One Winter day
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カフェに行くまでにお姉ちゃんがもうしばらく走らせてくれるって言ってくれたおかげで大分走った後だった
「あれ?」
「おや」
「だいぶ前に出て行ったはずだよね」
「そうだね。お姉ちゃんのバイクでツーリングしてたから」
「へぇ」
その直後に
「千石と阿久津?それに萩原さん?」
「随分と慌てているようだけど」
「そうだ。こっちに自転車来なかったか?」
「「自転車?」」
「今、まさに猛スピードで走って行ったけど…どうしたの?」
「ひったくり犯なんだ。この先でお婆さんが被害に遭って…今、青学メンバーと追ってるんだよ」
「夢姫」
「うん?」
「重梧に連絡」
「うん」
「どういう」
「それと確り捕まってろよ」
「そうする」
「一体」
「きっとその自転車はお姉ちゃんからは逃げられないから」
「そりゃ、バイクと自転車だからな」
「先回りする」
バイクをふかしている間にお姉ちゃんのスマホから重梧君に連絡をしておくと
「じゃ、行くぞ」
「うん」
猛スピードを出したお姉ちゃんはあっと言う間にひったくり犯を捕まえていて
「すごいなキミのお姉さんは」
重梧君も千石君達が来る頃にはすでに到着していた
「とんだ災難だな千速、夢姫」
「あたしはそうでもないよ?お姉ちゃんと一緒に居られる時間もお姉ちゃんのバイクの後ろにんって居られる時間も多い方がいい」
「そうかよ。お前はそういう奴だったな夢姫」
青学の皆も来て、そこにはお婆さんも一緒にいる
「あのお婆さんの所持品って事だろうな」
「そうだろうな。じゃ、後は任せたぞ重梧」
お姉ちゃんと一緒にカフェに行くと
「大分揃っているようだな」
「だねぇ」
お姉ちゃんがコーヒーをあたしはミルクティを頼むと
「夢姫は相変わらず紅茶か」
「紅茶の方が好き」
お姉ちゃんと何気ない話をしていると
「な、なんかすごく派手な店だな」
「あ、ああ…。コーヒーのいい匂いがするぞ」
「あっちにあるのは」
そう言った目線の先には
「このバイク、昨日観た映画に出て来たやつと似てるね」
「全然違ぇ」
「そうなの?形とか色とか似てるって思ったんだけどな」
「どれがだ」
「あ、さっきの」
「萩原千速だ。君たちと一緒に今は生活をしているのは私の妹だ」
「は!?」
そしてその見ているバイクは乗れるらしく
「どれどれ」そう言った千石君は
「あれ?どこに足を置けばいいんだろう」
「もっと後ろだ」
ここか、ここかと言いながら足を置いている千石君
「うん!今度はどう?俺っていい感じじゃない?」
「ハッ猿よりはマシだな」
「初めてという割には上出来じゃないか」
「それって褒めてる?」
なんて話をしていると
「お、いい匂いしてんじゃん」
「つーか萩原もいたのかよ」
「ねーちゃんも一緒か」
「うん」
「偶然だねぇ。キミたちもバイクを見に来たの?」
「お前たちも来てたんだな」
「俺達はコーヒーとケーキ目当てに来たんだよ」
丸井君らしいっちゃらしいのか
「どんなケーキなのか。今から楽しみだろぃ!つーか萩原は一体」
「お姉ちゃんと一緒にツーリング」
「そのついでみたいなものだカフェは」
「カフェをついでだなんて中々言えねぇぞ」
「だろうな。だが夢姫にとっちゃ話は別だが」
「「?」」
皆揃って首をかしげていると
「でもまぁこの調子じゃ他にも誰か来そうだね」
なんて話をした直後に来たのは同じ合宿所にいる先輩達で
「いい店じゃねぇか。教えてくれてありがとよ、徳川」
「いえ。俺の方こそ鬼さんと入江さんには付き合っていただいて」
「そうかしこまるな。俺達はお前の息抜きに付いてきただけだ」
「其処に居る彼女も来ているようですね」
「その様だな。見かけない顔も一緒だが」
「えぇ」
なんて言われていて
「ほうっておけ夢姫」
「いいの?」
「かまわん」
「どうせならそのまま家に帰りたい」
「そう言うと思った」
「立海の奴等はあまり驚いてはいませんね」
「あぁ」
「暫く忙しくなることも知って居るだろ」
「知ってる。待てないあたしじゃないって事もお姉ちゃんなら知ってるくせに」
「そうだな」
「なぜお前たちは驚かない」
「立海でも散々見て来てるぜよ」
「そうだな」
「そうですね」
「アイツのねーちゃんのバイクの運転技術はすごいぜよ」
「そうだな」
「ほう。それはぜひ見てみたいものだな」
色々と話して少しだけ暗くなってきた頃
「そろそろ帰るか夢姫」
「うん」
外に出てお姉ちゃんのバイクにまたがると
「ほう」
「じゃあな少年」
「何?」
バイクをふかし始めると
「俺と勝負しやがれ」
そう言ったのは阿久津君で
「おいおい」
フッと笑ったお姉ちゃんは
「何時でも受けて立ってやるさ」
「いいんだ?」
「敵わない。お前も知ってるだろ?散々勝負なんてしてきてること」
「まぁ」
