春節に願いを込めて
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話している途中で大きなパァン!という音に震えると
「大丈夫だよ夢姫」
「で、でも…」
「俺達の所ではない。だが」
「なんだ、今の音」
「近くの広場からだったね」
走ってきたのはがっ君とジロ君で
「おーい、お前ら」
「向日じゃねーか」
「それにジロ君も」
「俺達、さっきから聞こえる音が気になって見に来たんだ。そしたら、そこの広場でみんながなんかやっててさー」
「電子爆竹?ってのを鳴らしてるみたいなんだよな。でもよ夢姫はなんで」
「今の音にびっくりして震えてるんだ」
「あー…」
「ちょうどそれについて話そうとしていた所だ。春節では魔除けとして爆竹を鳴らす習慣があるからだろう。もっとも近年は火災や大気汚染などの問題から使用禁止、制限されている地域もあるらしいが」
「それでも風習を続けたいって言う人たちの工夫が電子爆竹なんだね。夢姫、安全なものだよ」
「うん…」
せーちゃんから離れると
「俺達もそこの土産物屋で買ってやってみようか」
「賛成ー!」
せーちゃん達は電子爆竹を買っていたけど
「夢姫は買わなくてもいいのか」
「うん、いらない」
「だろうな。すこし離れた場所で聞こえていたあの音に出すら震えるくらいだ。自分では絶対にしないだろう」
「しないね。むしろ、福とかかれたタペストリーの方が欲しいかな」
「そうか」
戻ってきたせーちゃん達は、さっそく電子爆竹を鳴らしていて
「わ…近くで聞くと結構大きな音がするな」
「ジャッカルが買ったやつ、めちゃくちゃ派手に光ってねー?」
「ああ、なんかランダムに色が変わりだしただよ」
へー…
「岳人、ちょっと俺のと交換しようよ」
「いいぜ。すいっち押すとクルクル動くから振り回したりすんなよ」
「ふふふ」
「ん?」
「みんな思い思いに楽しんでるね。こんなに楽しい魔除けなら合宿所でもやってみてもいいかもしれない」
「そうだな。夢姫が言えば先輩達もなんだかんだやりそうだな」
「やってほしくない」
==
夜
「ほう、これは見事な光景やな」
「ああ。吊るされたランタンに一斉に灯がともって、幻想的だね」
「まさに『
少し離れた所には甲斐君と平木庭君も来ていて
「2人は記念撮影かい?」
「まーなー」
「ていうか、ぬーが人増えて来てないかー?」
「うむ、ランタンに惹かれた見物客が集まって来とるようやな」
「これいじょう混雑する前に、他の者達とも合流しておいた方が良いのではないか?」
「そうだね、万が一はぐれたりしたら、見つけるのが大変そうだ。特に夢姫みたいに暗い所が苦手なタイプは探しにくいかもしれない」
「だな」
「な!」
「という訳で夢姫も俺から手を離さないようにね」
子ども扱い…
なんて思っていると前には氷帝の
「ん?」
「氷帝の忍足だな。何かを探しているようだが」
「おーい!どうしたばー」
「あ、ええところに」
「うん?」
「自分ら、岳人の事見てへんか?」
「え?」
「がっ君?見てないよ?どうかしたの?」
「夕方前に別れたきり、岳人と合流できてへんねん。電話しても電源が入ってへんか、電波の届かんところにおるっていうし…」
「夕方前って言ったらもう結構時間たってるね」
「そうだね。あたし達もお昼前くらいに会ったきりだし」
「この人混みやと会うんは難しいかもしれへんな」
「電話…」
「ん?」
「昼間のパレードの時、
「ああ、会うたけど」
会ってたんだ
「あの時、アイツ京劇の動画をわったーに見せてくれようとしたやっし。その時、スマホの電池が減ったとか言ってなかったばー?」
「言うてたな。岳人の奴、SNS用に写真や動画をぎょうさん撮ってたから」
「もしや、そのまま電池が切れてしもたんやろか」
「あ、でもせーちゃん」
「ん?」
「夕方ごろって」
「あ、今思い出したんだけど、夕方ごろに彼とすれ違ったよ」
「ホンマに?」
「急いでいる様子だったから話はしなかったけどね。早くしないと配布がなんとかって呟いてたような」
「配布ってなんの事だばー?」
「もしかしたら」
「心当たりがあるんか?」
「がっ君見かけたら忍足君が探してたこと伝えておくよ」
「おおきに」
走って行った忍足君を後ろ姿に
「夢姫もなんだかんだ向日の面倒を見てるような気がするよ」
「そうかな」
「そうだな」
「まぁ、あたし以上にきっと氷帝の皆の方ががっ君たちの事を見てるし、知ってると思うよ」
「そうか?」
「うん。でもさ、それを言ったらあたしのことだってそうじゃない?がっ君だけじゃないけど、亮君だってジロ君だって小学校の途中から今までの事はきっと知らないし、立海の皆だってそうでしょう?」
「そうだな」
「でもその分大人組の皆は知ってるじゃん。でも大人組の知らない事を今の立海の皆は知ってるだろうってお兄ちゃんが教えてくれたけどね」
「それはまた」
