短冊に誓おうぜ
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「リーダーとしてイベントを成功させるためにも、書いてもらうまで、諦める気はありません」
「…」
クスクスと笑ったあたしに
「これは、ほー君の負けだね。あたしも初日にちゃんと書いて入れておいたよ」
「短冊をよこせ」
「!ありがとうございます」
何を書いたかまでは把握していないけど
「そら、持っていけ」
「はい」
「よかったね?亮君」
「あぁ。そういや夢姫」
「うん?」
「後で話しが」
「ここじゃ出来ない話?」
「しにくい…っつーか」
しにくい話なんてあたしにはないんだけど、亮君にはきっとあるんだろう
「行ってきたらどうだ」
「そうする」
亮君と一緒に下のフロアに行くと
「お前の短冊のあの意味って」
「泳げないのは知ってるでしょ?」
「あぁ」
「あたしね別に水が怖い訳じゃないの。プールでも足を入れておくだけでも大分違うし、海も浅瀬だったら全然平気。だけど泳ぐってなると話は変わって来ると思う」
「成程な」
「だから、泳げるようになりたいって意味とただ単に修ちゃんと一緒に遊びに行きたいっていうあたしの願望だよ」
「そうかよ」
「でもみんなで遊びに行くのも悪くはないよね」
「確かにな。お前が泳げねぇってこと、立海の奴等は知ってるのかよ」
「話をした事はあるけど、たぶん本気に取ってないかもしれない」
「そうか」
「あ、宍戸さん!と夢姫さんも」
「どうかしたの?」
「それが忍足さんが言い合いをしていて」
言い合い?
「ここです」
そう連れて来られたのはリラックスルームで
「ねぇ…その眼鏡の奥の瞳は一体何を見つめてるん?」
「…言わせなや」
「ああん、気になってしょうがないわ…お願い、アナタのヒミツお・し・え・て」
なんて会話をしていて、大人組はこんな会話が今までに無かったから固まってしまったあたし
「おい、長太郎。これがお前の言う、言い合いか」
「い、いえ…!俺が見た時にはもっと殺伐としてたんですが」
「へぇ、殺伐とねぇ」
「あら夢姫ちゃんやないの」
「ほんまや」
「リーダーと一緒なんて珍しいのね」
そうなのかなぁ?でも、大人組と一緒にいる時間が多いあたしにとってはそうかもしれない
「いや。俺が夢姫と一緒に居るのはそう珍しくはねぇんだけどよ」
「あら、そうなの?」
「幼なじみだからな。コイツの短冊の意味を知りたくてな、話をしてたんだ」
「そうなん。あ、でもちょうどええ所に来てくれたんとちゃう?」
いい所に来た?あたしが?
「亮君、もう戻ってもいいかな」
「あ?」
「ろくでもない事を言われそうな気がする」
「酷いわぁ」
「酷くない」
「短冊のお願い事に夢姫ちゃんの手料理が食べたいって願い事も多くあるんよ」
「へぇ」
「それで」
「お断りします」
「ま!」
「…」
「そういうと思ったぜ」
「だってそれ中高生の短冊でしょう?」
「せや」
「なんでそれが俺達やって分かるん?」
なんでって
「大人組のお昼ご飯は別として、朝食と夕食は出来る限りあたしが作っているもの」
「あら」
「なら、そこに大人組の特に上に入っている人たちが書いていれば作るけど、それも適わないでしょう?」
まぁ、亮君やがっ君、ジロ君を抜いて中高生で食べているのは立海生だけだ
「あれ?なにを話してるん」
「毛利先輩」
「サブちゃん」
「どないして夢姫が男たちに囲まれてるん?」
「実は」
そうサブちゃんに話をしてくれた亮君達
「成程な。まぁ夢姫のされた事を考えれば作れない事も分からなくはないんやけどね」
「ですね」
「どういう」
後ろからお兄ちゃんの姿も見えてきて
「亮君、ごめん。お兄ちゃんの所に行くね」
「あぁ」
お兄ちゃんの所に行くと
「大丈夫ではなさそうだな。何を言われた」
「夢姫の手料理を食べたい中高生達が多くいるそうですよ」
「そういう事か。確かに今の中高生で食べているのは立海生と宍戸達くらいか」
「うん」
「また同じような事をされそうで怖いか」
「それもある」
「ならこの願いは」
「だが夢姫の事だ。俺達の誰かが書けば作るんだろう」
「でもそれじゃ」
「構わない」
お兄ちゃんがあたしの方を見てくれていて
「俺達じゃない、お前たちと言う中高生たちが来たことで夢姫も色々と刺激を受けているようだし、夢姫が良く笑うようにもなっている。いい傾向だ」
「あら、そうなんです?」
「あぁ。俺は夢姫が元気にしてくれればそれで構わないからな」
やっぱり、お兄ちゃんはお兄ちゃんだなぁ。なんて思いながらもお兄ちゃんはそう書いてくれていて
「ありがとうございます。先輩」
「構わない。お前はどうする」
「もう少し亮君と一緒にいる」
「分かった」
「珍しいじゃねぇか」
「そうかもね。まぁ、お兄ちゃん達も暇だから降りてきたようなものだろうし」
「そうかよ」
「ねぇ亮君」
「あ?なんだよ」
「ほー君になんて書いてもらったの?」
「『合宿所の近くに大きなテニスショップを建てろ』だってよ」
「流石ほー君」
「何と言うか規模が違いますね」
「でもそもそもこれってお願いじゃなくて」
「命令だよな、これ」
「そうだね」
「俺達にはどうにも出来なさそうですし、コーチに聞いてみますか」
「それが良さそうだ。案外、いけるかもしれねーしな」
なんて話していると
「そうだなぁ、この時間ならバーにいるかもしれないね。コーチ達」
「そうか」
走って行った亮君達を見送ると直ぐに戻って来て
「随分と早かったね」
「あぁ」
「却下されました。合宿所の外の事になるからと」
「そっか」
「お、いたいた。大人組の短冊はどうなったんだよ」
「その事なんだけどよ」
なんて話を聞くと
「いいと思うぜ。お前の言う通り願い事って自分で叶えねぇと意味ねぇしな」
「つまりこれからは、願い事の手助けをする訳やね」
「あぁ、そのつもりだ。仕切り直しになるけど…構わないか」
「当然!頑張っていこうぜい」
「やったりましょ」
「俺も全力でサポートします」
「サンキュ。あんま時間ねーし、早速手分けしてやるか!」
「じゃ、夜食作ってきてあげるよ」
「え?」
「マジ?」
「ほんま?」
「本当。どうせ今日は遅くまで起きてるつもりなんでしょ?動かなくても頭を使っていればお腹もすくじゃない」
下に降りてキッチンに入ると
「珍しいな。お前が夜食を作るなんて」
「これはあたしのじゃなくて、亮君達の」
「そうか」
「遅くまで頑張るみたいだからさ。あたしが出来る事でいいならと思ってね」
「そうか。お前も無理はするなよ」
「そうする」
お握りとお味噌汁。付け合わせのお漬物を用意して亮君達の所に行くと色々と話をしていて
「じゃ、あまり無理はしないでね。明日の練習も無理しないようにね。コーチには伝えておくから」
「でもよ、練習と」
「並行かも知れないけど、こうして頑張ってるんだったらたまには息抜きもしないと昔のあたしみたくなるかもしれないし」
「そうだな」
「「?」」
「じゃ、お休み」
「あぁ」
