Chocolate
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冬空の寒い中、選手たちはいつも通りコートの中に居て、ボールを打っている音がコートに響き渡っている
「夢姫ちゃん」
「はい?」
「そろそろコートではなく室内へ貴方は入ってくださいね」
「はい」
ベンチから立ち上がって歩き出したときだった
「ん?飛行機の音…」
「おい、空から何か降って来たぞ」
「本当ですね。何か白いものがヒラヒラと…」
白いものがヒラヒラと?
選手たちの方を見ると手塚君が1枚
「封筒のようだな」
封筒?
「特別任務、と書かれている。中に地図が入っているな」
地図、ねぇ
「コーチ」
「監督の考えそうなことだね」
「ですね」
「他に何か書かれてないんっすか?」
「『カカオの実を収穫せよ!』」
手塚君の言葉に驚いたのは選手たちだけではない
「と書かれているな。まずは地図の場所に向かえばいいようだ」
「何ですか其れは。私たちに対する挑戦状ですかね」
「カカオの実ってあれだろ?」
そうあたしの方を見て来た亮君は
「チョコの原料の」
「この辺にカカオの木なんて生えてるんでしょうか」
「カカオの木は流石にこの辺には生えてないかなぁ」
「
「思い当たることでもあるのか、越前」
「そうっすね。前にそれと似た封筒、見たことあるんで。夢姫さん」
「んー?」
「ちょっと嫌な予感がするっす」
嫌な予感か…
封筒にはあたしの名前が入ったモノもあって
「その嫌な予感、的中するかもしれないね」
「まじっすか」
「本当」
あたしの名前が入った封筒をコーチの目の前で開けると
「おい」
「なんですか?」
「自分の名前が入った物を他人の目の前で開けるなど、個人情報というモノがだな」
「確かにあたしの名前が乗っかっていますけど、特別これがあたし当てに送られてきたものなら切手でも貼られているでしょうね」
「でもこの封筒にはそれがない」
「これは監督からの手紙という事ですよ。全く持って面倒くさい」
「夢姫さんらしいですね。監督からは地図と先に上がって来いとの指示ですが」
やっぱり面倒くさい事になった
「行きたくない。修ちゃんとまったりのんびりしてたい。なんならお兄ちゃんと静かに読書でもしてたい」
「相変わらずですねぇ」
「でもこれは此処に居る合宿所全員参加のようだけど」
「お兄ちゃん達が参加すると思います?」
「想わないねぇ」
「でしょう?あたしもパスしたぁい」
中高生達がどうしていいか分からずに立ち止まっていると
「出てんぜ?君島」
「その様ですね。我々は久々に見ましたが」
「どういうことですか」
「ありゃ、夢姫の我儘だ」
「ひっさびさに見たぜ。夢姫の我儘」
「そうですなぁ」
他人事だと思って…
「では夢姫。種ヶ島とバレンタインに出かけたいですか?」
バレンタインに修ちゃんと?
「もちろん」
「ではこの手紙のミッションに参加していただけますね?」
「面倒くさい」
「ほう。コーチ達よろしいですか?」
「それで夢姫ちゃんがやる気になってくれるのであれば」
「それは結構。我々に夢姫のやる気を出させなかったことなんて1度もないのですから」
「だな」
「特に種ヶ島が絡むことになれば尚更だろうよ」
「うぅ…」
「夢姫。種ヶ島と
修ちゃんとお泊り?
「お泊りしてきてもいい?」
「えぇ。なのでミッションには参加してくださいね」
「やる」
「よろしい。日程を組み込んでおいてもらいましょう」
わーい
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