国際スポーツ交流大会?
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千石君とカナ君が一緒に入ってきて
「お前ら一緒だったのか」
「カナ君」
「今ね、彼から空港でマーチングパレードの話を聞いてね」
「入江さんは元から演奏になれてますし、ぴったりですよね。もっと早く声を掛ければよかったな」
「俺に来てたのは、カラーガードっつー旗を振る役の誘いだったし、まさか学期の方まで初心者大歓迎だとは思ってなかったっす」
なんて言いながら赤也君と一緒にいたのは立海の皆で
「赤也…お前に届いてたメールを確認したが、奏者募集の件についても書かれていたぞ」
「そのようだな。初心者にレクチャーする用意も整っている…とあったぞ」
「あれ、そうだったっすか?なんかワケ分かんねーこと色々書いてあって途中から読んでないんすよね」
「まったく…四天宝寺の遠山をマーチングに誘ったのはお前だと白石から先ほど聞いたが、まさか、文面もろくに読まずに声をかけていたとはな」
あらら
「お前は当然」
「さっき青学や跡部君達には話したけど、あたしはマーチングには参加しないよ。海外から来る選手たちのお弁当を作らなくちゃいけないから」
「あ、そういうのもあったんだ」
「うん。あたし個人的には作りたくはないんだけど、シェフやコーチ達にお願いされちゃ作るしかないからさ」
「そうだね」
「別にいいじゃないっすか。金太郎もめっちゃノリノリだったし」
「赤也君らしいと言えばらしいのかな」
「そうだね。俺の所に来てたメールを読む限りだと、テニス以外の他の種目にも、演奏経験なしで参加したがっている選手が大勢いるみたいだよ。吹奏楽の経験がある選手は軒並み手を挙げてるってさ」
「そんなにやる気のあるメンバーが揃ってるならきっと楽しいだろうね」
「カナ君も参加したら?」
「僕がねぇ」
「協調性を高めるだけじゃなくて」
「それはお前にも言えることではないのか?」
「まぁ夢姫の場合は特殊だからね。でも僕たちにとっては悪い事ではないかもしれないよ」
「どういう意味ですか」
「体感や体力のトレーニングにもなるってコーチ達は頷いてたけど、カナ君の場合、元々サックスを吹いてるから体感も体力も学期を吹くくらいはできるんじゃない?」
「そうだね。マーチングパレードの説明会、僕も行ってみるよ。大勢の前で演奏を出来る機会なんて、なかなかないからね」
確かに
「俺も少し興味があるな」
「せーちゃんも興味はあるんだ?」
「あぁ。音楽は良く聞いているし…楽しそうじゃないか。思い通りの音を出せるようになったらきっと気持ちいいだろうね」
「じゃあ、幸村部長も俺らと一緒にやります?マーチング!」
「あぁ、そうしようかな。まずは説明会に参加してからだけどね」
「精市がマーチングか。それは是非とも近くで鑑賞したいな」
「真田と柳はマーチングに参加しないのかい?夢姫はちゃんとした理由があるのに」
「興味がない訳ではないが、幸村が参加するのであれば、観客としてその姿を見るのも悪くない」
「ひとまず、俺達も説明会へ行ってみるか。話を聞くだけでも問題ないだろう」
「それでいいと思うよ。他の皆も、とりあえず話を聞くだけ聞いてみようって感じみたいだからね」
「そうなんだ」
「お前は食事のメニューの考案をすでに練り始めているのだろう?」
「勿論。じゃないと間に合わないし、跡部君たちには、話したけど暫くはお弁当の試作品を作って皆に実食してもらおうって話になっているの」
「ほう、それはまた」
「フランス料理はデューク君もいるし」
「そうだな。越前に関してはアメリカに。跡部もイギリスに小学校6年まで在籍していたようだからな」
「そう言った感じの所は率直な感想を聞けるかなって思ってる。後は其れに栄養面をちゃんと入れて行けば問題ないかなって所だね」
「そうか」
「流石だね」
「当然、日本食のお弁当も作るけど、日本食はリクエストさえあればお弁当に入れられるものであれば作れるよ」
「其れはいいことを聞いた」
「ただ、日本食と言っても味付けが様々だから種類多く作ろうって思ってるんだ」
「其れは一体」
「お楽しみにね」
「夢姫の場合、修さんに頼みに行くんだろう?」
「勿論!」
「なんで種ヶ島先輩?」
「修ちゃんのご実家はね料亭とかにも顔が聞いているの。京野菜を使ったものをお弁当に入れてみようかなって今の所は考え中。その為には修ちゃんに頼むしかないからさ」
「へぇ」
「ふふ」
なんて急に笑い出したカナ君は
「今から楽しみになって来たよ。演奏にはそれなりになれているけど、マーチングではまた勝手が変わるんだろうし、夢姫の作るお弁当も楽しみにしているよ。特に京野菜を使うものにはね」
「頑張るね」
==
皆が説明会を聞きに行っている間
「どないした?夢姫」
「修ちゃんにお願いがあるんだけど」
「俺に?」
「珍しいじゃねぇか。夢姫から修二に頼み事だなんて」
「うん。ほら国際スポーツ交流会の時にあたしお弁当作るからさ」
「そういや、そんな事を越知も話してたな」
「でね、修ちゃん京都出身じゃない?日本のお弁当もいくつか出そうと思ってて、京都出身の修ちゃんに」
「言いたいことが分かってもうたわ」
「本当?」
「あぁ。親父とか知ってる所に声かけて見たるわ」
わーいっ
「ただ、あまり期待すんなよ?」
「京野菜、使ってみたいのもあるけど、あたし食べた事無いんだよね。だから自分が食べてみたいって言うのも本音にあるの」
「お前の場合は後者だな」
「いや、前者もあるやろ夢姫の場合」
「だな」
「でも群馬も美味しいものあるよね」
「あるが、お前まさか」
「そのまさかなの。ここにいる選手たちの地元の食材を使ってみたいなって」
「成程な。そういう事だったら実家に連絡してやんよ」
「本当?」
「あぁ。他の奴等にも声をかけてやる」
「ありがとっ」
「こんなんで夢姫の喜ぶ顔を見られるとは思わんかったわ」
「俺も同感」
