたいなぁ」
「夢姫は駄目や」「夢姫は駄目じゃ」
修ちゃんと雅君が同時に言うとは思わなくてキョトンとしていると
「路地裏なんて、意識しないと普段はあんまり行かない所だもんね。夢姫にはちょっと棄権かな」
「ぶー…」
「確かに、近場でも意外と入ったことのない場所が多いな」
「せや、興味があるなら奏多も鬼も一緒に行かへんか?」
「夢姫も行きたがっているのにね」
「その前にツッキーが許さへんやろ。路地裏やなんて」
「そう言うって事は、越知がいいと許可をしたら夢姫は行けるって事だろ」
「だね。夢姫、越知に確認しておいで」
「え?」
確認?
「聞いてなかったな」
「そりゃああんだけへそ曲げてりゃそうなるわな」
「越知に修さんと路地裏巡り行っていいか聞いておいで。いいって許可が出たら修さんと一緒に行けるよ」
「聞いてくる!」
「単純な奴じゃのう」
「まぁそれが夢姫っちゃ夢姫だけどな」
修ちゃん達の傍から離れてお兄ちゃんん部屋に行ってもお兄ちゃんはいなくて、コートにもいない所を見るとどこかに出かけている可能性も有るのだろう
「あーん?」
「夢姫じゃないか」
「ウロチョロと」
「誰を探しているんだい?」
「お兄ちゃん」
「お兄ちゃん。という事は」
「先輩を探しているのは何か理由でも…」
なんて話をしていたときだった
「あ、いた」
「おい。話は最後まで」
「修ちゃんと路地裏に出かけたいからお兄ちゃんの許可が必要なだけです!」
そう言い切って皆から離れてお兄ちゃんの所に行くと
「何かあったのか」
「あのね、あのね」
「落ち着け。いくらでも話は聞ける」
深呼吸をしてからお兄ちゃんにさっきの話をすると
「分かった。ただし」
「ただし?」
「種ヶ島や鬼、一緒に行く奴等から離れないようにすることだ」
「分かった!ありがとう、お兄ちゃん」
修ちゃん達がいる所に戻ると皆で話をしていて
「もしよかったら一緒に俺らと行かへんか」
「申し訳ありませんが…今週の休みは用事がありまして」
「俺も別の予定が入ってるじゃき」
「ほんなら仕方あらへん。また今度一緒に遊ぼうな」
「ただいまっ」
「おーおー」
「随分と息が上がっているね、夢姫」
「そうじゃのう」
「修ちゃんたちから離れなければ一緒に行ってもいいって!」
「へぇ」
「あの越知がそんな風に言うとはな」
「まぁ夢姫が大好きな修さんが一緒だからいいと思ったんじゃない」
「それもあるのかもな」
「ほんなら夢姫は俺達と一緒に行こか」
「うん!」
修ちゃん達とレストランに行って食事を済ませた後
「路地裏巡りですか」
「オモロそうやろ?路地裏とかあんま行かへんし、色々と新鮮で楽しいと思うで」
「…確かに最近は雑誌やテレビでもよく特集が組まれていますね」
「さすがは芸能人!流行には敏感ってわけやな」
「ま、トレンドを抑えるのも仕事の一環ですから」
「面白そうじゃねぇか。いいぜ、俺も行ってやるよ。元々テレビで見てて興味あったんだよ」
「ふむ…私もご一緒しましょうかね。雑誌の取材などで話題に出来る面白いものが見つかりそうな予感がします。が、そうすると夢姫がまた留守番になってしまうのでは?」
そう、ここ最近はあたしは合宿所にお留守番率が高いのだ。危険な場所だとか、女の子が行く様な場所ではないとか言って、連れて行ってもらえていないのだ
「いや、今回は夢姫も連れてくで」
「「は?」」
2人揃って同じ顔をしているようで面白いけど
「修ちゃんがお兄ちゃんが行ってもいいって許可を出したら一緒に連れて行ってくれるって言うからちゃんと許可は貰ってるよ。その代わり修ちゃんと離れないことを条件に出されているけどね」
「そういう訳か」
「でなければ許可を出すはずがないでしょうしね」
「これでまた人数確保やな。明日が楽しみやわ」
「いえ、ちょっと待ってください。まだ俺は行くとは言ってませんが」
「せやったっけ?でもきっと徳川なら俺らと来てくれるやろ?」
「まあそうですね。断るつもりはありません」
「ほな、決まりやな。明日は皆で路地裏巡りに行くで」
そういえば。といった育人君は
「路地裏でどんな場所を見てみたいですか?夢姫は」
「どんな場所?」
「急にどないしたん?」
「いえ。路地裏と一口に言っても様々な魅力がありますからね。どんなところを楽しみにしているのか、あらかじめ聞いた方が効率的に楽しめると思いまして」
「そうなの?」
「そうですよ」
「確かにそうですね」
「俺はあのレトロな雰囲気を味わえる場所に行きたいねん。夢姫も見とったやろ?」
「そういえばあったね。雑誌に路地裏のレトロな場所が」
「せや。写真で見た時から気になってるんや」
「そう言えばテレビではレトロな喫茶店とか特集したりしてるよね。あぁいう所がないかなぁ」
「あの独特な雰囲気は私も気になりますね。まるでタイムスリップしたかのような気分になれそうです」
「そういう所でのんびりもいいよね」
「確かにそれも悪くねぇが、俺はやっぱりグラフィティアートだな」
グラフィティアート?
「ストリート系の服のデザインにも使われてるみてぇだし、気になってんだ」
「篤君ってそういうの好きそうだもんね」
「あぁ」
「似合いそう。結構」
「結構は余分なんだよ夢姫」
「あたっ」
デコピンを食らわせてきた篤君はまんざらでもなさそうだ
「君島さんは何か目当てのものはあるんですか?」
「そうですね。1つに絞るのは難しいですが、夢姫の言う喫茶店でも隠れた名店という者があります。そう言った隠れた名店探しをしてみようと思います」
「ええな、それ。俺らだけの秘密基地みたいで」
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