コバルトブルーの約束
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「へ?水族館?」
「せや。侑士がな」
あぁ、氷帝の…
「行けるか?」
「ちょっと待っててくれる?」
「えぇけど」
スマホの手帳アプリを開くと、こういう時に限って遠征も無ければ、試合も入っている様子もない
水族館の予定は明日。急に明日試合や遠征が入ることはまずない
「いいよ。大丈夫行けそう」
「ほんまかいな」
「嘘は言わないよ。大人組の遠征も試合も入ってないし、明日は暇だから」
「よっしゃ」
==
翌日
「おはようございます」
「お、おはよう」
集合場所にいたのは学年も学校もバラバラな人たちで
「四天宝寺の忍足君経由ではありますが、お誘いいただきありがとうございます」
「比呂君もなんだ?」
「夢姫さんもですか」
「うん」
謙也君も少し遅れて来て
「どや、侑士!チケットの枚数分きっちり人集めてきたで」
「俺ら入れて13人て…どんだけ集めてんねん」
「多いならあたし残っても」
「いや、問題あらへん」
「そう?」
「俺も最初四天宝寺の奴等誘うつもりやったけど、暇そうなんが白石と千歳だけやから夢姫や神尾にも声をかけたんや
ほんでそん時近くにいた奴等にも余ったチケット渡したらこんだけ集まってたな」
「余らせても無駄になるだけやし、ええんとちゃう?」
余らせても?
チケットを見ると使える期日が迫って来ていて、無駄になるなんてどういうことかと思えばそう言う事だったんだ
「せやけど、なんで樺地もおるん?」
「どういう事?」
「いや、用事があるて聞いてたけど」
「その…丁度予定が無くなったので」
「へえ、そうやったんか。ジローにすっぽかされたんか?」
「はぁ、まったく…」
なんて呆れた声を出した比呂君は
「
「プリ」
樺地君の姿なのに、仁王君の声がしてきていて
「やれやれ」
「あ、雅君だ」
「言うのが早すぎるぜよ、柳生。おはようさん」
「おはよう」
「なっ…に、仁王!?ちゅーことは、俺がチケット2枚渡した相手は樺地やなくて仁王やったんか!樺地と誰かの分やと思うてたけど、仁王と柳生の分のチケットになったんやな」
「おそらく、そういうことでしょうね」
シレッとそんな事を言うから下を向いていると
「なるほどなぁ。わざわざ樺地のフリせんでも、普通に渡したで?」
「それだとつまらんからの」
「それにしても意外やなぁ。仁王が来るとは思うてへんかったわ」
「おまんが氷帝の奴等に話しとった海辺の水族館とやらに興味がわいただけじゃき」
「へぇ、見たいもんでもあるんか?イルカとか定番やしな」
「さてのう。まぁイルカは見られたら楽しそうぜよ」
「全く、夢姫さんも来るからと言っていたでしょう」
「へぇ」
「あたし?」
「危機感がないのう夢姫」
危機感って何。危機感って
「そう言えば今日行く水族館って特別なふれあい体験できるんすよね」
「あぁ、ちょっと調べた感じだと、海でやってるらしいぜ」
海で特別なふれあい体験…かぁ
「海って事は自然の魚が見られんのかな」
「多分な。ボートに乗って入り江の方に出るんだってよ」
「へぇそうなんすね。…ちょっと楽しみっす」
「だな!やっぱ海って言ったら鯛とかいんのかな?」
「いや、なんで鯛が最初に出てくるわけ?」
鯛とかマグロと言ったここ等辺にはいなさそうな魚を上げた神尾君
「水族館のふれあい体験でわざわざ見たい魚なの、それ」
「水族館で見たいものっつーと、やっぱイルカとかペンギンとかか?」
「珍しい魚とかいそうだよね」
「珍しい魚っていうと深海魚とかっすね」
「深海魚かぁ、確かに水族館でしか見られねーな」
「「夢姫」」
「ん?」
「保護者付きかいな」
「ううん」
「いや俺達は同伴はしないぞ」
「え?」
「楽しんできいや夢姫」
「そうだな。無事に帰ってさえくれば問題ない」
「うん。行って来るね」
「あぁ。気を付けて行ってこい」
お兄ちゃんと修ちゃんに手を振ると、バスに乗って水族館まで来たあたしたち
「入り江のふれあい体験っていつでも出来るわけじゃないんだね」
「みたいじゃのう」
「ボート使うみたいやから時間が決められとるんやな」
そうなんだ。なんて思っていると
「イルカとかアシカとかのショーと同じことっすね」
「それなら先に水槽の方を見て回りましょうか」
「ほな、そうしよか」
という提案に
「仁王君の場合夢姫さんと回りたいのでしょう」
「どういう事っすか」
「そのままの意味じゃ」
「え」
「プリ。夢姫行くぜよ」
「あ、うん」
あちこち見ていると
「あ、夢姫さん」
「本当っすね」
「桃城君に」
「越前じゃの」
「何してるの?」
「スタンプラリーっす。水族館限定のTシャツが貰えるらしくて」
「そうなんだ」
「夢姫さんって」
「別にいいかな。向こうに居てもほとんどジャージでいることが多いし、出かける時の普段着も何着かあれば十分なんだよね」
「意外じゃの」
「実家に行けばもっとあるってお兄ちゃんは言ってたけど」
「そうか」
深海魚も他にもたくさん魚を見ていると
「夢姫さん。仁王君」
「なんじゃ」
「んー?」
「そろそろ皆さんふれあい体験の方に移動されますよ」
「少し早いですけど、並んで待つことになったら嫌なんで」
「そうだね、並んで待つよりは早めに移動した方が良いかもね」
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