林間学習?
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「さて、と今から『あるもの』を配りまーす。全員受け取ってくださいね」
そう渡されたのはしおりと書かれている小冊子で
「しおり?」
「なんすかこれ」
「えーっこれから中学生、高校生の皆には2泊3日の林間学習に行ってもらいます」
そう言った斎藤コーチは物凄い笑顔だ。逆にあたしは顔が引きつっている。
あの時とは全く違うのだ
「夢姫?」
「あたしも、ですか」
「うん。そうだよ?」
最悪…
「戻ってきたときに引きこもっても文句は受け付けませんけど」
「えー」
「一体」
「コーチやお兄ちゃん達は良く知ってるよ。あ、コーチに言っておきますけどお兄ちゃん達には言っても無駄ですから。特に修ちゃんには」
「それはまた…」
それでも行ってくれと言った斎藤コーチ
「もう知らない」
「何なんじゃ?」
「さぁ」
ブスーっとしながらお兄ちゃんと修ちゃんに其れを話すと
「またか」
「毎年よぉやっとるなぁ」
「毎年行かされるあたしの身にもなってよ」
「毎年拒否権がないんじゃな」
「あん時は俺もツッキーもおったのもあって平気やったみたいやけど今年はそうもいかん」
「なんで、サブちゃんとカズ君が入ってないの…」
そう同じ高校生なのにサブちゃんとカズ君が入っていないのだ
「行きたくない」
「諦めるんやな」
なんて言われたキャンプ当日まで不貞腐れていたあたし
「まだ不貞腐れているのかい?」
「だってー…」
「しおりにはキャンプ場の地図と、班分けが記載されています。林間学習の間は、班行動を心掛けるように。では頑張ってくださいね」
「頑張りたくない」
「夢姫は相変わらずだね」
「カナ君まで…」
「でも」
でも?
「夢姫も中高生と交流できるいい機会じゃないか。たまには僕たちだけじゃなくて自分と同じ年の子たちとの交流も大事だよ」
「昼間はいいんだよ。昼間は」
「怖かったらスマホで川の音とかを流しておくのもありだよ」
「充電が減っちゃう」
「駄目だなこりゃ。相当参ってる」
「本当に夢姫まで」
「うん。行ってもらうよ」
歩きながらあたしが入る班を確認していると
「まー君たちと同じ班なんだ」
「意外じゃのう」
「確かに」
キャンプ場につくころにはお昼になっていて
「それじゃあカレー作りを始めよう」
「でもその前に」
「「その前に?」」
「夢姫」
「んー…」
「顔色が良くないな」
「久々に山に入ったからかな…。ちょっと休めばよくなるよ」
「本当か?」
「うん」
川の方に向かっていくとせーちゃん達の班もあって
「あれ?仁王と一緒じゃ」
「あたしはちょっときゅーけい…」
「そうだね。心なしか少しだけ顔色が悪い気もするね」
「まぁ」
川に足を入れて冷やしていると
「気持ちよさそうっすね夢姫さん」
「あ、越前君に赤也君も」
「でも部長が具合悪そうだったよなんっつーから」
「大丈夫だよ。少し良くなったから」
「「え?」」
川から足を出して皆の所に戻ると
「もう平気なんか?」
「うん。ありがとう」
「じゃがなんで足が濡れとるんじゃ」
「川に足入れて涼んで来たから」
「ほう」
野菜を全て切り終っている状態にしてくれていて
「料理には少し自信があるんだがな」
「そうなんだ」
「だが仁王が」
「ん?」
「夢姫の作った料理が上手いからって」
「作らせてくれないんだよね」
「そうなんだ」
「岳人や宍戸、慈郎も同じような事言うてたけどな」
「それだってあの3人に作らなくなって大分立ってたけどね」
「仁王を見張っておいた方がええな。いつ何を入れられるか分からへんわ」
「夢姫が作るのを見とるだけぜよ」
「じゃあ、お願いがあるだけど」
「「お願い?」」
「うん。薪を出来るだけたくさん拾って来て欲しい」
「其れは構わないけど」
「なんで大量の薪が必要なんじゃ」
「だってカレーを作って居る間にご飯も炊くでしょう?それにこの材料だったら簡単でいいならポテトサラダも作れるから」
「なるほどな」
「確かに材料は一緒だしな」
「夢姫が作ってくれるんじゃろ?なら俺は何もいれないぜよ」
「その言い方やと別のたくらみがあるみたいやないか」
「ピヨ」
「じゃあ、夢姫ちゃんと誰か残った方が良いね、あ‥」
「いいよ、名前で呼んでくれて」
「ごめんね」
「気にしてないよ」
「そうだな。力仕事が多そうだし誰が残るか」
「じゃが薪もたくさんとなると力が必要じゃけ」
うーん…と悩んでいるメンバーたちと
「俺に指図すんじゃねぇ!!」
聞こえて来た大声にびっくりしていると
「向こうは何か問題が起こっとるようじゃ」
「しかも夢姫ちゃんが震えてる」
「びっくりした…」
「いやぁ、聞きなれた声」
「跡部の班のようだが」
跡部君の班という事は真田君も同じか
「仁王」
「なんじゃ」
「お前が残った方が良いんじゃないか」
「何でじゃ」
「同じ学校の人間がいた方が安心だろう」
「そうかのう」
結局、まー君が残ってくれて、橘君たちは薪を拾いに行ってしまった
「しっかし、偉い量やな」
「まぁ、あたしはともかく皆は食べるでしょう?」
「そない食べるように見えるんかいな」
「とあたしは思ってるけど」
暫くしてある程度の薪を持ってきてくれた橘君達
「チャッカマンは借りられるようやけど」
「あ、いい所に」
「うん?」
ある程度の薪を束にして他の班から火を拝借すると
「火を貰いに来たのかよ」
「そうだよ?」
火の付けた薪を中心に合わせて外側にも使わなかったであろう薪を使って戻ると
「凄い量の薪だな」
「しかも既に火が付いてるで」
「火は貰っただけだから」
「ほう」
ジュウ君に教わったことが役に立つとはなぁ
火をつけて、薪も入れて行くと
「凄い火力じゃの」
「そうだな」
「せやけど作ってる間俺ら暇やないか」
「そうだね」
暫くしてカレーもサラダも出来上がると
「すっげぇ」
「やっぱ夢姫さんがいる班はすげぇよな」
カレーだけじゃない。サラダまで作るとは誰も思わなかっただろう
カレーを食べ終わって夜まで自由にしていいって言われると何をしていいのか分からなくて
「そう言えば」
「ん?」
「昨日、なんでコーチにあんなこと言ってたのかなぁなんて」
「あー…そうだね。同じ班なら話しておいた方が良いかもね」
「如何いう事だ」
「まー君と忍足君は既に知ってるけど、あたしが氷帝の幼稚舎にいた頃に色々とされてて学校の使わなくなった体育館倉庫に閉じ込められた事があって真っ暗闇で1人でいるのが駄目なの」
「でも俺らが居るじゃない」
「そうじゃないんだよ。お兄ちゃんや修ちゃんのいる大人組しか受け入れられないの」
きっと夜は眠れないかもしれない。本を読むと言った所で暗くて文字も見えないだろう
1/2ページ
