氷帝学園の後輩たち
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朝早くからお兄ちゃんはサブちゃんと一緒にコートに入っていて
「はっ!」
「っと!」
と打ち返したものの
「やばぁ、この高さのロブじゃ…」
「遅い」
お兄ちゃんの強烈なスマッシュが決まって居て
「体勢を崩してる所に、あのスマッシュは止めれぇへん…やっぱり、ツキさんの上を抜くのに中途半端はアカンね」
「お兄ちゃん、そろそろ」
「そうだな。打ち合いはこれ位にして次のトレーニングに向かうぞ」
お兄ちゃんとサブちゃんと一緒にコートを出た後歩いていると
「いっくでー!」
っていう元気な声が聞こえて来ていて
「今の中高生達は元気だね」
「中高生が増えて、合宿所もえらい賑やかになりましたね」
「ああ」
「見た顔も何人かおるし中学生のジャージを見ると、なんや懐かしい気持ちになりますわ。ツキさんも夢姫も氷帝のジャージを見ると懐かしなりません?」
「さして興味はない」
「中学のじゃないけど高校の時の氷帝のジャージならあるよ。お兄ちゃんのも」
「相変わらずツキさんはクールやね。夢姫は天然っぽいけどなぁ」
天然ってどういうこと?
「うおっと!?」
「!?」
「大丈夫か?」
「びっくりした」
「はい。それより…」
がぁーっっといびきをかいているのは
「もう少しで蹴ってまうとこやったわ」
「氷帝の選手か」
「ジロ君、こんな場所でお昼寝は良くないよ?風邪ひいちゃう」
「おーい、起きんせーね」
「んー…誰…?」
「寝ぼけているようだな」
なんて走って迎えに来たのはがっ君で
「ジロー!こんなとこにいたのかよ。ランニングの約束して…って先輩!?それに夢姫まで」
「せんぱい‥夢姫?」
寝ぼけていたジロ君も目を覚ましていて
「あー!」
「うるさ…」
「「…」」
「跡部とすっげー試合してた!」
「ふふ」
「あの時の跡部、カッコ良かったよね」
「はぁ!?」
「いいんだよ、がっ君。ジロ君ぐらい素直な感想があっても。ね?お兄ちゃん」
「そうだな。良いダブルスだった。あんなにも早くプレッシャーから立ち直ったヤツは初めてだ」
「せやねぇ。あの試合はオモロかったわ」
「先輩!俺とも試合してほCー!」
「試合よりも練習の方が先だっての。先輩の邪魔にもなっちまうし、みんなも待ってるから行くぞ」
「あ。岳人、待ってよー!」
がっ君を追いかけて走って行ったジロ君を見送っていると
「賑やかな子らでしたね」
「みんなでランニングだって」
「俺達も負けてられんね」
「ああ」
なんて話した後、トレーニングルームに行くと
「あそこにおるんも、氷帝の子とちゃいます?」
「その様だ」
「氷帝…」
「何か揉め事だろうか」
「さぁ?」
「仮にも自分の後輩でもあるわけだが」
「もう関係ない」
なんて話している間に出て行ったらしい
「なんや、言い争いしとったみたいやけど、あの子らちゃんと仲直りできるとええですね」
「そうだな」
==
夜、お兄ちゃんと一緒に外に散歩に出ていると
「あ、ツキさん。やっぱ散歩に出てたんやね」
「ああ。夢姫が昼間の件で少しな。お前は如何した」
「部屋でじっとしとるんも退屈やし、風にでも当たろと思って。夢姫さえ良ければ散歩、一緒させてもろてええですか」
「俺は構わない」
「いいよ。サブちゃんだし、何かしてくるわけでもないでしょう?」
「…」
「お兄ちゃん?」
「もしかして、昼間の2人の事を気にしとります?」
「何故だ。なぜそう思う」
「氷帝の中等部の子たちだよね。あのジャージ。お兄ちゃんの事だから」
「何か考え事しとるみたいやから」
「そう言えば、夕飯の時に見かけなかったね」
「如何したんやろね。あの子ら」
「さぁ?」
「主義主張の争いは当人同士で解決すべき事。周りが口をはさむべきではない。しかし」
なんて話していた時だ。テニスコートから音が聞こえてきて
「今の音は…」
「テニスコートの方からやね」
「でもお兄ちゃん、何か言いかけたよね」
「いや、何でもない」
「ならええですけど」
あたしとサブちゃんで顔を見合わせていると
「散歩ついでに覗いて行く?」
「ああ」
歩きながらコートの方に行くと昼間の氷帝の中学生が1人で練習をしていて
お兄ちゃんは何の迷いもなくコートの方に入って行ってしまったけど
「あ、お兄ちゃん」
「雑念を抱きながら練習をしたところで成果は得られない」
「え…!先輩!?」
「練習中にごめんね?」
「せやけど、難しい顔で打っててもオモロくないやろ。俺達で良ければ、相談に乗るで。ね、ツキさん」
「ああ」
「…」
「ホント、面倒見いいよね?お兄ちゃん。やっぱり同じ氷帝の人間だから?」
「いや、それは関係ない」
「あ、そうなんだ」
なんて相談を聞かされている中
「何をペラペラと」
なんて口喧嘩が始まってしまい
「あららぁ、また言い争いが始まってもうた。どないします?ツキさん」
「馴れ合いがいいとは思わない。しかし、いがみ合って和を乱すのは全体の士気に関わる。部を思うならば、まずはお前たちが冷静になるべきではないのか」
「な!」
「だって。よかったね?氷帝の先輩にアドバイスを貰える今の部長は」
「「え…」」
「なんや、気づいておらんかったんかいな」
「お兄ちゃんは氷帝学園のテニス部を全国区にまで上げてくれた人だからね。相談くらいには乗ってくれるかもしれないけど、確かにいがみ合っててもしょうがないしね」
「あー…」
「一方的に言いすぎて悪かったな」
「いや、俺こそ」
結局彼らは其の儘コートで打って行くという事になる
「夢姫、用意だけしといてやれ」
「そうだね」
「「え…」」
「味の保証はしないけど。お兄ちゃん達も待ってて」
「ああ」
走ってキッチンに入ると、デトックスウォーターを取り出して、蜂蜜を入れたのをコートに持って行くと
お兄ちゃんが練習を見てくれている様子で、お兄ちゃんがいた頃の氷帝学園のテニス部を思いだしてしまった
「あの時はこんな風景当たり前だったのになぁ」
「さよか」
ドリンクをベンチに置くと
「しっかり水分だけは取っておけよ」
「え、先輩達は」
「俺達は散歩の途中やったしね。また今度相手になったるわ」
「行くぞ」
「はーい」
「ほな、またな」
歩いていると
「一安心やね」
「さして興味はない」
「でも、ちゃんと見てたよ。お兄ちゃんが鳳君達にアドバイスしてるの」
「ほう」
「お兄ちゃんがいた頃の氷帝のテニス部、思いだしちゃった」
「そうか。ただ」
「「ん?」」
「どうやら、近代の氷帝選手もしっかり育っているようだ」
「お兄ちゃん嬉しそう」
「やね」
「ああ」
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