氷帝VS立海 Game of future
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「温泉に浸かって、フルーツ牛乳を腰に手を当てて一気飲みしたら、その後はテニスか?」
「いや、それはまぁ、何となく卓球の方がしっくりきますけど」
「あの、宍戸君。私と一勝負、いかがですか?」
「柳生…テニスの雪辱戦て訳か?」
「いえ。あくまでもレクリエーションとして」
「いいぜ、その勝負受けた!」
あ、勝負受けちゃうんだ?
「断っておきますが、私は卓球でもレーザービームを打てますよ」
「何?」
「大してこの限られた卓球台であなたのライジングがどこまで通用するか」
「レクリエーションとはいえ、マジってことだな。上等だ!」
あーぁ…部屋に戻ろっかな
「中々面白れぇ事してやがんな」
「やな」
「竜君に修ちゃん。温泉入って来た?」
「あぁ」
「たまにはのんびり温泉もいいよな」
「だね」
「宍戸さん!今度は俺も一緒に戦わせてください!」
「長太郎…」
「まだ、俺達のダブルス、解散してませんよね?」
「いいぜ。これが俺達の最後のダブルスだ」
「いや、駄目っしょ!?温泉の卓球で最後にしちゃ」
「おらぁ、柳生!そういうわけだ。お前もパートナー用意しな!」
「いいでしょう。ダブルスでお相手します」
「柳生先輩!それじゃ俺が」
「お手柔らかに願います」
そう出て来たのは
「えぇ?」
「何!?」
「え?比呂君?」
「あー…成程な。夢姫」
「んー?」
「アイツの顔よぉ見てみぃ」
比呂君の顔?
「あ…」
「良かったな。久々に会えたやん」
「うん」
「竜二帰ろか」
「そうするか」
修ちゃん達が帰って行った後
「私のパートナーは私という事です」
「はああ!?」
「いきますよ」
「ダブルレーザービームです」
「「アデュー」」
「だああっ柳生先輩が2人ぃぃぃ!?ヤベェ!増えてる!?増えてる!落ち武者の霊が柳生先輩に化けてきた!?」
「長太郎!気合い入れろ!」
「死んでも止めます!」
「何2人とも状況受け入れてんの?」
「遊びは此処までです」
「「アデュー」」
やっべぇぇぇぇ」
「プリッ」
ん?
「ぷり?」
「ま、そういう事だろうと思ったぜ」
「お久しぶりです」
「ひょっとして…仁王先輩!?」
「よぉ。なんで俺が落ち武者じゃ、赤也」
雅君に思いっきり抱き着くと
「久しぶりじゃのう夢姫」
「うん」
雅君だ…久々の雅君だ
「なんでここにいるんすかぁぁぁ!?」
「切原、大浴場からそればっかり言ってるね」
「だってスペイン戦の後、旅に出たんでしょ?」
「世界放浪の旅の途中、ゴビ砂漠からブラリ途中下車の風来坊ってとこぜよ。まぁ夢姫に会いたかったのも事実じゃが」
「ブラリ途中下車って」
「あたしも会いたかったんだよ…」
試合が終わって間もなく旅に出るなんて言って本当に旅に出ちゃったから…
「そんじゃ俺は夢姫と散策にでも行くとするかのう」
「まだ居られるの?」
「もう少しだけじゃ」
もう少しだけなんだ…
「そんな顔をしなさんな」
あたしの手を引いて外に出るとレン君たちも外に居て
「なんだ気づかれたのか」
「いや。気づいとったのは氷帝の奴等と大人組じゃ。赤也は俺を落ち武者と勘違いしとったがの。そんでネタ晴らしして今は夢姫と夜の散策中じゃ」
「そうか」
「夢姫」
「ん?」
「スマホは持っているな?」
「持ってるけど」
「貸してみろ」
貸して?