同じ環境下に今だっているくせに
「君が私に勝つのはまだまだ先の事だよ」
「何?」
「じゃあな」
バイクを運転し始めたお姉ちゃんに
「いいの?あんな事言っちゃって」
「あぁ」
合宿所に着いたあたしとお姉ちゃん
「もっと一緒に居たかったな」
「そう寂しそうな顔をするな」
「だって…」
「次の連休外泊できるか聞いとけよ」
「え?」
「そこも休みなんだ。たまには帰って来たってバチは当たらないさ」
そう言ってくれたお姉ちゃんの言葉を信じて、連休に外泊申請を出してあっけなく許可されたあたしは
==
翌週外泊する1日前
「なんか随分な荷物だな」
「この連休は家に帰るので」
「何?」
「申請は通ってますよ。それにそろそろ」
「「そろそろ?」」
急に入ってきたバイクから手を差し出してくれたお姉ちゃんの手を取ったあたしは
「おいおい」
「あんな事出来んのかよ」
「いつも妹が世話になっている」
ヘルメットを外したお姉ちゃんに
「お前はいつぞやの」
「いつでも勝負は受けるさ」
「何だと?」
「お前がその気があればな」
「だから」
「でもお姉ちゃんこれから行くんでしょ?」
「あぁ」
「「行くって」」
「何処に行くんだよ」
「神奈川県警」
県警と発した言葉に驚いているのは阿久津君で
「なんで県警なんです?」
なんて話をしていると
「皆がバイクに興味があるようなので、これから神奈川県警の白バイ部隊を見に行くことになるんですよ」
そう言って来たのはここのコーチだ
「あ?」
「彼女のお姉さんはそこの職員なんです」
「「はぁ!?」」
「では県警で待って居る」
お姉ちゃんのバイクに乗ってきたのは神奈川県警
「ねぇお姉ちゃん」
「なんだ」
「これがあるから1日早めてくれたの?」
「それもある」
それも?
「先週ホームシックになっていただろう」
「うん」
「だから少しでも早く帰れるのならとあの少年の申し入れを受け入れたんだ」
「そういうことだったんだ」
「あぁ」
第三交通機動隊の中に行くと
「夢姫も一緒だったのか」
「あぁ。この間ホームシックになっていてな。外泊ついでに言われていた少年との勝負をしてやろうと思ってな」
「成程」
暫くすると、合宿所の選手たちも来ていて
「こんな所があったんだな」
「あの時もこんな場所来なかったしな」
「という事は」
「県警の方には行ったんだよ、俺達立海大は」
「そうだったのか」
「よく来たな」
「改めて夢姫の姉の萩原千速だ」
「バイクに興味のある奴等が数名いると聞いている」
「誰だ?」
「さぁ」
「先ずは基本的なバイクの乗り方を覚えないと千速には敵わないぞ」
「んだと?」
「それはそうでしょ」
「てめぇ」
「お姉ちゃんはこの第三交通機動隊の小隊長だもん。その実力は伊達じゃないって事だよ」
バイク初心者の人たちもいるようで、一華さんに教わりながらバイクに乗っている人たちがほとんどだ
「若いだけあって飲み込みは早いな」
「そのようだな」
お姉ちゃんが押してきたバイクは皆が乗れるようなのと同じバイクだ
「久々に見るよそのバイク」
「だろうな」
だけど阿久津君もバイクの免許は持っているらしく
「ほう」
その免許を見たお姉ちゃんたちが
「ならば」と、普通のバイクを用意してきて
「そっちのが見慣れてる」
「だろうな」
阿久津君にも同じようなバイクを用意していて、阿久津君もそれにまたがっている
「どっちが早いと思う?」
「阿久津」そう答ええいたのは山吹や数名の選手たちで
「お姉ちゃん」そう答えたのはあたしと立海の皆だ
「随分と」
一華さんの合図で始まった勝負。ハンデとしてお姉ちゃんは阿久津君が1週を終わらせた後にバイクを走らせていた
「千速が勝つだろうな」
「だね」
「どういう」
「お姉ちゃんは会えて阿久津君にハンデを与えてるんだよ」
「何?」
敷地内のコースを5周。それでも先に戻って来たのはお姉ちゃんだ
「さっすが」
「だろうな」
「クソっ」
そう帰って来た阿久津君
「お兄ちゃんもよく言ってたよ」
「ん?」
「バイクにまたがらせたら、お兄ちゃんのドラテクでも追いつけない。バイクにまたがったお姉ちゃんは世界一、ううん。無敵だって」
「な!?」
「それが今の現実」
==
数日後、合宿所に戻ってきたあたしに
「あんなのに乗れるお姉さんって」
「あたしと16離れてるからね」
「マジかよ」
「お姉ちゃんからの伝言」
「あ?」
「バイクの運転筋がいいから白バイ部隊になったらどうだってね」
「いい度胸じゃねぇか」
「ま、それを決めるのは阿久津君だしね。でも現役の白バイのバイク勝負も凄いけどね」
「え?そうなの?」
「うん。まぁお姉ちゃんくらいだろうけどあんなバイクの運転するの」
「へぇ」
きっとお姉ちゃんが白バイにまたがっている姿を見せられるのはもうすぐだから
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