素敵な朝の過ごし方
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「氷帝のメンバーを中心に効果があるという噂が広まっているからね」
「さっきから黙っとるがおまんも朝活に参加するんか」
「俺は興味なかったんですけど、蔵兎座がやりたいって言いだしたらキンタローも乗り気になっちゃって。2人に起こされるくらいなら、自分で起きた方がすっきりしそうと思っただけっす」
「賢明な判断じゃな」
「だね」
「でも夢姫さんは眠そうだけど」
「そうじゃの」
「でも部屋に行ったらきっと眠れないから」
「それはまた」
「あれ?皆で集まってなんの話してんの?」
「朝活の話っす」
歩いてきたのは菊丸君と大石君で
「あぁ、夕食の時に乾が話していたやつか。朝に皆でストレッチするんだよな。
それならあの場に居なかった手塚たちには俺の方から話しておいたぞ」
菊丸君は亮君と同じ部屋らしく伝えてあると言っていて
「このあと言いに行こうと思ってたから手間が省けたよ」
「でも夢姫さんって今は」
「明日からは皆の朝活の為の食事作りだね。ストレッチは参加できないけど」
「えぇ!?」
「なんで出来ないんだ」
「何でって言われても」
「でもおチビも参加するんだよね。1人で起きれる?」
「なんなら起こしに行ってやるぞ」
「大丈夫っす。ていうか、なんでそんな確認してくるんすか。子供扱いしないで欲しいっす」
「越前は寝坊で遅刻した前科があるからな」
へぇ
「そうむくれてると、ますます子供扱いされるぜよ」
「げ…っ」
「早起きは大変だけど、頑張ろうね!おチビ」
「ういっす」
「でも本当に何で夢姫さんは」
「きっと皆がストレッチしてる間はあたしここの中にいないし」
「「はぁ!?」」
「それは初耳じゃのう」
「誰にも言ってないし。でも大人組はみんな知ってるよ。あたしだけじゃない事も知ってるから何も言わないでくれる」
「まじっすか」
「本当」
「お、ほんまにここにおったんか」
「種ヶ島先輩」
「修ちゃんだ」
「迎えに来たで」
「どうせ、眠れないもん」
「せやから今から夢姫のメンタルケアするんやろ。コーチ達やと夢姫が逃げよるから」
うぅ
「メンタルケア?」
「せや。コーチからも任されとるからなぁ。夢姫の事に関しては」
「面倒なんだもん」
「その面倒事引き受けとるんは俺なんやけどなぁ」
うぅ…
==
翌朝
「おはよう」
「おはようさん」
昨日の夜散々修ちゃんとメンタルケアをしたせいか物凄く疲れていて
「昨日いやいや連れて行かれた後メンタルケアはしたのか?」
「したよ。物凄い疲れるけど」
「これからストレッチするらしいっすけど」
っていうタイミングでお兄ちゃんも降りてきて
「夢姫」
「おはようお兄ちゃん」
「あぁ。では行くか」
「うん」
「「行く?」」
「朝のお散歩」
「そうか」
そう言って散歩から帰って来た時にはまだストレッチをしていて
「これでストレッチは一通り終えたかの」
「仁王の動きがきびきびして見えたぜ。前に目覚めが悪いって話してたけど最近は大丈夫か?」
「あぁ、問題ないぜよ」
問題ないんだ。羨ましい
「最近は時間になると自然と目が覚めることも増えたき」
「そうか。なら良かったぜ」
トレーニングルームの中にはなかなかの人数がいて
「朝からこんなに集まって暇な奴等じゃ」
「朝活に積極的なお前が言うのかよ」
「プリ」
「あとは集中力を上げるために瞑想だけやって締めようぜ」
なんて言っているのでそのままキッチンへ行くと
「おはよう、修ちゃん」
「おはようさん。昨日のイヤイヤ娘は何処に行ったんや」
「面倒なんだって」
「相変わらずだな」
「その様だね」
「ほー君にカナ君。おはよう」
「あぁ」
「おはよう夢姫。しかし夢姫もメンタルケアが苦手だとはね」
「苦手なんじゃなくて面倒なの。折角コーチ達から逃げ回ってるのに修ちゃんにはいつも捕まっちゃうんだもん」
「それは仕方がないよ。修さんから逃げられる夢姫じゃないのは僕たちがよく知ってるよ」
うぅ…
朝ごはんを作っている最中に来たのはリョーガ君で
「なぁ、最近中高生達なんか動きが良くなったと思わねー?」
「そうだね。鬼たちから聞いたんだけど朝活を試してるみたいだよ。徳川君も朝練前に打ち合いを頼まれることが増えたって」
「へぇ、なるほどな。どうりで最近のチビ助は早寝早起きなわけだ」
「どうかな。僕たちも朝は弱い方だし、中高生達を見習って朝活をしてみるのもいいかもね」
朝活かぁ
「夢姫はツッキーと毎朝散歩行っとるから変えんでもええやろ」
「そうだね。それがルーティンなら、変える必要はないかもね」
「そっか」
その日のお昼間に
「お兄ちゃん?それに修ちゃん迄」
「夢姫。お前に試してもらいたい事がある」
たしに試してもらう事?
「今日の夜も下に行ってくれへん?」
「今日の夜も?」
「あぁ」
「分かった」
何の疑いもなく夜、夕食も全部済ませて下に行くと
「もう、こんな時間か。そろそろ寝る用意をするぜよ」
「ういっす」
なんて会話をしていて
来る必要なんてなかったんじゃないかと思っていた矢先
「夢姫さんもどうですか」
「は?」
「「夢姫?」」
なんて声が聞こえていたけど入る気力もなかったのに
「あわわ」
まー君に引っ張られて中に入ると
「本当に夢姫が来てやがったのかよ」
「うぅ…」
「どうぞ。カモミールティーです」
カモミール…
「せっかく用意してくれた樺地には悪いがお茶は眠れなくなると聞いた事があるき」
「はい。一般的な紅茶はそうなのですが」
「カモミールティーって睡眠作用を促す成分が入ってるよね」
「はい。それとリラックス効果もあるので、ねる少し前に飲むのが言いそうです」
「へぇカモミールティーってそんな効果があるのか」
「じゃあ、1つだけ。お風呂も寝る3時間前に入るのが本来はベストなんだよ」
「マジかよ」
「本当」
紅茶を飲んだリョーマ君は
「温かくて美味しい。気が利くっすね」
「カモミールティーは体に優しいですし、睡眠の質が良くなれば早起きするのにもいいと思いましたので」
「そういう事なら、俺ももらうぜよ」
あたしを膝に乗せて来たまー君はそのまま紅茶を飲んでいて
「飲みにくくないの」
「全然平気じゃ」
平気なんだ
「これを飲んだらよく眠れそうじゃ」
「其れは良かったです」
「でも今日はお前さんも一緒じゃき」
「は?」
「え?」
「…」
三者三葉の返事をしているけど固まったあたしを見たまー君は
「なんじゃ、お前さんは何もきいとらんのか」
「下に行けとだけしか。話をしたら戻るつもりだったけど」
「残念じゃったのう。これは先輩らから言われてることでもあるぜよ」
「お兄ちゃん達から?」
「あぁ。夢姫が俺に引っ付いているのならと」
「別に引っ付いてるわけでも無くね?」
「寧ろ、引っ付かせてる感があるように見えるんすけど」
「じゃろうな」
