自分の思うがままに
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
休憩にとスタッフが出してくれたお茶を貰って
「おいし」
「落ち着くね」
「画家とスタッフが休憩にとお茶を用意してくれてありがたかったな」
「茶菓子も好きな物を1個ずつ取って良いらしいぜ」
修ちゃんがお饅頭を取っていて
「この湯呑も手作りなのかな」
「さっきスタッフに聞いてみたが、その様だぞ」
「へぇ、こんなものまで作れちゃうなんて」
「教室の生徒が作った作品を寄贈したらしい」
「凄いなぁ」
「手作りだと形や風合いが1つ1つ違っていて、味があるよね」
「そうだな。温かかったり、優しかったりと作り手の思い入れを感じるな」
「こうして見てっと、愛着もって作られたんだろうってのが分かるし」
「そうだね」
「ねえ、真田は黒龍の水墨画にどんな思いを込めて描こうとしているんだい?」
「思い?」
「人が作る作品には、伝えたい事や誰かに感じて欲しい気持ちがこもるんじゃないかと思ってさ。真田にだって表現したい思いがあるだろう?その思いの中に、納得いく絵を描くためのヒントが隠れている気がするよ」
「…!」
「そう言えば夢姫は似顔絵を描いたと言っていたな」
「うん。家族の似顔絵」
「先輩だけじゃないんだ?」
「誰かの絵を描くなんて初めてで緊張したけどね」
「そうなんだ?」
「うん。いつもお兄ちゃんにもそうだし、皆にも助けて貰ってばかりだけどさ」
「やっぱり兄貴がなんやかんやいっちゃんいいんだろうし」
「上手く描きたい気持ちはよく分かるよ。俺も絵を描くとき、そんな風に思うからね。でも、そんな思いを込めて描きたいか…。それを見失ってしまったら、余計に思うようになんて描けないんじゃないか?」
「初心、忘れるべからずだな」
「そうだな。初心に帰り、思いを込めて描きたいと思う」
「あとはちょっとした閃きがあったら、もっと頭の中にイメージが沸いて描けるかもな」
「少し視点を変えて考えてみるとかもありだぜ。いい案が出て来るかもだし」
修ちゃんが視点を変えると言ってあっち向いてホイをした途端、また弦君は負けていて
「あの…」
そう言った矢先に雷の音が響いていて
「遠くで発生していた雷雨がこっちに来たのかもしれないね」
「でも雨音はしないっすね」
何かひらめいたようなものを感じたのだろう
「なんか思いついたみたいっすね」
「物凄い集中力だね」
「アイツがどないな龍描くんか、興味あるしな」
「俺達もそろそろ自分の作業に戻ろうか」
「俺は似顔絵に色塗るっす。絵の具借りてこようっと」
「なんやアイツ見とったらこっちまで頑張らなアカンって気になるな」
「熱を持った誰かの姿を見ると、自分もその熱を分けて貰えるのかもしれませんね。俺もそれを作品で表現しようと思います」
「それは楽しみだね」
「夢姫のも楽しみにしているよ。俺も絵を仕上げよう
体験終了後
「さっきまであんなに雷なってたのが嘘みたい」
「すっかり晴れたみたいだな」
「雷も何時の間にか止んでたしよ」
「だね」
なんて言った矢先にブンちゃんが匂いにつられてジャッカル君と一緒に先に行ってしまった
一緒に見に行くとするか。とレン君まで一緒に行っていて
「みんな花より団子なのかな?」
「とはいえ、今日は花…美術に皆が熱心になっていたように思うがな」
コホンと咳払いをした弦君に
「どうしたんだい?」
「いや、さきほどお前に言いかけたことを言い直そうと思ってな。幸村、改めてだが助言をくれたことに感謝するぞ。おかげで上手く描く事だけに捕らわれず思いを込めた納得のいく絵を描くことが出来た」
「なんだ、そんな事か。急に改まるからびっくりしたよ。真田だって、よく俺の事を励ましてくれるじゃないか。だからたまにはそのお返しをしようと思っただけだよ」
「そうか。ならばそのお返しとして受け取るとしよう」
「でも夢姫の家族の似顔絵も素敵だったよ」
「そうかな…」
「うむ。だがなぜ家族なんだ」
「今はこうやって合宿所で立海生を含めた多くの中高生達がいるけど、やっぱり7年も心配を掛けちゃってたんだろうなぁと思って。出て来たと思ったらお兄ちゃんと一緒に合宿所に来ちゃったし、せめてなにか渡せるものがあったらいいなぁって思ったの」
「そうか。今日はいい休日を過ごせたようだな」
「誘ってくれてありがとう。いい気分転換が出来たよ」
「それは良かった」
==
後日、書いた似顔絵が実家で額縁に入れられ玄関に飾られていることを知るのはもう少し先の事
3/3ページ
