春の果樹園
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10分後
「菜の花を緑肥として使用するためには、まず細断してすりつぶす必要があるそうだ。葉や茎の繊維を砕いたりして土の中で分解されやすくなるんだな」
「ただ飼っただけじゃ、使えん訳やね」
「何でそんな事まで知ってるんすか」
「勿論、検索して調べたんだ。さすがに元から知っていたわけではないよ」
「菜の花畑で昼食をとると聞いて、午後の作業の傾向を予測していたんだ」
「本来は機械であっという間に刈り取るんでしょうけどね」
「動物の飼料にも同じように混ぜたりするんだよ」
「へぇ」
「腰と足がやべー…」
「ああ?刈り始めてまだ10分かそこらだぞ」
「朝の草むしりで、立ったり座ったりしてたのが響いてんだよ」
あー…
「夢姫さんも早々にどっかに行っちまってたし」
「それは」
「コーチ達も知ってることだし、コーチ達からお兄ちゃん達にお許しが出てたからね。あたしの本来の目的のフルーツ狩りに行って来たの」
「いいなぁ」
ジロ君と同じことを言うとは思わなかった
「頑張ったら合宿所でリンゴを使ったデザート作るから」
「「マジ!?」」
あ、其処にはジロ君も反応するんだね
「本当。青森から送られてきてるって言ってたから大量にあるはずだよ」
でも切原の言うてることも分からんでもなか。ずっと緩いスクワットをしとるようなもんばい」
「そう言われると、余計に足腰に来るような気がします」
「疲れているところ悪いが、少しペースを上げないか?このままでは終わらないぞ」
「疲れてこそのトレーニングだ。望むところさ」
「っす」
そう返事をした青学の海堂君に
「うへえ~…皆、頑張れ~」
「ありゃりゃ」
「お前も頑張れ。赤也」
「うい~っす」
大分刈った所で
「これはきつかー…」
「言うな。言葉にすればするほど、気力を持っていかれるぞ」
「少し、休もっか。水分補給のドリンクもちゃんと作ってあるよ」
「わるか」
「申し訳ありません」
「いいえ。レン君達もちゃんと水分は取った方が良いよ」
「そうしよう」
みんながドリンクを飲んで驚いた顔をしていると
「少し甘めな気もするが」
「甘味料は一切入れてないよ。それは、果物から出ている甘さに蜂蜜を足しているだけだもの」
「それはまた」
「砂糖を使うよりも自然の甘さが出る蜂蜜の方が疲れた体にはいいんだよ」
水分を取った後
「まだ1時間も経って居ないはずだが、正直に言ってひどく消耗している」
「背が高か分、低い所での作業がより答えるのかもしれんね」
「同意」
「同意だ」
「あのー…夢姫さん」
「んー?」
「名の花って食えるらしいけど、美味しいんすかね?」
「は?さっき昼飯食ったばかりだろうが」
「今食うとは言ってねーだろ」
「まぁ、この菜の花は肥料にするくらいだから食べられないと思うけど、種類によっては食べられるものもあるよ」
「まじっすか?かじってみなくて良かった…」
「ふふ。因みに菜の花はアブラナ科によく咲いているの」
「へぇ」
果樹園に戻ってくると
「あー、しゃがみっぱなしで疲れた!」
「ふふ」
「普通はたちっぱなしでっていう所やけどね」
「結局、菜の花畑の半分も刈り終わらなかったな」
「まぁ機会でも半日はかかるって言ってたし」
「ようやったほうじゃなか?」
「ふんぎぃー!」
「「ん?」」
「金ちゃん?」
「ちょ、花粉持ったままジャンプしたらこぼれるじゃん」
「せやけど届かへんねんもん」
「あー…」
「2人もそうだけど、あたしでも届かないからなぁ」
「「むっ」」
「むっとしても本当の事でしょう?」
「ほう、それは受粉作業か」
「はい」
「じゃあ、次はたちっぱなしの作業だ」
「その手に捨てるでっかい耳かきみたいので、花に花粉ばつけてまわるんやね」
「だね。これをして時期になったらジロ君が見たがってた果物畑が見られるよ」
「おお、やっと果樹園っぽい作業だCー!」
「今までも果樹園らしい作業ではあったんだがな」
千歳君が受粉作業をしていると
「それを、この畑全部やりマース」
「やれやれ、今度は上を向きっぱなしの作業という事か」
「これはこれで中腰になるけん、きつかー」
「目算で梨棚の高さ185センチと言った所だな」
あたしじゃ、全然届かないわけだ
「ぐぬぬ…」
「ジロ君?」
「俺、つま先なら届く…かも?」
あ、かもなんだね?
「こちらに手の空いている人はいませんか?」
「はい?」
「夢姫さんはこちらでもいいでしょう。ビニールハウス内で、いちごを摘んでもらいたいのですが」
やった!
「いちご!?やった!フルーツあんじゃん!」
「いちご積みやって!ワイぎょーさん摘むでー」
「早く言って欲しかったっす」
「…」
「皆はああ言ってるぞ。キミも一緒に行ったらどうだ?」
下を向いてしまった蔵兎座君に
「あ、もしかしていちご摘んだことない?」
「ないデス」
「作業するなら。どっちに行ってもいいと思うばい」
「夢姫と一緒にすればいいだけの話だろう」
「ハイ。では僕もいちごに行ってきます」
あたしの腕を引っ張って走るもんだから驚いていると
ビニールハウスの中に行くと、そこそこにまだイチゴが残っていて
「コーチ」
「なんでしょう?」
「このイチゴ、摘んだ分を持ち帰りたいのですが」
「構いませんよ」
コーチからビニールを受け取ると蔵兎座君と一緒にイチゴを摘んでいく
「おお、すごいデース」
「上手上手」
レン君達にも声をかけた後他の皆と合流すると
「でも最後の最後に、やっと動物と触れ合えたぜ。ずっと何か運んだり掃除したりでよ」
「そうなんだ」
「果樹園も似たようなものだ。フルーツに触れる機会はほぼなかったな」
「立ったり座ったりの作業で足がパンパンなんどー…いや、なんか腕もパンパンになってる気がするさー」
「ごみ処理場まで、思いごみを持って何度も走らされたせいだろう」
「そんな事までしてたんだ」
「今日は下半身の強化が中心かと思っていたが、結果的に全身の強化に繋がって居たようだ」
「お、ジロ君いいもん持ってんじゃん」
「あ、丸井君!」
そうブンちゃんの口に持って行ったのはイチゴで
「はいっいちごすっげー甘いよ」
「!おお、マジで甘いな」
「フフ。さっき摘んだばかりのイチゴなの」
「これでケーキ作ったら、最高のショートケーキになりそうだぜ」
やっぱりイチゴと言ったらショートケーキなのかなぁ?
でもいうて大人組はそんなに甘いものを食べるわけじゃないんだけどなぁ
