迷い犬…?
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跡部君が放しを付けてくれたようで子犬の餌を調達で来たあたしに
「珍しいな」
「夢姫が人間以外の面倒を見ているなんて」
「迷子なんだって。飼い主が見付かるまでここで保護することになっちゃったから」
「そうか」
なんて話をしていると
「おや。微笑ましい光景だ」
「可愛い犬っころじゃねーか」
「これは…見事に丸いですね」
「ホンマ綿飴みたいやろ」
キャンキャンと鳴いている子犬を見て
「あれはとても元気がいいね」
「確かに。ご飯を食べたからかも」
「ガキらしくていいじゃねーか」
「でも目が離せなくて困るんだよね。その内怪我とかしちゃいそうで」
「心配ならリードを付けるという手もあるがどうだ?」
「でもここ、ドーベルマンのリードしかないよ」
「でも、子犬のあんぜんをまもるためにもそうするべきだと思うよ」
「チビな犬っころにはちっとばかしゴツいだろうが、いいかもな」
「クゥーン」
「どうしたんだ?」
「お腹いっぱいになっちゃったかな」
なんて思っていた矢先に
「寝ちゃった」
「膝の上で寝られちゃうと、動くに動けないんだけど」
「居心地がいいのかもしれないね」
「なんかコイツ」
「ん?」
「カルピンに似てる気がする」
「家が恋しくなったか」
「いや別にそういう訳じゃないっす。ちょっと思い出しただけだし」
「じゃ、リード借りられるか聞いてくるね」
「ありがとうございます」
コーチ達から借りて来たリードは確かにごついけど
「寝ぼけてる場合じゃ無いよ?ワンコがいないよ!?」
なんて言われている越前君はきっとワンコと一緒に寝てしまったのだろう
「え…」
「まずは近くから探してみよう」
「すいません」
「どうかしたの?」
「ワンコがいなくて」
子犬がいない?
「あの子も疲れていたようだしそう遠くにはいていないはずだ」
「でも」
なんて言っていると茂みの方から声がしてきて
見に行くと、ほー君とデューク君がそこにはいて
「元気な子犬ですなぁ、お頭」
「フン」
「迷子の様ですが、如何したものですかなぁ」
「さぁな。おい夢姫、隠れてないで出て来い」
「気づいてたんすか」
「ごめん、ほー君」
「犬が目当てならさっさと連れて行け。まとわりついて鬱陶しい」
「面倒見てくれてたんだ」
「まだガキの犬だ。目を離すな」
「夢姫の小さい頃をを思い出したんですかな?お頭」
「フン」
「「小さい頃?」」
「そんなわけあるか」
「もう、忘れてよぉ」
「忘れるわけねーだろ」
「「ん?」」
「その子は一体どうする」
「夢姫さんの部屋で預かることになっていて」
「そうか」
「まぁあたしの夕食もそんなんじゃないし、レストランの外で一緒に食べるから大丈夫だよ」
「へ?レストランって外でも食べられるんっすか」
「あら?知らなかった?」
「初耳っす」
夕食時、下のレストランの外テラスに行くと
「お前も此処にしたのか」
「うん。この子だけお留守番なんて可哀想で」
「だな」
お兄ちゃんは温かいお蕎麦を持ってきていて
「夢姫も取って来い」
「そうする」
あたしもお兄ちゃんと同じ温かいお蕎麦を持って行くと
「お待たせ」
「さほど待ってはいない」
お兄ちゃんと他愛もない話をしながら食べるこの時間も意外と好きだったりする
「俺が片付けておこう」
「ありがとう」
「構わん。どうせそのまま散歩にでも行くんだろう?」
「うん」
「待って居ろ」
「はーい」
お兄ちゃんと散歩をし終わってから中に戻ると
「おっと」
「ム、お前は迷子の子犬ではないか」
「ほう。白くてモコモコじゃ」
「精市の足にぶつかったが…大丈夫か?」
「キミ、ごめんね」
笑顔で謝っているせーちゃんを見上げている子犬
「おやおや、可愛らしい子犬君ですね」
「足を捻って無ければいいが」
「確かめてみましょう。失礼」
キャンキャンと鳴いた子犬はまだまだ元気いっぱいだ
「どうだ?一見問題なさそうだが」
「抱き心地も気になるのう。どうじゃ柳生」
「いいですねぇ、最高です。ケガをしている様子もありません」
「夢姫が抱えると子供が子犬を抱える絵にしかならんからのう」
「酷いなぁ」
「本当の事じゃ」
「楽しそうっすね」
「此れはお恥ずかしい」
「元気有り余ってて」
「ならば、少し外へ出してやったらどうだ?」
「さっきまでお兄ちゃんと一緒に走ってたのにまだこんなに元気なんだもん」
「「は?」」
「先輩と走ってた?」
「うん」
「21時近いぞ。寝る時間だろう」
「今どきの子供でもその時間にはねないと思うけど」
「子犬は遊び足りないに違いない。遊んで疲れたらきっとすぐに寝るはずだ」
「子守歌より刺激が欲しいのかもしれんのう」
刺激…かぁ
「綺麗な花を見せてあげるのもいいかもしれないね。ちょうど花壇の世話をしに行こうと思っていた所だ。夢姫も一緒にどうだい?」
「そうしようかな」
花壇の所に来ると
「夜風が気持ちいいね」
「そうだね」
キャンキャンと元気に動き回ってる子犬
「でも夢姫がこんなにも懐かれるなんてね」
「あたしも想定外」
「開放的な野外に出られて喜んでいるな。小さいとはいえ、やはり犬の習性か」
「花壇には入らない事。いいね?」
「キャンキャン」
「返事をしてくれたのかな?いい子だ」
六角の2人も来ていて
「にぎやかだね」
「だな」
「夢姫は普段この時間は」
「夜の読書の時間にしてる」
「ほう」
「それはまた」
「君たち、花を見に来たという訳ではなさそうだね」
「自主練の帰りなんだが可愛い鳴き声が聞こえたもんだからよ」
黒羽君にも意外と懐いているようで
「こうしてると家の犬に会いたくなっちまうぜ」
「犬飼ってるんですね」
「あぁ」
「夢姫は」
「うちは猫がいる。あんまり懐きはしないけど」
「そうなんだ」
「うん。でもそろそろ戻ろうかな。子犬君には悪いけどあたしの読書の時間も確保したいから」
「そうだな」
なんてせーちゃん達と別れて中に戻ると
キャンキャンと走って行った子犬君の向かった先には赤也君とブンちゃん達が揃っていて
「うお!吠えるわたあめ!?」
「いや、犬だよ」
「喧嘩してるって誤解しちまったのかもな。天才か」
「それ、俺だろぃ」
「いや。っていうか別に喧嘩じゃねーし」
「もう俺は風呂へ行く」
「あ、まだ話は終わってねー」
って追いかけて行った赤也君
「じゃ、2人もお休み」
「あぁ」
部屋に戻ってすぐにスイッチが切れたように寝た子犬君
「疲れてたんだね」
昨日まで読んでいた続きの本を取り出すと
コンコンとノックの音がしてきて
「はい、どうぞ」
「お邪魔します」
「あら珍しいのね、越前君」
「いや、その子犬俺が見つけたのに世話もほとんどできてなかったから」
「そんな事無いと思うよ」
「え?」
「だっていっぱい遊んでいたじゃない。遊んでお昼寝してご飯して遊んで楽しかったんだよ」
「そうだといいっすけど」
「また明日見においで」
「え?」
「きっと明日は明日でまた元気いっぱいになってるから」
「うぃっす」
