可憐で強い花を
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「久しぶりだね。こんな暑いのに…」
「おい、今頃学校に来るとは…」
「久しぶりだね。この間よりも少しだけ顔色もよくなったようだけど」
「皆に無理のし過ぎだって言われた」
「む?」
なんて話をしていると
「あれ?柳生」
「本当だ、比呂君。久しぶりだね」
「いいえ。体調は」
「なんとなくよくなって来たかなって気はする」
「そうですか。ですがあまり長い事日に当たっているのも宜しくないかと」
「そうだな」
なんて言われちゃうとどうしていいか分からないけど
「でもせーちゃんが外にいるのって部活の時くらいだと思ってた」
「いや、よく外には観に来ているよ。これでも美化委員だからね」
あ、そうなんだ
「夢姫ー」
「「先輩」」
「サブちゃん」
「忘れもんやで」
そう渡されたのは日傘で
「おや」
「忘れてた」
「忘れられたら困る。倒れた。なんて連絡貰うたら生きた気がせぇへんよ」
「ごめんってば」
バサリと日傘をさすと
「せや、夢姫は暫く部活は休ませるって修さんとツキさんからの伝言や」
「それがいいでしょうね。炎天下の中で外にいるよりは、中に居た方が」
「ああ」
先に仲に行ってしまったサブちゃんを見送った後
「だが先輩はあまり驚いていないようにも見えたが」
「まぁ、去年の今頃にあたし倒れてるし。熱中症で」
「おや」
「何?」
「それはまた」
三者三様の返事が聞けたけど
「同じ状況で倒れるとは思わなかったけど」
「水分をちゃんと取って居なかったのも原因だろうけど」
「それもあるし、炎天下の中にいれば今回はあたしだったけど、選手である皆だっていつ倒れても可笑しくないでしょう?」
「そうだな」
それよりも
「せーちゃんは一体何をしているの?」
「花の話に熱が入っちゃって。まぁ、ほとんど俺が一方的に話してるんだけどね」
「一方的なんだ?」
「一応、相談に乗っているつもりなのだが」
「よく言うよ。さっきから『うむ』とか『ほう』ばっかりじゃないか」
「そうなんだ?」
「花壇の植え替えですか?」
「ううん。花の交配で挑戦しようと思ってる事があって」
「そもそも、そんな難題を俺に相談しようというのが間違っているのだ」
アハハ
「そもそも、相談のつもりは無いよ。話すことで頭を整理しているだけ。真田が花に興味ないことなんて知ってるし」
「あたしもそう思う」
「なんだと。興味ない事はないぞ。綺麗だとは思う」
「花の名前、チューリップくらいしか知らないだろう」
はい!?
「美しいものを美しいと思う心があれば、名などどうでも良かろう」
「「あ」」
あたしとせーちゃんで声が揃うなんてめったにないのに揃ってしまった
「夢姫も同じことを思ったかい?」
「多分。開き直ったなぁとは思った」
「同じだね」
「それで幸村君。いい案は思いついたのですか?」
「ああ、方向性は決まったかな。見栄えも大事だけど、やっぱり丈夫じゃないと」
「いいですね。強く美しい花と言った所でしょうか」
「タンポポのようなものか」
「へぇ、真田。タンポポ知ってるんだ」
「チューリップ以外にも知っている花がありましたね」
「だね」
「お前達は俺をなんだと思っているのだ」
「じゃあ、帰って早速試してみよう。タンポポのように可憐で強い花を咲かせられるといいな」
「せーちゃんなら出来るよ」
「おや」
「合宿所に植えた花がまだ元気に咲いているのが何よりの証拠でしょう?」
「ですね」
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