楽しい雪遊び
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真冬の外にて、ブンちゃんと雅君が立海生同士で練習をしていて
「うぅ…」
「どうしたんだよぃ」
「寒くないの?」
2人揃って顔を見合わせているけれど
「いや。今はさほど寒くないぜ」
なんて言っている間に
「ん?」
白い塊が降って来ていて
「おっ!雪だ」
「さっきまで晴れとったのにのう」
「天気予報では降るかもって言ってたぜ」
「そうなんだ」
「おぅ」
他の近くにいた選手たちも練習を止めていて
「通り雪という事でしょうか?」
「この程度なら心配ねーだろ。練習続けるぞ、長太郎」
「はい、宍戸さん」
「おぉ」
「本物の雪さー」
「なんじゃそんなに気になるんか」
「
「あ、そっか。沖縄は温かい場所だもんね。降ることもないか」
「これ、積もるばぁ?」
「こんなパラパラじゃ積もらないと思うけどな」
スマホを見ると
「あ、でもこれから本格的に降る可能性がありますだって。そしたら積もった雪も見られるかもしれないね。甲斐君も平古場君も」
なんて話している間に練習を再開していた亮君と鳳君は
「結構降って来たな」
「視界悪くなってきましたね」
「あ、コートの端っこ白くなってきたさー」
「だーなー。植木にも積もって来たさー」
「わぁっ」
「でも何で夢姫さんはあんなに嬉しそうなんですか?」
「さぁな、俺がそこまで知ってるとは限らねぇだろ」
「そうですね」
なんて皆で雪を見ていると
「こりゃ、通り雪じゃなさそうぜよ」
「っくしょい!やべ、なんか冷えて来た。室内コートに移動しようぜ」
「ほう。結構積もるかもしれんの」
積もるかもしれない!?お兄ちゃん達の練習って休みになってたりしてないかな
あ、でも修ちゃんに引っ付きムシでいられる口実を作ってくれた雪にも感謝しなくちゃいけない
「
「さすがにそこまでは降らないと思いますけど」
「とか言って、朝起きたら一面真っ白だったりしてな。ははは」
「上着だけ出しておこ」
「「え?」」
「上着?」
「なんでそんなの持ってるんやっし」
「あたしここでずっと生活してるし」
「マジかよ」
練習も中止となり中に戻ると
「夢姫」
「篤君?」
「遠野先輩だな」
「上着ぐらい出しておけよ。靴は別としても」
「遊べるくらい降るかな」
「降ったりしてな」
そりゃ、ここと青森じゃ違うかもしれないけどさ
「そろそろ、実家から林檎も送られてくんだろうよ」
「わーい」
「なんで雪が積もるかもってのにそんな悠長な」
「あ?何言ってやがる。夢姫の楽しみ奪うなよ?」
「「夢姫の」」
「楽しみじゃと?」
「あぁ」
「篤君、林檎が送られて来たら教えてね?」
「いいぜ」
やった!
==
翌朝
「おはようさん」
「おはよう」
「あさから凄い防寒対策じゃの」
「へへ」
「マジで積もりやがった」
なんて話してる中高生達とあたし
「こんだけ積もってたら、ソリできそうだよね」
「余裕だろぃ。スキーだってできるかもだぜ」
「マジで?」
なんて話をしているブンちゃんとジロ君はジャージではなく部屋着で出て来ていて
「よく半そでで寒くないね」
「夢姫って」
「雪だるまみたいじゃね?」
「だな」
雪だるまじゃないのに。なんて思っていたら
「早くいかねーと練習遅れるぞ」
「あ、やべ」
「ドンマイ」
ジャージに着替えて出てくるタイミングで来たのも
「おはよう、丸井、夢姫」
「おはよ。なぁ、外見た?」
「おはよう」
「あぁ、かなりの積雪だな。朝方まで降り続いていた様だ」
「スキーが出来そうだなって話してたところだよ」
「俺も。こんなんで練習できんのかね」
「それは心配ないみたいだよ。それと夢姫も随分と可愛いじゃないか」
「でしょう?これでも篤君のお下がりだよ」
「「は?」」
「遠野先輩のお下がり?」
「うん」
なんて話しながら一緒に外に出ると
「おー。もう雪かきされてんじゃん」
「俺が起きた時には、すでにスタッフが雪かきを始めていたぞ」
「つまり、陽が昇る前からってことだよね」
「うむ。その通りだ。まったく頭が下がる」
「そんじゃ、さっそくありがたく練習させて貰わねぇとな」
後ろから見慣れた人影があって
「篤君と修ちゃんだ」
「お前見つけんのはえーよな」
「修ちゃんを見つけるのはお手の物だもん」
なんて話をしてから修ちゃん達の方に向かうと
「おはよう、修ちゃん、篤君」
「おはようさん」
「よぉ。ちゃんと防寒は…」
なんて言いながらピクリとした篤君は
「ちゃんとファスナーまで閉めやがれ。馬鹿夢姫」
なんて言いながらもファスナーをしめて、ボタン迄留めてくれる篤君
「苦しい」
「くらいがちょうどいいじゃねぇか」
「でも流石にもう少し大きくてもよくあらへん?」
「そうだな」
なんて言ってるという事は
「篤君、何か届いた?」
「よく分かったな。新しいお古が届くはずだぜ」
!!
