交渉成立?
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夏になり合宿所の中も、外も暑くなってきているこの時期に
「お、今日も来たな」
「おはようございます」
「あぁ」
「今日も早いですね夢姫」
「おはようございます。君島君」
「おはようございます」
キョロキョロとしていると
「遠野君は一緒にはいないですよ」
「あ、そうですか」
ホッとしていると
「ほっとしているところ申し訳ありませんが」
「はい?」
「そろそろ試験の時期ですね」
「え、はい」
「勉強の方は如何なんです?」
「なんとなくやってはいますが」
「なんとなく…ですか」
すこし考えたそぶりを見せた君島君はお兄ちゃんと何かを話していて
「今日の午後から勉強を見ましょう」
「え?」
「その代わり試験が終わり次第、マネージャー業務をすること。それが条件です」
「お願いします」
「ふふ。では交渉成立です」
午前中のマネージャーの用事も終わり部屋で着替えてから部屋の外に行くと
「リラックスルームでしましょうか」
「はい」
リラックスルームに入って苦手な科目の問題を広げていると
「苦手な科目ですか」
「はい」
「では始めましょうか」
育人君に教えて貰いながら始める事数時間
「ここまでにしましょう」
「え?」
「あまり根詰めても良い事はないのでね」
「あ、はい」
「所で」
「はい?」
片付けをしながら君島君の話を聞いていると
「未だに越知以外で平気なのはコーチ達と種ヶ島だけですか」
「そんなことは…」
「ん?」
「来た初日に言ってくれたようにテニスの道具を当ててくる選手がいないという事も知っています。皆が本当は怖くないという事も頭では分かって居るんです」
「おやそれは」
「それはお兄ちゃんが氷帝の中等部にいた頃に知っている選手もこの中にはいて、あの時の氷帝の選手たちと一緒に見ていたからこそ分かるんです。でもやっぱりここに来て一緒に生活をするってなるとどうしてもあの時の恐怖があって」
「その先が怖いですか」
「はい」
「分かりました」
分かりました?
「ならば、次にここに入ってくる選手がいるまでの間に少しでも距離を縮めて行きましょう。それと時に夢姫」
「はい」
「調理が得意だと聞いていますが」
「得意分野だと自分では思っていますけど」
「ではこれは知っていますか」
そう渡されたのは
「これって」
「えぇ。資格を取るための資料です。越知から貴方はもしかしたらこういった類のものなら興味を持つと話をくれていたので」
「お兄ちゃんが」
「様々な資格があることには変わりはしませんが、貴方がこれから3年間ここで我々と生活をする時に困りはしませんし、その先も困ることはないと思う資格のものです」
資料を見ると色々と書かれていて
「興味をお持ちの様ですね。では試験が終わり次第今後は視覚を取るための勉強を始めましょう」
「え?」
「撮りたそうな顔をしておいて何を驚くんですか」
「でも」
「ええやん夢姫」
「修ちゃん」
「自分の今後に役立つ手段を先にもっとく事も大事な事やで」
そう言ってくれた修ちゃんと
「い、育人君…」
「!?」
「今日中に返事、するから」
「構いませんよ」
「ありがとう」
悩みに悩みまくって資格を取ることっを決め育人君とお兄ちゃんに伝えると2人もすぐに動いてくれていて
夕飯時、夕食を一緒にキッチンスタッフと一緒に作ってお兄ちゃん達と一緒に食べていると
「そう言えば知っとるか?」
「ん?」
「何をだ」
「来年、海外を拠点にしとる奴が入って来るらしいで」
海外を拠点にしている選手?プロの選手という事かな
「プロやなくてただ海外を拠点に海外の試合にもよう出とるらしいで」
