合宿所スペシャル!
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まだお昼前のゆっくりとしている時間だった
「お、夢姫じゃん」
「おはよう。がっ君亮君も」
「俺らは無視かいな」
「おはようございます」
「ずいぶんとまだ壁があるようだな夢姫」
「仕方がないでしょう?元々そんなにと言うよりもほぼ交流なんてないんだから」
「確かに」
「でもなんでこんな時間にウロウロしてんだよ」
「暇になっちゃったから」
「「ヒマ?」」
「そ。だってお兄ちゃん達まだ帰って来てないし作る量なんて限られてるから、こうして少しの時間でも外を歩くようにしてるの」
「へー」
嘘だと思ってるんだろうなぁ。今はここにカズ君とジュウ君。それと修ちゃんしかいないしなぁ
「そういや、先輩も」
「今は遠征中。終われば帰って来るよ」
「そうか」
なんて話してると
「夢姫」
「カズ君、修ちゃん」
「先輩…」
「なんだ。氷帝とも少しは」
「いや。辞めとき」
止めに入ってくれた修ちゃんは気づいてくれているのだろう
「夢姫、震えとる。きっとまだ怖いんやろ」
「でしょうね」
「せや。夢姫」
「ん…」
「そろそろ昼飯作りに行くやろ」
「もう少ししたら。一応何でもできるけど、何食べたい?」
「からあげ。頼むな」
「分かった」
なんて話していると
「腹減ったー…夢姫が唐揚げ作るなんて初めてだろ」
「いや。ここに来てなんでも作ってるで」
「マジかよ」
「俺も唐揚げ食いてー」
「ホンマ好きなんやなぁ」
「あぁ。毎日食っても飽きないぜ。ここのは時々味付けも変わるしな。ガーリック、カレー。おろしポン酢、他にもいろいろ!」
「やってよかったやないか夢姫」
「「え?」」
「「は?」」
「どういう」
「ここの食事、大抵夢姫が作ってんで」
「マジかよ」
「がっ君がそこまで気に入ってるとは思わなかったけど」
「今じゃ大抵のもんは作れるしなぁ夢姫は」
「だね」
「唐揚げはともかく、おかずのバリエーションが多いのは確かですね」
「そうだね。ちゃんとコーチ達から言われてるけどね。日吉君は問題ないけどがっ君はお肉率が高いのと野菜が少ないから野菜も多めにとって貰わないと」
「まじかよ」
「本当。しいて言うならジロ君も意外と甘いものの摂取が多い気がするって思ってるけど、動くしそこは目をつむってる」
「マジか」
「あ、そうだ。今度の新メニューを考え中なんだけど何かいい案とかあったら教えて」
「いい案って」
「朝ごはんでもお昼でも夕飯でもどれでも」
「確かに、新メニューって聞くと響はいいけどよ。考えるのも大変なんだろ」
「大変だよ」
なんて話をしていると
「そう言えば昨日の夕食で」
「フフフ」
「な、なんだよ急に。びっくりした」
「あたしも」
「ちーっす。うちお先輩がすいません」
「なんや2人揃って」
「いや。通りかかっただけっす」
あ、そうなんだ
「新しいメニューと聞こえて来たがあの新作ドリンクを見つけてしまったようだな。興味深い、ぜひ感想を聞かせてもらいたい」
「「ん?」」
「ドリンク?」
「なぁ夢姫そんなのあったか?」
「無かったと思うけど」
「知らなくていいと思いますよ」
知らなくていい?
「なんだよ、そう言われると余計きになるじゃねーか」
「俺は嫌な予感しかせぇへんわ」
「あたしも同じく。面倒事は避けたいので」
「俺、Ponta買ってこよ」
越前君が行ってしまったのだけれどここにはまだ乾君がいて
「おい。それで、昨日の夕食がなんだって?」
「あぁジローの奴が夢姫とシェフに好きなメニュー作って貰ったっつっててさ」
「あたしそんなの聞いてないけど」
「じゃあシェフに直談判したのかよアイツ」
「多分ね」
「好きなメニューですか。夢姫さん」
「はい?」
「今言っていたいい案と言うのは自分の好きなメニューでもいいんですか」
「構わないよ」
「そうですか」
「ほな夢姫。俺らもそろそろ練習行くで」
「あたしも行くっ」
修ちゃん達について行くと
「ええんか?あの高校生たち幼なじみなんやろ」
「そうだけど…なんだかやっぱり1人で話すのは怖くて」
「さよか」
1軍コートに入った修ちゃんとカズ君はすぐに練習を始めていて
「修さん」
「なんや」
「夢姫、寝てるよ」
「ほんまや。慣れない奴ら相手にしてるのも疲れるんやろうな」
「だろうね」
「ん…」
抱きかかえられたような浮遊感があって目を開けると修ちゃんのドアップがあって
「やばっ起きてもうた」
「寝てた?」
「そらもう。奏多が知らせてくれるまで気づかへんかったわ」
「そっか」
「せやけど寝ぼけとるやろ。昼はキッチンに立つのはやめとき。ま今食堂に行っても中坊や高校生たちがわんさかおりそうやけどな」
「それもやだ」
