船上PUMP UP!
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船に着くと
「矢張り監督もいるな」
「だね。今の中高生達はあの人が本当はコーチじゃなくて監督だって言う事知らないだろうけど」
「そうだな」
「お前達」
「おはようございます」
「あぁ。夢姫はやけに嬉しそうだな」
「まぁ、なんとなく察しはついてはいるが」
「皆はトレーニングとは言え、あたしは修ちゃんとクルージングできるもんね!」
監督は呆れてため息をついていたが
「お前がそんなに喜ぶとは思わなかったな。これは想定外だ」
「だろうね。今日はあたしオフみたいだし」
「は?」
「何!?」
うるさ…
「俺達がトレーニング中に休みとはどういうことだ!」
「其の儘の意味やろ」
「修ちゃん!」
「おはようさん夢姫」
「おはよう」
「其の儘の意味とは」
「念願矢もんなぁ。夢姫は俺と船に乗るの」
「は?」
「マジ?」
「本当。だからオフなんじゃない」
少し先では四天宝寺の2人が何かやってて
「おっとコーチのお出ましだ」
「三船コーチ、トレーニング施設まではあとどれくらいで付く予定なんですか」
「どれくらいだと?馬鹿者、もう着いとるわ。この船こそが、お前らのトレーニング施設だからな!」
「え?この船で特訓するって事ですか?」
「その通り。なんだ、動揺しとるのか?夢姫なんか見てみろ」
そう言われてあたしの方を皆してみて来るもんだから手が止まってしまい
「あんまはしゃぐと船から落ちんで夢姫」
「そ、それはやだっ」
「せやろ」
「いいか、クズ共…良く聞け。特訓ってのはただ体を鍛えるだけじゃねぇ。どんな状況でも平常心を保ち、冷静に判断できる精神力を鍛えることも必要じゃ」
「これ、まさか揺れる船の上で走らされたりするんか?」
「わっはっは!走るどころか、もっと過酷なメニューを用意してるぞ。覚悟しとけ!それと種ヶ島、夢姫ちょっとこっちに来い!」
「はーい」
少し離れた場所からでも普通に歩いているあたしたちに
「マジか」
「こんな揺れている船の上を普通に歩いてるのかよ。先輩に夢姫も」
「なんですか?コーチ」
「今のこいつらの歩きのようにバランスを取るのもトレーニングの内じゃ!」
あ、ばれてたんだ?
「え?」
「気づかなかったでしょ?修ちゃんがずっと手を握っててくれたことに」
「ずりぃ」
「ずるくないもん」
「それじゃ、さっそく特訓開始じゃ。ついてこられんヤツはサメの餌にするからな!」
皆がトレーニングを開始してすぐに
「夢姫」
「監督?」
「今はコーチじゃ。あいつ等の当面の食事をお前に任せる。クルーズの中の食材は何を使用しても構わん」
その言葉に確定何だろうと思って
「修ちゃん、一緒に確認しに行こ」
「はいはい」
「どこまでも種ヶ島と一緒か」
「修ちゃんと船に乗るのなんて4年ぶりくらいですよ?そりゃ、嬉しいに決まってるじゃないですか」
「そうか」
食材を見に行くといろいろと揃っていて
「何作ろー」
「あいつ等やったら何でも食いそうやけどなぁ」
「でも、頑張ってる分少しでも美味しい物を食べて貰いたいからなぁ」
==
夜
「ふぅ…ようやく終わったぜよ」
「はぁ…はぁ…。やってることはいつもと同じなのに、いつもより疲労が…」
なんて疲れている中高生達
「でーじまーさんに決まってるさー」
「そうとは限らないのでは?」
なんて話をしていると
「当面の俺達の食事は全部夢姫が作ると書いてあったぜよ」
「あの人、本当にできるんですか」
「夢姫の食事の腕前は本物じゃろ」
テーブルの上に出来上がった食事を並べると
「すっげぇ…」
「アイツどうやってこんな料理つくんだよ」
「皆がトレーニングしている間に」
「マジか」
「あたしが呼ばれた理由はこっちだろうからね」
