氷帝VS立海 Game of future
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翌日、学校が終わってからお兄ちゃんと一緒に久々に氷帝の門をくぐったあたしとお兄ちゃん
お兄ちゃんはテニスバックを持ってきているという事はきっと今日は氷帝の皆を見てくれるのだろう
「1!2!1!2!」と部員の素振りをしている姿もあって
「1年、もっと声を出せ!」
「よし、2年生は3番コート、1年は2番コートに入れ」
「日吉、入れよ。久々に相手してやる」
「ありがとうございます。ですが、1年を見てやらなければなりませんから」
がっ君からのお誘いですら断っている日吉君は何かを忘れている気がするけど
「お兄ちゃんの時って中等部も一緒に練習してたっけ」
「いや、してはいない」
その声を聞きつけたのか部員たちの手が止まっていて
「何であなたたちがここにいるんですか」
「何でだろうね?」
1年生の面倒を鳳君達が見るというのも拒否していて、亮君からの言葉も拒否している
「あれは、中学の部長としての重圧なんだろう」
「な!?」
「お前は、自分の先輩に甘えることをしていないな。向日や宍戸達がお前の時間を作っていると言うのにも関わらず」
「ですが、先輩方に甘えることはできません。それじゃ…」
「若、お前…」
「はい?」
「熱心なのはいいけどよ。…大丈夫かよ」
「どういう」
「なんか、お前、変わったって言うか」
「俺は何も変わってませんよ」
「気づいてないんだね。あたしもお兄ちゃんも、ここに呼ばれてきたけど日吉君変わったよ。ただ」
「「ただ?」」
「お前自身が気付かなければ意味がない。俺も跡部もこいつらも其れを分かって居るから何も言わないだけだ」
「な!?」
「物足りないって言うか」
「物足りない?」
「いや、なんでもねぇ。頑張れよ」
「お前が1年の練習を見るというのなら俺が2年と3年の練習を見てやろう」
「な!?」
「夢姫」
「んー?」
「立海の練習はいいのかよ?」
「今日はお休み。っていうか亮君から連絡してきたんじゃない。日吉君の様子が変だから来て欲しいって」
「そうなんだけどよ」
「まさか先輩まで来るとは思わねぇじゃねぇか」
「あたしよりもお兄ちゃんの方が皆の事をよく見てたでしょ。それに鳳君も樺地君もきっと同じ考えだよ」
「な!?」
「自分の練習は後回し。常にテニス部のこれからを考えてる」
「当然だ」
「だけど、向日さんや宍戸さん、越知先輩達の言う事も少しわかる」
「俺には部長として、足りないものがあると」
「そういうことじゃないわ。部長としてではない。あなた自身に会った者が無くなっているとそう言っているだけよ。それに気づけないうちは誰も日吉君には付いて行かないでしょうね」
「俺は跡部さんや越知先輩じゃない。部長としての跡部さんを超える事なんて」
「跡部君を超えられたとして、じゃあその次の目標は?誰を超えたいの」
「それは」
「日吉、部長以前に日吉若として忘れているものがあるんじゃないか?」
「跡部さんを超える!」
日吉君の目が合宿所に来ていた時の日吉君と同じ顔に戻って来ていて
「戻ったな」
「先輩」
「超える…そうだった!俺は、俺は、部長として以前に、跡部さんを超える。そうじゃなかったのか」
「ウス」
「部長という環境の変化に自分を見失いかけていた。それを宍戸さんや向日さんは前から。そしてあなた達は今日呼ばれたと言うのにすぐにそう感じていたのか」
「やっと気づいてくれたようでなにより」
「そうだ。俺は日吉若。目指すは跡部景吾への下剋上!」
練習を終わらせて帰る支度をしているときだった
「夢姫。先輩」
「亮君?」
「今日はありがとうございました。学校も卒業をしたのに来てもらって」
「夢姫も立海があるのにわざわざすまねーな」
「大丈夫だよ。それ位じゃ皆止めてきたりしないから」
「それと日吉に伝えておけ。明日からも暫くは俺が面倒を見に来よう」
「え?」
「夢姫、お前も種ヶ島に話しておけ。お前も暫くは氷帝のテニス部を見ることになる」
「何言って」
「分かった。すぐに連絡はするよ」
スマホを取り出して、お兄ちゃんとあたしが暫く氷帝のテニス部の面倒を見ることになった事を伝えると『分かった』の連絡が来て
コートを見ると1人で練習を始めた日吉君
「日吉」
「先輩?」
「水分は取ったのか」
「いえ。それよりも自分の練習が」
「先ずは水分補給をすることも大切だよ」
水分を取らせた後
「日吉。今日は帰れ。明日からお前の面倒は俺が見てやろう」
「ですが」
「日吉君、お兄ちゃんはこれでも6年氷帝でテニス部の部長をしてたんだよ?今の日吉君に足りないものをお兄ちゃんも教えてくれる。きっと何も言わないけど跡部君もきっと其れを分かってるはずだよ」
「…」
「自分の練習は二の次だなんて思わなくていい」
「だな」
そう来てくれたのは竜君とジュウ君で
「なんで」
「お前がよく分かってるだろうよ」
「跡部への下剋上とやらをするのなら、学校内では残り少ないだろう」
「あ…」
「壁打ちをしていれば反射神経は良くなるが実力は員とさほど変わらない。だが、跡部はこれからも実力を挙げて行くぞ」
「さて、そしたらお前の下剋上はもっと遠のくな」
「く…」
「だから、日吉。お前の面倒を俺が見る。明日から部活が始まり次第ストレッチをしたらすぐに俺と実践形式の練習だ」
