林間学習?
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キャンプ初日の夜
「これより、班ごとに夜の散策を行う」
「…っ」
「キャンプ場周辺に危険な動物は確認されていないが用心は怠るな」
班ごとの夜の散策をして戻ってくると他の班の人たち同士で交流を深めているようで
皆が寝始めてもあたしだけが寝られなくて、テントの外にいると
「相変わらず夜は誰かがいないとお前は駄目なのか夢姫」
「コーチ…そうみたいです。あまり交流のない人たちと一緒だから気は張ってはいますけどでもやっぱり寝られないみたいです」
「そうか。あまり無茶はするなよ」
「はい」
ぼーっとしながら川の音を聞いていても寝られなくて、逆にどんどんあの時の事が思い出されて余計に怖くなってきてしまった
そのまま朝になってしまい
「随分と…って寝てねぇのか」
「うん。寝られなくて」
「今、紅茶を淹れている。お前も飲め」
「ありがとう…」
跡部君から紅茶を受け取ると
「こっちにもないさー!」
「「…?」」
田仁志君の大きな声が聞こえて来ていて
「朝から騒がしいな」
「そうだね」
せーちゃん達の方に行くと
「おい、テメーら。朝から何を騒いでいやがる」
「それが、カマド付近が荒らされていてね。食材がいくつか無くなってる様なんだ」
「どういう事?」
少し多めにではあるけど、必要な分しかキャンプ場には持ってきてはいないはずだ
「野生の動物でも出たんやないかと思うとるんやが」
「それか、誰かがつまみ食いしたとか」
「いくら俺でも生のままのジャガイモやニンジンをかじったりしないさー」
「そう言えば昨日の散策で、何人かが人影らしきものを見たと言っています。UMA…未確認動物かもしれませんね」
「他の班の人を見間違えたんじゃないっすか?」
「それなら数人分の人影を見る筈だろ。班ごとに行動してたんだから」
「ちっ状況がはっきりしねーな。この中の誰も人影とやらは見てねーのか」
「見てないっす。朝起きたらこうなってたんで」
「食材は多めにもって来とる。朝食には問題ないやろ」
「やれやれ。朝食の後はオリエンテーリングだ。日中はここを離れるから」
「そうだね。あたしも皆と一緒に」
そう言ったあたしの体も限界なのだろう
「おっと」
「ごめん」
「大丈夫ですかな」
「大丈夫…でもないかも。夜寝られないから」
「あぁ、そう言うこと」
「一体」
「フラッシュバックしてるから1人だと寝られないんだろう」
「成程な。合宿所で言っていたワケは其れか」
「うん」
「でも残った食材が荒らされないよう、ちゃんとしまっておいた方が良いですね」
「俺が箱を調達してくるさー」
「オリエンテーリングについても作戦会議した方が良いっすね」
「山の中のそこかにあるテニスボールを各班手に入れて、戻って来るんやったか」
「競争じゃないから急ぐ必要はないと思うけど、夢姫はきっと午前中は寝ちゃいそうだね」
「だな」
「どうせなら1番に戻って来たいじゃん」
「負けず嫌いやなぁ」
「へぇ。いいチームじゃねーの」
「だよね。即席の班にしては。でもその言い方だとキミの班は何か問題が?」
「そう言えば昨日阿久津君が大きな声で怒鳴ってたのは聞こえてたけど」
「へぇそうなんだ」
「完ぺきとは言えねーが、面白い班なのは確かだぜ」
そうなんだ
あたしも自分の班に戻ると
「お、帰って来たね」
「あぁだが、なんで跡部と一緒なんだ」
「おはよ…」
「おはようさん」
「夢姫、お前さん寝とらんじゃろ」
「「え?」」
「ばれちゃった。でもこうなるって分かってて強制参加させたのはコーチ達だから」
「オリエンテーションしている間は寝ていたらどうだい?」
「でも」
「明るいし、暗くないなら平気だと思うけど」
「じゃあ、少しだけ」
朝ごはんを食べて、皆がオリエンテーションに行っている間に寝かせて貰ったあたしが起きたのは皆が戻て来たのであろうガヤガヤし始めていて
「お、起きたな」
「大分寝てた気がする」
「いやそうでもないんじゃない?」
なにやら皆で話し合いがあって
「なるほど。人影の正体、食料が無くなった原因、全ては猿が原因だったという訳か」
「せやけど、その子は元々この辺りに住んどったんやろうし、追い払ってしまうんは、可愛そうやね」
しかし、また誰かが襲われては事だ。対策をマニュアル化して各自に自衛を促すとしよう」
「あぁ。猿と共存とまではいかんだろうが、必要以上に傷つけることもあってはならない」
