ハッピータイム☆
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「なんか、こうしてゆっくりっしてるのも久々なような気がする」
「そうか?」
「うん。だってほら、ここ最近は練習だの、試合だの、遠征だの。であちこち連れまわされてたし」
「あー…だな。海外遠征にいつもの如く修二が行かねぇって言った時ノアの我儘っぷりはどうにかならねぇかと思ったし」
「ふふ」
なんて言いながら歩いていると、言い争ている人たちがいて
「こないなとこで言い争いは感心せえへんなぁ」
「何が原因で揉めてんだし」
「「…」」
実は。と言った謙也君に
「要するにスタンプアリーの楽しみ方で意見が食い違ったってわけかいな」
「体験できるアクティビティはぎょうさんあるじゃないですか。スピーディーに体を動かす物の方がさっと出来て、回れるとこも増える思て」
まぁ、謙也君の言う事も一理ある
「で、それに対してお前は」
「めったに来れない場所豪華客船なら、非日常の気分をゆっくり味わいたいと思て。1つ1つのアクティビティをじっくり回りたいだけなんですけど」
「なるほどなぁ」
「お前は?」
「わんはたまたま通りがかったところを捕まっただけさー。永四郎たちを待たせてるってのに、どっちがいいか聞かれてて…こいつ等のツレは行っちまうしよー」
「なるほどね」
「なら、早く行ってやれ。ここは俺らが引き受けるし」
「にふぇーでーびる。それじゃ」
平古場君をこの場からはならかした後
「それにしてもそんなに揉めるなら、お互いに好きな回り方をすればいいじゃねーか」
「それはそうなんですけど…お互いに自分の案がええって言い続けてたら」
「どっちの楽しみ方も悪くはないしなぁ」
「んー…」
「先輩?」
修ちゃんとの勝負に巻き込まれた忍足君と謙也君は案の定修ちゃんにあっち向いてホイで負けてしまっていて
「あらら」
「勝った奴って先輩の事も含まれとったんですね」
「夢姫も竜次もええやろ」
「お前に任せるし」
「しょうがないなぁ」
「ほな、早速行こか。まずはあっちのアクティビティからやな」
なんて言ってしまった修ちゃんの後を追うのも一苦労だろうけど
「自由な人やなぁ」
「この程度ならまだ序の口だし。俺らも行くぞ」
いろいろと回ったアクティビティで
「あー、ゲームエリアも楽しかったなぁ!次どこ行く」
「ストップ。高校生たちの様子見ろ」
忍足君も謙也君も疲れた様子で付いて来ていて
「ふふ」
「なんや、元気無くなって来とらん?」
「お前があちこち連れまわしすぎなんだよ。ちょうど座れるところあるし、お前らはちょっと休んでろ」
「ありがとうございます」
「俺らはそこのショップ見て来るわ」
ショップに入ると
「あ、ねぇ見てみて!」
「なんだし」
あたしが取ったのは船の形をしたストラップで
「へぇ」
「珍しいな、縫いぐるみじゃなくてストラップにすんの」
「でしょう?お兄ちゃんとお揃いで付けようかなって」
「たまにはいいじゃねぇか」
「買ってこよ」
他にもショップを見てぬいぐるみを1つ買って戻ると
「ほらな」
「相変わらず縫いぐるみは買うんだな、夢姫」
「うん」
縫いぐるみを両手で抱えて歩いて戻ると
「なんや、中高生達が増えとるやん」
「そろそろ、ショーが始まる時間だから、ショーエリアに行くかって話をしてたんだが、お前らも来るか?」
「行きます!」
「即答やな、岳人」
「だって面白そうじゃん」
「ほな、皆で行こか」
「せやな」
ショーも見終わって
「どろそろ、一般開放の時間も終わりそうやなぁ」
「それならデッキの方に行こうぜ」
とデッキの方に向かうと
「わー!」
「めっちゃ夕日がでかく見えんで!」
「やっぱり海で見る夕日はいいさー」
「せやなぁ」
「じゃ、あたしも修ちゃん達の所に行こ」
「え?」
「だってほら」
あたし達の目線の先にいるのは修ちゃん達で
「じゃあ」
修ちゃん達の所に行くと
「お前の目的も果たせたんじゃねーか?ここにいる奴等と楽しもうとしてたんだろ」
「?なんの事や」
「なんだ、無自覚かよ。単純に皆を巻き込んでたってわけか」
「どうせ、遊ぶなら皆で楽しんだ方がええやん。特に夢姫は俺ら以外の奴等遊ぶことを知らんからなあ」
「お前らしいし」
修ちゃんがそんな風に考えていたなんて気づかなかった
「兎に角、今日は思いっきり楽しめたわ。夢姫はどうやった」
「あ?」
「楽しかったよ。船の上や中でもこんなに遊べるなんて思わなかったし」
「さよか。其れは良かった。付き合うてくれて、おおきに。竜次」
「あいよ。ダブルスペアのよしみだ。これくらいならいつでも付き合ってやるし」
「お?ホンマに?」
「ただし、夢姫も連れて行ってやれよ」
「!!」
「お前がこういう体験できる場所が好きなことくらい4年も一緒にいりゃ、分かるもんだ」
「そっか」
「せやったら、次はもっと楽しい事に付き合うてもらおうかな」
「例えば?」
「豪華客船で地中海巡りとか?」
「勘弁しろし」
「いいなぁ、行ってみたい」
「…と言いたいところだが、興味はなくもねーな」
「せやろ?いつか行けたらええなぁ」
「先輩、そろそろ時間が…」
「ホンマや」
「うん」
「あー、待て。夢姫」
「うん?」
「そのまま立ってろよ?」
そう言われて立ったままいると竜君に写真を撮られて
「後で送ってやる」
「ありがと!」
「ほな、帰ろか」
「だね。ねぇ修ちゃん」
「なんや?いつか、本当に連れて行ってね?」
「豪華客船での度は、U-25ワールドカップが終わってからのお楽しみやな」
「うん!」
==
翌朝
竜君とあたしは合宿所の外を歩いていたけど、修ちゃんはセグウェイを乗って皆のドリンクボトルを持っていて
「そこまで。あんまり高校生をからかって遊ぶんじゃねーし」
「ほな、ボトル返すわ」
「ちゃんと修ちゃんのドリンクボトル用意してあるよ」
「先輩達も練習ですか?」
「つーか、先輩と一緒にいるの珍しくないかぁ?」
そうかなぁ?
「ああ」
「ほな、俺達も一緒に打たせてもろてええですか?」
「わんも相手になってほしいさー」
「あらら。修ちゃん達モテモテだねぇ」
「変な事いうなし。よし支度だけしておけよ」
「はーい」
「え?」
「お前ら、全体練習で動けなくなるくらい、扱いてやっから覚悟しろよ」
「はい!」
「朝からやる気十分ってところだね」
「ほな、今日も練習1日楽しんで行こか」
「頑張ってね!」
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