「届いたら着させてみっか」
「わーい」
「ガキ」
「そう言うなやアツ。どうせ夢姫の事や。雪で遊ぶんやろ」
「だろうな」
「午後まではアイツらと一緒に居やがれ」
「うん」
ブンちゃんたちの方に戻って行くと、比嘉の選手たちも来ていて
「おお、雪に足跡がくっきりついちょん!」
「すごいさぁ。靴の裏の模様までバッチリさぁ」
「尻もちついたら、尻の跡もつくばぁ?」
「フフ。やってみたらいいさぁ」
なんて会話も聞こえてきて
「おはよう。平古場君に甲斐君達も」
「おはようさん」
「おはようございます」
「なぁ、雪でボール作ったらテニスボール代わりになるばぁ?」
「無理だろ。すぐに割れるさー」
「こーしてギュって固めたらカチコチになるやっし」
「その雪玉で雪合戦できそうさぁ」
「おー、雪合戦!やってみたいさぁ」
「やりません。練習に行きますよ」
「楽しそうだねぇ。雪合戦」
「貴方もですか」
「雪が積もる度に遊び相手になってくれる人はいるので」
「ほう」
「羨ましいさぁ」
でも今年は大掛かりな人数で遊べそうだなぁ
「一体何して」
「大きい雪だるま作るの」
「あなたも十分雪だるまみたいな格好でしょうに」
「皆して雪だるまって言う…大人の人たちだけだ。雪だるま扱いしないのは」
コートに行く途中でバケツに入った水が凍ってるのを見て感動してる平古場君達と少し離れた場所にいる立海の皆
ビューっと風が吹いていても多少は平気なのはきっと上着のおかげだろう。篤君さまさまだ。なんて思いながらも皆の方に行くと
「風が痛ぇ!なんかこう、氷の槍が飛んでくるみてーな」
「確かに、肌を刺すような風だな。この分だと、雪も溶けずにのこりそうだ」
なんて聞こえてきて
「柳先輩」
「なんだ」
「となり」
あたしを見てプルプルとしながら指さしてくる赤也君に
「雪…の」
「何を言っている。コイツは妖怪ではない。夢姫だ」
「へ!?」
「酷いなぁ赤也君。あたしを妖怪だと?」
「放っておけ夢姫。コイツはサンタですら信じているからな」
あ、そうなんだ
「だらしねぇな、赤也。もっとシャキッとしろい」
「子供は風の子ぜよ」
「俺、ガキじゃねーっすから!」
なんて話してれば氷帝の皆も雪かきをしていて
「あれ、もうコートに行くんですか?」
「ん?」
「おう、昼飯早く食い終わったからな」
「おまんらは何しとるんじゃ」
「雪かきの、手伝いをしています」
「雪かきで出来た山が、道を塞いじゃって。別の場所に運んでいるんです」
「ほう、感心だな。だが夢姫はなぜそんな防寒を」
「これは」
「遠野先輩のお下がりなんだってよ」
「それはまた。だが少し小さいようにもみえるが」
「もうちょっとしたら篤君からお呼び出しを食らうもん」
「なんでまた」
届くかもっていう時は大抵届く時だ。流石は篤君。青森奢実家にでも連絡はしてくれていたのだろう
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