「へぇ」
「そないな人間をここに呼ぶんやから驚きやろ」
「あまり関わりたくはないかな」
「夢姫はそういうよな」
「せやけど、ここに来たら関わらない、なんて無理な話やろ。どう考えても」
「そうだけど」
翌年、お兄ちゃん達の練習中に現れた男の人は怖くて
「なんでここに小娘の様な女がいる」
「ん?」
「ここは男子テニスの選抜強化合宿所だろう」
その言葉に一緒にいた皆が反応を示していて
「夢姫」
「お兄ちゃん」
「ドリンクの補充任せたぞ」
「あ、うん」
皆のドリンクボトルを回収して新しく作ったのをもって外に出ると、ここにいる選手たちの練習をなめているようにも見えて来ていて
「夢姫、放っておけ」
「え?」
「相手を見てみろ」
そう言われてみてみると例の男の人はほー君と試合をするようで
「へぇ。確かにほー君じゃ勝ち目なんかないか」
「だろうな」
結果は目に見えてほー君の勝利
「お前、夢姫の事を小娘扱いしていたな」
聞いてたんだ
「それが」
「アイツは俺達のマネージャーで大事な妹だ。小娘扱いされる筋合いはねぇんだよ」
「!?」
ほー君はあたしの事なんて見てないと思ってたのに、名前で呼ぶって決めた時だって「勝手にしろ」の一言だけだったのに
「だとよ」
「アイツも大概夢姫の事見とるしな」
「だな」
皆にドリンクを配り終わらせると
「夢姫」
「んー?」
「アイツにも作っておいてやれ」
「え?」
「俺達も一緒にいる場所で捨てるなんてことはないだろう」
「でも…」
「おい」
彼の言葉に反応できなかったのは、ワザトじゃない。怖いのだ
「ほな夢姫」
「修ちゃ…」
「俺と一緒に行くで」
「え?」
「作って戻ってきたら夢姫の仕事はここまでや」
あたしの仕事は此処まで…
「おい」
「舞子坂の練習試合観に行くやろ」
「行く」
「その支度をして来ぃ」
「うん!」
「お前は何処までも種ヶ島なんだな」
「え?」
「そうだね。修さんのお誘いは断ってないような気がするよ」
「そうかなぁ」
「そうだな。気を付けて行ってこい」
「奏多も行くやろ」
「勿論」
お兄ちゃんが言ってはいけないという事はほとんどない。それはコーチ達も同じで。此処に居る間はあたしの自由にしていいと言うのは本当らしい
「舞子坂の練習試合って何処でやってるの?」
「立海でやんねん」
立海?立海って確か
「神奈川の立海大附属?」
「せやで」
そうなんだ
「ついでに言えば、中学の関東大会もそろそろ始まるやろ」
「もうそんな時期なんだ」
「せやで。忘れとったやろ」
「忘れてた。でも見に行く選手なんている?」
「俺達の時ほどでもないけどなぁ。何人かピックアップされとるやろ。そいつらは見に行かなあかん」
「そうなんだ」
行くの怖いな…
「怖いなら休んでてもええんやけど」
「お兄ちゃん、中学生の試合見に行くかな」
「行くやろ。仮にも自分のとこの後輩やしな」
そっか、お兄ちゃんにとっては後輩になるんだっけ
「全国大会がええなら其れでもええけど」
「高校の全国大会だったら会えるかもしれないのにね」
「せやなぁ」
なんで関東なんだろう
「巻頭には関東の凄い選手がおるやろ。ただ全国に出てないだけで」
「そうだけど…全国大会の試合を見るなら絶対に行くんだけどなぁ」
「やってさ、ツッキー」
ツ?
「高校の試合は全国でも構わないが来年入れる選手に難があるって言う話もある」
「へぇ」
呆然と立っている男の人に
「1年以内に夢姫の壁を壊してみぃ」
「壁…ですか」
「せや。俺達全員1年以内には皆、夢姫の心の壁を壊すのに1年かかっとるかあなぁ」
「な!?」
「いやかかっていないでしょう。せいぜい半年くらいです」
「そないなもんやったか」
「えぇ」