素直にレン君にスマホを渡すと
「写真を撮ってやろう」
「ほう」
「夢姫がええなら構わん」
ぱあっと明るくなったあたしに
「単純じゃの」
「だが夢姫はそれくらいの方が良い。お前がいなくなって空元気だったからな」
「そうか」
カシャリと写真を撮ってくれたレン君はいくつか撮ってくれるという事で
あちこちで写真を撮ってくれていて
「此れだけあれば十分だろう」
「ありがとう」
「構わない」
「都会を離れると星がこんなにも綺麗に見えるんだね」
「あぁ」
「うむ。まさに満天の星だな」
「グランドキャニオンやゴビ砂漠でみる夜空はそれこそ星が降るようぜよ」
「今度送って?」
「分かった分かった」
「夢姫も仁王の前だと大分素直なようだ」
「そうだな」
「仁王、旅はどうだい?」
「広い世界を1人きりで旅してようわかるぜよ俺は俺。唯一無二、この世界にたった1人の俺でしかないと。そしてようわかる。お前たちも、誰にも変わりは出来ん。かけがえのない存在じゃき。夢姫も同じじゃ」
「雅君…」
「仁王」
「柳生にも言ってやったらどうだ」
「プリ」
「ふん…ところで何故日本に?」
「えぇ試合しとったのぉ。氷帝と」
「まさか…観てたのかい?」
「あぁ。すぐ近くでな」
「すぐ近くでだと!?」
「イリュージョンしていたのか」
!?
「気づかなかった…」
「誰も気づかんかった。おかげで1観客として楽しんだぜよ。夢姫が氷帝と一緒に出て来るとは思いもせんかったがのう。最高の試合じゃったな」
「赤也か?」
「ああ」
「日吉との試合、赤也にとっても、立海にとっても大きな意味があった」
「あぁ。ヤツも最近いい顔になった」
「どうじゃ、そう言ってやればいいじゃろ」
「たわけ。調子づくのがオチだ」
「赤也が俺達3人にリベンジしてくるのを1番楽しみにしているのは弦一郎だろう」
「そうなんだ?」
「そういう」
「『そういう柳は楽しみにしていないのかい?』と、お前は言う。さらに上を目指す赤也から、どんなデータがとれるか。楽しみだ」
「その時には観に戻って来るぜよ」
「全く。イリュージョンせずに観に来い」
「ピヨ」
「そろそろ冷えて来たな。もう1度温泉に入ってくる。いい機会だから裸で話したい奴もいるしね」
「わかった。声をかけておく」
「すまない」
「それじゃ…」
そう言った雅君の次の言葉を聞かないでもわかってしまったあたしは
「ここにいてよ…」
「夢姫」
雅君のジャージを掴んでいる自分の手が震えているのがよく分かる
3人がなんとも言えない顔をしているのもよく分かって居る
「夢姫」
「一緒に居てよ…」
「初めてだな」
「あぁ」
「夢姫がこんな事を言うなんて」
「旅が終わったら直ぐに戻ってくるけぇの」
「いつまで?」
「わからん」
ポタポタと流す涙に
「泣くんじゃなか。これでも早く戻って来ようって思ってるんじゃ」
「嘘つき」
「夢姫」
「嘘なんかじゃない。だから氷帝に浮気なんかしに行くんじゃなか」
「してない」
あたしのスマホをいじったと思ったら
「俺はそろそろ行くきに」
「いいのか?みんなに挨拶して行かなくて」
「ガラじゃないぜよ」
「そうか」
「気を付けてな」
「あぁ」
「仁王」
「ん?」
「楽しみにしている。それが例え敵としてでも、味方としてでも。また、共にテニスをやれる日を」
「プピーナ。夢姫がいるかぎり立海には戻って来るぜよ」
立海には戻ってくる
「赤也にも渡しておいてくれ」
そう手紙を託していて
「夢姫」
「立海を進級するまでには戻って来てね?」
「どういう…」
「それ以上は待てないから…」
「そうか」
