テスト勉強を始めよう
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座禅を終わらせた後、歩いていると
「あれ?」
「おや」
「見当たらないと思えば」
「あたしを探してた?」
「えぇ。ですが、ここを使われていたようなので場所を変えますか?」
「もう終わったから使って構わないよ。察するにお前たちも勉強計画を立てにきたんだろう?」
「そうだ。赤也の赤点を回避するためなのと」
赤也君の赤点回避の他にまだ何か
「夢姫さんの苦手科目で赤点を取らせないようにするために」
「ほう」
「あたしは育人君って言う先生がいるから行かないよ」
「何を言う。先輩がいなかったらどうするつもりだ」
「残念。全員がいない何てことまずほぼあり得ないし、あたしに教えてくれる人はたくさんいるよ」
「ム」
「今回は育人君がお仕事もないって言うから急な試合が入らない限りマンツーマンで教えて貰える」
「そうでしたか」
「でも言えば育人君の事だから教えてはくれるんじゃない?何かしらの交渉はしてきそうだけど」
「どういう」
「そう言えば夢姫さんは普段から交渉されていないような」
なんて言われているけど
「なにを話しているのかと思えば」
「育人君だ」
「夢姫は大分前に交渉されていますよ」
「え?」
「ここにお兄ちゃんと来た時だよね。あたしが誰も信じてなくって、1人で勉強をしていてそれを見つけてくれた育人君に交渉されてるの。育人君たちが勉強を見られる限り見る、その代わり自分たちに向けている壁を壊しなさいってね」
「ほう」
「夢姫勉強は明日からにしましょう」
「はーい」
「文系と家庭科は恐らく勉強をせずとも平気でしょうが」
「少しはしておきたいかな」
「分かりました。家庭科は全くせずとも普段からしているので問題はありませんね」
「うん」
「では文系と理数系を上手く入れ込んでメニューを作っておきます」
「ありがとう」
「いいえ。それと平等院からですが」
「うん?」
「明日の座禅は朝からするそうですよ」
「分かった」
残るは修ちゃんだ。
「どうせあなたの事です。これから種ヶ島の所に行くのでしょう」
「勿論。テストの山を聞きに行かなくちゃ」
「相変わらず」
「修ちゃんが外したことないもん」
「でしょうね。という事で明日からは早いですよ。寝ぼけてないようにしておいてください」
「お兄ちゃんの部屋で寝るからちゃんと起きる」
「そうですか」
では、と言った育人君は歩いて行ってしまって
「随分と」
「テスト前はあんな感じだよ。ちゃんとあたしの意見も取り入れてテスト勉強の時間を作ってくれる。その間にこまめな休憩も入れてくれるけどね」
「そうか」
「では立海メンバー全員で彼のテスト対策をやって行くつもりです」
「じゃあ運が良ければあたしと育人君の勉強している所も見られるかもね」
「ほう」
「でも全員で面倒を見るってすごいなぁ」
「だが問題は本人のやる気のなさだ。スマホゲームにかまけたりと先が思いやられる」
「やる気になるのは、テスト直前まで追い込まれてからかも知れませんね」
「マイペース…」
「それなら、テスト前日に合宿所全体で勉強会を開くのはどうだ?
ここで勉強をするのもよし。有志が務める講師役から勉強を教えてもらう事もできる会にすれば、人も集まるだろう」
「そうですねぇ、皆が勉強をしていれば切原君も感化されて頑張るかもしれません」
「いい案だな。士気が高まりテストに向けて皆が一丸となれそうだ」
なんて言われていると、桃城君も海堂君も参加をしたいと言っていて
==
翌朝早朝、ほー君がいつも座禅をしている場所に行くとほー君も丁度来たところらしく
「来れたようだな」
「頑張った…まだ眠いけど」
「寝るなよ」
「がんばる…」
ほー君と朝の座禅をした後
「昨日遅くまでガキどもと話していたそうだな」
「テスト勉強についてだよ。最終日は中高生全員で勉強をするって言ってたけど」
「夢姫の場合、最終日は復習しかしねーからな」
「そんなに覚えきれないもん」
「だろうな」
宿舎の中に入ると青学の海堂君と乾君が勉強をしていて
「すごく助かったっす。参考書の図解を見てもよく分からなかったんで」
「その参考書は苦手科目の勉強には合わないんじゃないかな」
なんて言っている話が聞こえてきて
「言われてみれば少し内容が分かりにくいっつーか…」
「善ければ次の休みにでも一緒に解説が分かりやすいものを選びに行こう」
なんて話をしていて
「お前は相変わらずなのか」
「うん。お手製の参考書を作って貰ってる。それと同時にちゃんと答えも書けるようにしてくれているけど、答えは育人君が持ってるから自分で考えるにはいいんだよね」
「そうか」
「うん。あ、そろそろ朝ごはん作りに行かなくちゃ」
「時間で行く」
「待ってるね」
レストランの中に入ると
「ほう」
「なんで」
海堂君も乾君も入って来ていて
「いやいや、あたしもびっくりだけど一体」
乾君が持っている真っ黒い物体
「なんすか、その黒いもんは」
「あぁ、今朝家庭科の実技テストの練習で作った卵焼きだよ。冷蔵庫で保管しておいたんだ。黒酢に海藻にどくだみ。健康にいい成分が含まれた食材を入れたから栄養満点のはずだぞ」
「あたし、パス…」
大人組の朝ごはんと自分用に作り始めると
「手際」
「「ん?」」
「手際、いいんっすね夢姫さん」
「4年も作ってればそうなるよね。まぁ、乾君が言った食材を入れたおかずを作ることも出来るけど」
「「は?」」
海堂君と乾君だけのはずが他の人たちも来ていて
「随分と美味そうじゃの夢姫」
「そうかな」
「そうじゃ」
「先輩達が夢姫さんは家庭科は大丈夫だって言ってた理由が分かった気がするっす」
「そっか」
なんて納得をしていると
「雅君、重たい」
「ええじゃろ」
「邪魔」
「酷いのう」
大人組だけの分を作るはずが結局何故か
「おや。今日は夢姫さんの手作りの日でしたか」
「いいえ。中高生達の目線がいたかったので大人組だけでは無くていっその事と思いまして」
「なるほど」
魚を焼いて、今日の卵焼きはだし巻き卵にしてお味噌汁の中には海藻をどくだみは流石に使えないので却下としても
「黒酢は一体」
「夕飯に使うから平気だよ」
「マジっすか」
「本当」
「仁王、いい加減」
「せっかく朝から会えたのにのう」
大量に作っただし巻き卵が余ったのを確認すると
「味見」
「ん?」
「味見してみる?」
「ええんか?まさか俺の」
「減らすなんてことはしないよ」
1口で入るくらいにすると
「お、美味いぜよ」
「なら良かった」
丁度よく大人組も降りてきて、お盆にセットをすると
「朝から凄い量だな」
「和食で揃えてみたの。久々に卵焼きを焼いたけどね」
「ほう」
「だし巻き卵やな」
「うん。久々に作ったから味の保証は出来ないよ」
「お前が失敗するタイプじゃねぇだろうし」
「ありがと」
皆も朝ごはんを取って食べて行くと
「夢姫」
「育人君?」
「勉強のリストを渡しておきましょう」
そう渡されたリストには事細かく書かれていて、皆が食事をする時間は休憩と書かれている
「これの通りとはいきませんがおおよそ此れの通りで勉強は進めます」
「はーい」
「では後程」
