ゆったりホリデー
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練習を終わらせた後、秋の夜のコートから出てきた直後
「さむーい…」
と言ったのと同時に強い風が吹いてきて
「今の風、めっちゃ強かったですね」
「確かに」
「木枯らしでしょう」
「木枯らし?」
「えぇ。冬も、もうすぐそこですね」
「この気温じゃ、練習で温まった身体もすぐに冷えちまうし夢姫だってさみーだろうよ」
「寒い、けど」
「「けど?」
「お兄ちゃんも修ちゃんもいるからいい」
「お前らしいな」
「だな」
あたしの言葉に対して驚かないのはもうこのやり取りも何年もしてきてるからだろう
「冬が来たらお兄ちゃんに引っ付いていられる時間も増えるもんね」
「いいのかよ」
「問題ない。夢姫が引っ付いているのは今に始まった事ではない」
へへ…
「第一この程度の寒さで大げさなんだよ」
「そないな事言うて、
「…」
「やれやれ。背が高いからと彼を風除けにするのは、どうかと思いますが。妹である夢姫がくっついているのならまだしも」
「夢姫は今俺の隣におるしなぁ」
「うるさいヤツらだな」
「問題ない。さして影響は」
そう言った矢先再び強い風が吹いてきて
「大丈夫?お兄ちゃん」
「あぁ」
「おいおい、思いっきり首くすめとるやん。本当は寒いんとちゃう?」
「あ、そういえば
「ああん?合宿中に何言ってやがる」
「いや、気持ちは分かるがよ、温泉が近場にない限り難しいだろ」
「ですよねぇ…」
「いいなぁ、温泉」
「…」
「そういや夢姫は言った事無かったんでしたっけ」
「うん、ない」
合宿所の中に戻ると、サブちゃんが青学の越前君たちと話をしていて
「あれ?サブちゃん」
「夢姫にツキさん。今からトレーニングですか?」
「あぁ。夢姫もトレーニング室でなら少しはストレッチくらいは出来るだろう」
「せやったら、俺も一緒させてもらってええ?」
「構わないが、話の途中ではないのか?」
「そうだね。まさか立海じゃなくて、四天宝寺の方の後輩君と話してるとは想像もつかなかったけど」
「俺らの事なら気にしなくても大丈夫っす」
「そうか。では行くぞ」
「ほな、またな」
なんて行ったお兄ちゃんとサブちゃん
「どうした?」
「サブちゃん、何か言ってた?」
「いや、温泉がどうのとか言ってたんっすけど」
あー…さっきの気にしてるのかな
「別にいいのに」
「「ん?」」
「そう言えば、ずっとサブちゃんやお兄ちゃんの事見てたでしょう?越前君」
「何をすればあそこまで背が伸びるんすかね」
背が伸びる?
「お兄ちゃんは特別何かをしてたわけじゃないけど、サブちゃんは良く食べて良く寝てたよ?」
「そうなんっすね」
「じゃあ、あたしもトレーニング室に行くから」
「じゃあまた明日」
トレーニング室に入ると既にお兄ちゃん達はトレーニングを始めていて
「遅かったな」
「ちょっとね。越前君がお兄ちゃん達見て羨ましがってたよ。どうしたらそこまで身長が伸びるのかって」
「そうか」
ここのトレーニングマシーンは大概男の人達用に出来ていて、あたしが入った時に購入するかどうかで悩んだらしいけど
自分で出来る範囲のトレーニングが限られている事もあり買わないで自分で出来るものを使ってトレーニングをしている
「夢姫」
「うん?」
「明日の朝食は温かい汁物を頼む」
「分かった」
温かい汁物かぁ…
なんて時間も考えずに足のトレーニングをしていたら大分時間が経って居たようで
「あわわ」
「やりすぎだ」
「え?」
「休憩を入れながらトレーニングはした方が良い」
「はーい?」
「だが今日はもうそろそろ切り上げよう。夢姫も風邪をひいてしまったら大変だからな」
「そうする」
「せやね」
==
翌朝、キッチンに立って土鍋で生姜を使ったお鍋を作っていると
「朝から凄いね夢姫」
「本当だろぃ」
!?
驚いて顔を上げるとせーちゃんとブンちゃんが来ていて
「お、おはよう…」
「おはよう」
「おう、おはよう。でも何で朝から鍋なんだよぃ」
「お兄ちゃんから、汁物のリクエストがあったから。水炊きなんだけど、生姜を多く入れてあるよ」
「へぇ。寒い時期にはいいかもね」
「そうなんだよ」
次々とやってくる中高生に大人の人たち。レストランの食事と併用して出されているあたしの料理もあっという間になくなりそうで
「お兄ちゃんが来る前になくなっちゃいそう」
「はは」
土鍋を取って新しく作り始めると
「凄い量だね」
「だってまだ食べてない大人組もいるもの。お兄ちゃんを含めてね」
「へぇ」
同じ要領でお鍋を作って、生姜も入れて行く
「本当、手際善いよね夢姫」
「そんなことはないと思うけど」
「そうかい?」
「うん」
お兄ちゃん達も来て、お鍋を出すと
「流石だな夢姫」
「そうでもないよ。温かい汁物のリクエストしかされなかったからお鍋にしちゃったけど」
「夢姫の事です」
「何か入れてるんやろ」
「先輩達は食べる前にもう気づいているんですね」
「大概はな」
「しょうがを入れてあるよ」
「体が温まるようにでしょう。助かります」
「いいえ」
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