春節に願いを込めて
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商店街に1人でブラブラしていると
「春節?」
と聞きなれた声がするかと思えばやはり想定していた人で
「あら、夢姫ちゃんやないの」
「皆も買い物?」
「せやで。夢姫ちゃんも少しはゆっくりできたんやろ?」
「そうだね」
お正月7日まで合宿所で皆で過ごして、そこから今の今までお兄ちゃんと一緒に帰省をしていたのだ
「にしてもいつもよりも華やかだね。やっぱり『春節』が関係あるのかな」
「かもしれへんね」
「春節?」
「春節いうのは中華圏での旧暦の正月の事やで。めっちゃ重要視されとる祝祭日で、数日間盛大にお祝いされるらしいわ」
「へー…」
「つまりその春節にちなんだフェアをやるっちゅー事か」
「当日は本場にならって、いろんなランタンが飾られるらしいで」
「じゃあ動物の形とか、大きいやつとか?」
「みたいやな。獅子舞、龍舞、京劇…いろんなパフォーマンスも見られるみたいやな」
「すげー面白そうじゃん!侑士、みんなも誘って行こうぜ!」
「言うと思ったわ。俺は別にええけど…」
「夢姫も一緒だかんな!」
「なんであたしまで…」
「俺達とたまには出かけようって思わねーのかよ」
「全く」
「随分と仲がええよな」
「うーん…どうなんだろう?」
「どうだろうな?」
「答え迄同じやんね」
「嬉しいって思う所やろうけど、夢姫は全くって感じやな」
「ぜっんぜん、嬉しくない」
「そうと決まれば、急いで合宿所に戻らねーと。俺、先に帰って皆に話しとくから」
「あ、ちょっと!」
あたしは行かないと言おうとしているのに
「もうあんな遠くまで行っとるし…。せっかちやなぁ」
「向日君、張り切っとるわねぇ。これは夢姫ちゃんが諦めるしかあらへんやつやろうね」
「最悪」
「ワシらも皆に声をかけてみよか」
「せやな。せっかくのフェアやし、俺も皆と行きたいわ」
合宿所に戻ってくると、せーちゃんが跡部君と話をしていて
「ん?」
「跡部」
そう聞こえたのはがっ君の声で
「春節フェア行こうぜ!」
「なんだ、急に。買い出しに行ってたんじゃねーのか」
「行って帰って来たところだ」
「そう言えば夢姫も商店街に行くって言ってたけど」
「途中で会ったぜ」
「人の話は最後まで聞いてよね、がっ君」
「お帰り」
「ただいま」
「でも、なんでそんなぶすくされているんだい?」
「いいじゃねーか夢姫。たまには」
「嬉しくないんだって。なんでがっ君たちと言く前提で話を進めてるの、勝手に」
「へぇ、じゃあ夢姫もその春節フェアに行くんだ」
「行かない。何であんな人混みの中…」
よっぽど合宿所の中で静かに過ごしてた方が平和だ
「春節フェアがすげー面白そうなんだよ」
がっ君が一通り説明していると甲斐君も来ていて
「へぇー、でーじ面白そうやっし」
「いいね。中華圏の伝統芸能を見学できるのは興味深いね。みんなに声を掛けようかな」
「気を付けて行ってらっしゃい」
「何を言っているんだい?夢姫も当然参加に決まってじゃないか」
「だからなんで拒否権がないの」
「俺はランタンが気になるさー。木手たちを誘ってみようかやー」
「で、そのフェアはいつからなんだ」
開催日を確認するのを忘れていたらしいがっ君を横目に、行かなくて済むじゃんと思っていたのに
「ほんならフェアは来週からで、最終日だけ合宿所の休みと重なってんで。行くんやったらその日がええんとちゃう?」
「わかった。その予定で考えとく」
「さすが侑士!つーことで夢姫も逃げんなよ」
お兄ちゃん達が行かないと言ったら部屋に逃げておこ…なんて考えているときだった
「おや夢姫」
「あ、育人君だ。修ちゃんと一緒にいるの珍しいね」
「そうですね」
「で、なにを話してたん?」
せーちゃん達が事情を話してくれると
「夢姫は人混みも嫌いやしなぁ」
「でも、たまにはそういう空気に触れるのも夢姫にとってはいいのでしょうけどね」
「行きたくないんだってば」
「では夢姫」
「「ん?」」
「交渉をしましょうか」
げ…
交渉を成立させられたあたしは結局行く羽目になってしまい
「すげぇ、さすが先輩」
「はぁ…」
「んじゃ夢姫。旅行楽しみにしとき」
「旅行だけでいいのに…」
「そう言わんのが約束やろ」
ちぇ…
==
当日
結局立海のメンバーと一緒に行く羽目になったのにだ
「機嫌わりぃだろぃ」
「まぁ元々乗り気で来てないからね夢姫は」
「マジか」
「だが見ておいて損はないだろう」
「ないだろうけど」
「「けど?」」
「やっぱ人混みは嫌い」
「そっちか」
「それに、今日は先輩達がいないらしくてね。それもあるのかもしれないけど」
「あー…確かに先輩大好きーってなってる夢姫だし、仕方ねぇんじゃね?」
「まぁ、ぶすくされてる夢姫も可愛いっちゃ可愛いけどね」
「嬉しくない」
「なあ」
「?」
「さっきから気になってたんだけどよ」
「何だよ?」
「『福』って書かれたタペストリーがあちこちに飾られてるだろ?でも上下逆さまになってるんだよな」
「本当だ。全部が全部って訳じゃないけど、逆さまに飾られている者が多いね。何か意味が有ったりするのかな」
「ああ、あれは『倒福』だ。中国語で福が来ることを意味する『倒福』と同じ発音をすることから、福を倒す…つまり逆さまにして福を招いているという訳だな」
「へえ、さすが柳。詳しいな」
「なるほどね」
「それじゃ縁起がいいものなんだ」
演技の良いものなら合宿所にも飾っておきたいけどね
「ああ。春節の際に飾られることが多いんだが、他にも厄払いの一環として…」
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