オフな様でオフじゃないのがなぁ
「俺も、もう少し食べておくかの。今日は良く動いて腹が減ったき」
果物の盛り合わせも一緒に出すと
「果物まで用意してんのかよ」
「食事だけじゃ補えないビタミンは果物で補ってもらうから。立海の皆はこうしてるけどね」
「え?」
「はぁ?」
「そうじゃったな。部活の合間の休憩に果物を出されることが多いぜよ」
「羨ましいぜ」
「全くだ」
「明日は朝からしっかりと果物も取ってもらうから」
「それはいい事を聞いたぜ」
「だな」
==
翌日
「あれ?おはよう。早いね」
「おはようございます」
「おはようさん…、越知のねーちゃん」
「今日はやけに静かだな。何かあったのか」
「腹減ってな、力が出ぇへんのや。そうや、越知のねーちゃん」
「んー?」
「今日の朝飯はなんやぁ?」
「まだ見てないけど、これから考える」
「それで間に合うんですか」
「もちろん。というよりも起きてる人数の方がまだ少ないよ」
「はよう食べたいわ」
冷蔵庫を覗くと
「あれ?」
「どうかしたんか」
「冷蔵庫の中身が無くなってる」
「「は!?」」
「昨日確かに朝ごはん用に残しておいたはずなんだけどなぁ」
なんて一人で呟いているとあくと君とレン君たちが調理をしてしまったらしく、全ての食材を使い果たしたそうだ
「朝からどうかしたのか?」
「どうしよ、食材全部なくなっちゃった」
「おいおい、トレーニングが一気にサバイバルかよ」
「これじゃ、食事当番の意味がない…」
しょんぼりしていると、リョーガ君が他の選手に渡していた釣り竿をもって外に出ると
「いい天気だ。絶好の釣り日和だな。皆が夢姫の作るまともな食事にありつけるかどうかは俺たち次第だ。頑張ろうぜ」
「はい。よろしくお願いします」
「まかしぇー。でっかい魚、とってやんどー」
「ただ魚を釣るだけで満足する気かよ」
「竜君、どうしよ」
「あ?夢姫が魚を捌けねーことくらい分かってんよ」
「うぅ…」
「マジかよ…」
「三枚くらいには下ろしてやんよ」
「ありがと」
高校生たちがワイワイとやって居る中
「恰好つけてねぇで、さっさと糸垂らせし」
「楽しそうでいいじゃねーか」
跡部君も手塚君も釣りを始めている中
「平古場は…その竹ヤスで獲る気か」
「わんはこっちが慣れてるからよー。やしが、海の中に入れないのがなぁ」
「流石にこの時期の海は冷てーからな。みんなも落ちるなよ?風邪ひくぜ」
なんて言って居る中次々と連れて行く魚
「コーチ?朝はこの取れた魚でいいですか?」
「構わんが数日分の」
「全部なくなっちゃってたんです」
苦笑いをしてそれを伝えると、でっかいため息をつかれてしまった
「ちゃんと朝分は残しておいたんですよ?あーぁ、果物もないしあたしの朝ごはん如何しよ」
「ちゃんと食え」
「えー…」
竜君が魚を素早くさばいてくれたおかげで
「さてと、塩焼きにしようか」
「よっしゃぁ!」
連れて来た魚のあらで、あら汁を作っていると
「めっちゃいい匂いがするな」
「だな」
「ちょっと質素かもしれないけど
皆が食べている間に
「コーチ?」
「フン…怪しい風が吹いて来おった」
「そうですか?あまり」
「この風と雲の動き、じきに嵐が来るぞ。しかもドデカいヤツがな」
「え…」
「おいおい、嵐って…この船は大丈夫なのかよ」
「そんなに心配せんでええやろ。この船にはなんとかイザーってのがついとるんやし」
「ああ…揺れを制御するフィン・スtビラオザー…だったか?」
なんて言って居る間にビュウと大きな風が吹いてきて
「夢姫」
「ほー君」
「大丈夫だ」
「でも…」
「俺とも乗っただろう。あんなのよりよっぽどいいじゃねぇか」
あー…確かに
「この程度で騒ぐな。こんな嵐ごときで沈むようなヤワな船じゃねぇ!」
「そ、そうか。それなら良かったぜ」
