コバルトブルーの約束
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直ぐにレストランの中に呼ばれたあたし達
「待たんで入れてホンマよかったわ。3席に分かれてもうたけど、まぁええやろ」
「向こうの奴等とはだいぶ席が離れたのう」
「けど、橘に後輩全員任せることになったんはちょい、申し訳なかったな」
「はは、桔平なら問題なかよ」
「向こうには海堂君もおるし、大丈夫やと思うで」
「ま、そないに心配ならさっさと食べて様子見に行けばええやろ」
「それはそうなのですが…」
「夢姫の食べるスピードも考えんしゃい」
「ん?」
「それって」
「我々よりもゆっくりなんですよ夢姫さんは」
「へぇ」
吸った負を呼ぼうとしていた謙也君を止めていた白石君は
「まったく、えらいせっかちじゃの…」
メニューを見ていると
「どうしたもんかのう。しっかり食べてもいいが、夕飯が入らなくなりそうじゃ」
「ほんならサンドイッチにしたらどうや?ハンバーガーでもええけど。この魚のピックが刺さっとる奴なら小さそうやで」
「そうじゃの、その程度にしておくぜよ」
プツンと切れた電気に震えだしたあたしの体。だけどそれでも直ぐについた電気は
「なんや停電かと思うたらサプライズプロポーズの為やったんか。まさか、プロポーズの現場を見かけることになるなんてなぁ」
「えらい楽しそうやの、忍足。めでたい光景なのはそうじゃが…おまんにしては珍しいぜよ」
雅君はあたしの掴んでいる腕を見ていて
「そうやろか。せやけど、ああいう人らの幸せそうな顔見たら嬉しくもなるやろ」
「好きな映画とか本読んどる時の侑士はいつもこんなもんやで」
「ほう、そうじゃったか。じゃが夢姫は大変みたいやしの」
「どないしてそんな」
「暗闇が駄目じゃというのは聞いておったが、本当の事みたいじゃの」
「へぇ」
「そんなら」
「少し外に出て来るぜよ」
頼むものを頼んで雅君と一緒にレストランの外に出ると
「大丈夫か」
「ごめ…」
「謝らんでもよか。アイツらだってそんなに気にするような奴等じゃなか」
だといいけど…
暫くして落ち着いた時に戻るとまだ頼んでいたものは届いていなくて
「すまんな」
「ホンマに暗い所が駄目なんやな」
「言わなかったあたしもいけないから」
雅君が隣に座ったのを確認すると
「そういや本を読んどる時の顔も同じだって言うてたのう」
「心閉ざして読むくらいせんと人がおる場で本なんて読んでられへんわ」
「侑士はホンマ神経質やなぁ」
「そういうお前は気ぃ短いやんけ。なんでもかんでも速すぎやねん」
「そないなことあらへんわ」
「やれやれ。戻って来てここでも張り合いか」
「似た者同士だね」
食事も済ませて、席ごとの会計も済ませてレストランの外で待つことになり
「お土産見て来てもいい?」
「かまへんよ」
「じゃ、ちょっと見て来るね」
お土産の売ってるショップに入ると、色々と買って行って
「お待たせ」
「いや、そない待ってへんから大丈夫や」
っていう忍足君の言葉通りまだ出て来てない人たちもいて
「悪いな、待たせて」
「いや。よし全員揃うたな。ほなそろそろ帰ろか」
バスに乗って帰って来た時に
「忍足君、今日はありがとう、楽しかったよ」
「いやいや。あのチケット自体元々跡部からやで」
夜、合宿所のレストランに入ると
「謙也さん、仁王さん夢姫さん、どーもっす。ここいいっすか?」
「構わないよ?」
「構わんぜよ。ほれ、好きに座りんしゃい」
「ありがとうございます。あの、仁王さんの夕飯ってそのスープだけですか?」
「そうじゃのう。本当は水族館のレストランで食べた分で十分なんじゃがのう」
「流石に何も食べないのはまずいっすよ」
「明日も朝から練習がありますし」
「ってあたしも言ってスープだけでもと思って作ってる最中のテールスープ飲んでもらってるの」
「これがテールスープじゃなかったら飲んでなかったぜよ」
「スープだけやないか。明日の朝はしっかり食うんやで」
「そういや、俺の事より桃城、おまんは本当によう食べるのう」
「だね」
「そうっすかね?これくらい、いつもと変わらないっすよ」
動くからなのか、育ち盛りだからなのか
「水族館のレストランであまり食べてへんのか?」
「いや…エビカツバーガー食べてましたよ。ポテト大盛りで」
「エビカツって」
「かなり大きかったはずじゃが」
「せやなぁ。写真でしか見とらんけど軽食っちゅー量やなかったとおもうで」
跡部君と忍足君たちも中に入ってきて
「水族館はどうだった」
「悪なかったで。イルカに触る機会とか中々ないしな。あとは」
あたしの方を見た忍足君は一瞬笑っていて
「なんだ?」
「いや、跡部も惜しいもん見逃したと思うてな」
「あーん?気になる言い方だな。だがその様子を見るに十分楽しめたようじゃねーの」
「せやな。行ってよかったわ。ウチのやつらが誰も来れへんて聞いた時はホンマにどないしよか思たけどな」
「楽しかったんならそれでいいじゃねーか」
「あ、跡部君」
「あ?」
「水族館のチケットありがとう。御蔭様で楽しかったよ。」
「其れは何よりだ」
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