「ではその猿を見た場所を覚えているか?」
「このあたりだな」
マップに丸を付けてくれている弦君
「一体、何の話?」
「荒らされたと朝精市が話していただろう。原因が猿だと分かった」
猿なんだ
「山だから出ることは出るのか」
「だろうな。で、俺達も猿に出くわしたという訳だ」
「そうなんだ」
「ほんなら、お猿さんの行動範囲をこの園内やと仮定して」
そう言ったその日からよく猿を見かけるようになったキャンプ場でも夜は寝られなくて朝に少しだけ寝ている生活だ
「おーい、みんなー!」
なんて話してくれるカナ君の声がしてきて
「バーベキューの食材持ってきたよ」
「野菜に、肉に、果物。豪勢なバーベキューになりそうやろ」
「だがなんで夢姫がいねぇ」
「あー…」
「なんや?」
「夢姫ちゃんなら今ちょっと前に寝たばかりで」
「ほんまかいな。俺が見て来るわ」
テントの中に入って来た修ちゃんに
「夢姫ー」
「しゅーちゃん、がいるぅ?」
「おるで。食材たんまり今持ってきたからな」
「そうなんだ」
「ちゃんとせぇ」
「眠たい」
「まぁ夜寝られへんのも分からなくはないけどな」
「だったら」
「まぁまぁ」
修ちゃんと一緒にテントから出ると
「持てるだけ持ってきたからお腹いっぱい食べてね」
「今はまずいっす!」
なんて声がしてきて
「何がまずいん?」
「随分慌てていますね」
「なにか事情がありそうだな」
修ちゃん達に話をすると
「なるほどな。猿か」
「怪我した奴がいるってのは本当か?ちゃんと手当したんだろうな」
「そこは問題ないっす」
「でも新しい食材狙ってまた猿が来ちゃうかも」
「ほんなら、さっさとバーベキュー始めてまえばええんとちゃう。野生の猿なんやったら、火ぃ怖がって近づかれへんやろ」
「それもそうっすね」
「ここからは俺達も参加させてもらう」
「合宿所から徒歩で荷物担いできたんやで。腹ペコや」
「修ちゃんも!?」
「せや」
「じゃあ早速食材を配って回るとしようか」
お昼からバーベキューをした後
夜も一緒に居てくれるという修ちゃんの言葉に甘えて頑張って起きてたあたし
「しっかしコーチも酷な事させたね」
「あぁ」
「んー?」
「君たちの林間学習が決まった時には既に僕たちにも声が掛かっていてね。夢姫は生かせないだろうと思っていたのにまさかの参加側だとは思わなくて」
「あぁ」
「どうりで不貞腐れてたわけだ」
「夢姫が夜寝られない事も知ってたから1日早く来たけど、正解だったみたいだね」
カナ君があたしの方を見ている事に気が付いて
「そうみたいですね」
「でも、夢姫もある程度壁を崩したかな」
「え?」
「キャンプファイヤーの前の薪拾いか」
「最後まで気が抜けないね」
「ほな夢姫は俺と行くか」
「うんっ」
皆で薪を拾いに行っていると
「枝?」
上から落ちて来たかと思えばまさかの猿が落としてくれたようで
「びっくりした」
「その枝も使わせてもらおか」
「そうだね」
キャンプ場に戻ってキャンプファイヤーをみていると
「夢姫も限界みたいやな」
「そうだね」
「え?そんなのまで分かるんですか?」
「分かるで。目が半分閉じとるもんなぁ」
「だね」
テントを借りるかと思えば、寝袋だけ持ってきていたようで
「夢姫」
「んー…」
「寝袋出して来ぃ」
「ん…」
「こら本格的に寝とるな。奏多悪いけど暫く見といてや」
「仕方がないね」
「しゅーちゃん…」
あたしの寝袋を持ってきた修ちゃん
「先輩は一体どこで」
「外や外。夢姫は俺と一緒に外で寝るんや」
「何?」
「うるさい…」
「うるさいとはなんだ」
「本当の事だもん」
「悪いな。先に夢姫休ませてくる」
「あ、はい」
次に起きたのは既に朝になっていて
「おはようさん」
「おはよ…修ちゃん」
「本当に寝てたみたいだな」
「昨日までの朝の半分寝ている姿じゃないね」
「今日は此れから降りるんやろ」
「そうですが」
「修ちゃん達も朝ごはん食べてから降りるでしょ?」
「そうするかな」
「何を作るつもりだ?ほぼ材料なんて」
「野菜が残っているのと、昨日の食材の残りでスープでも作ろうかなと」
「へぇ」
朝ごはんはたっぷり野菜のスープだけになってしまったけどそれでも無事に帰って来た合宿所。
「無事のようだな」
「ただいま、お兄ちゃん」
「あぁ」
各班で反省会をしてという形だったがあたしのいた班は何故か反省会ではなく、感想を言いあっていたけど楽しそうで何よりだ
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