「いうと思ったわ」
「徳川」
「仕方がないですね。こうなるとテコでも夢姫は修さんから離れないので」
「仕方がないやろ」
少し時間を置いてから修ちゃんと一緒に食堂に行くとがっ君たちが丁度来ていて
「さーて。今日の唐揚げは何味かな~」
「そう何度も言われると、食べたくなってくるじゃないですか」
「食えばいいじゃん。唐揚げは裏切らないぜ」
なんて話している声が聞こえたかと思えば
「うおーっなんすか?そのハンバーガー!」
なんてでっかい声が聞こえてきて
「うるさ…」
「夢姫も今来たのかよ」
「うん。まだこんなにいるとは思わなかったけど」
「だから大人の人たちは早いんじゃね?」
「せやろうな」
「でも今の声はなんだ?」
なんて思っているとその声の先には立海の中学生切原君と比嘉の甲斐君の姿があって
「ちょ、急に大声出すなって。落すさぁ」
「だってそれ、すげー美味そうっす」
「だろー?シェフに作って貰ったさぁ」
「何の騒ぎだ」
そう言いながら入って来たのは乾君と柳君で
「あぁ、騒がしかったら済まない。ご当地バーガーとやらをシェフに再現してもらったらしくてな」
「ご当地グルメと言う奴か」
「へぇ、本当にそんなものまで作って貰えるんですね」
「レシピとかありゃ出来るんじゃねー?よく分かんねーけど。にしても、ハンバーガーか。たまにすげー食いたくなるよな」
「ですね。ここでファストフードのメニューはあまり見かけない気がします」
「まぁ分からなくもない。栄養面を考えると偏りがちになるからな」
「一体」
「昨日の夕飯はジロ君が来てたけど、今日は比嘉の甲斐君だったんだ」
「どういう」
「確かにここのシェフは超一流のホテルとかで料理長と化していた人たちだからある程度の料理は何でもできるよ。がっくんの言ってる唐揚げのバリエーションが多いのもそう言った人たちが作って居たりするから」
「ま、夢姫が新しいメニューを作るってのはあぁしてハンバーガーも食べたくなる事があるだろうってバンズも入れ始めてるけどなぁ」
「マジかよ」
「本当。シェフは言われたもの以外にも作れるけどな、夢姫の作る方がよっぽど栄養面はええで」
「どういう」
「夜になったら分かるやろ。シェフとは違う料理を食っとるからな俺達は」
「じゃあ、夜は頑張る」
「頼むな」
「うん」
「いいなー。俺もシェフに何か作ってもらおうかな」
「何をつく手貰うんだ」
「焼肉とかめちゃくちゃ挟んだハンバーガーとか」
まぁこれだけ騒がしければ、目もさえるわけで
「修ちゃん、あたしもキッチンに入るね」
「大丈夫か?」
「平気やろ」
修ちゃんに耳打ちされたあたしは
「いいけど、少し時間がかかるよ」
「ほな頼むな」
「一体何を頼まれたって」
「ビビンバ」
「は!?」
「そんなもんまで作れんのかよ」
「作れるよ。因みに、切原君の言っているハンバーガーも作れるけどね」
「まじっすか!?」
「本当」
でも出来る事なら作りたくはない
「夢姫」
「カズ君?」
「あまり無茶はするなよ」
「大丈夫だよ」
「お前の大丈夫だけは信用できない」
「ひど」
キッチンに入ると
「おや。コーチからは夜に此方に入ると」
「騒がしくて目がさえちゃったから。修ちゃんのご飯と切原君のご飯を作らなくちゃ行けなくて」
「あー…リクエストされたんですね。種ヶ島さんがリクエストをするなんて珍しい」
「そうだね」
ビビンバを作るのにご飯を入れて、器に火をかけていると
「本格的だな」
修ちゃんのビビンバに入れるお肉と切原君用のお肉を一緒に入れて焼いているのと同時にバンズを蒸し器に入れて少しだけ蒸しておく
「おーっ」
ハンバーグも焼きつつビビンバも作って行くと
「めっちゃいい匂いがする」
切原君のハンバーガーも出来上がり、ビビンバも作り終わらせると
「すっげぇ」
「本当に作っちまった」
「安置だな」
「じゃあ、お前はいいレシピ思いつくのかよ」
「俺は別に、ハンバーガーを食べたいとは…いや、珍しい食材が使われているなら食べてみたいかもしれない」
「珍しい食材って、例えば?」
「特産品などですかね」
なんて話している人たちは放っておいて修ちゃんの所に持って行くと
「流石やな」
「いつ見ても凄いな」
「そうかな」
「そうだろ」
「カズ君だって言ってくれれば作るのに」
「俺は食べられればなんでもいい」
相変わらず…
「午後は室内でトレーニング予定なんだ」
「あとでドリンク作って持って行くね」
「助かる」
「夢姫」
「拓殖コーチ?」
「お前たちはいいが、中高生達は午後も外でトレーニングをする」
外でするのは構わないけど、春先とは言え炎天下だ
「ドリンク作っておきますね」
「あぁ」
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