花火
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「あれ?花火だ」
「チャンネルは合うてるはずなんやけど」
「番組が変更になったそうですよ。今日は地方で大きな花火大会が開催されているので」
「そうやったんか。教えてくれておおきにな」
「どういたしまして。お役に立ててなによりです」
「番組変更は残念やけど、せっかくやしこのまま観よか」
「そうっすね。合宿中やと観られる機会も少なそうですし」
後ろから「あ!花火!」
と大きい声が聞こえてきて吃驚していると
「やっぱ夏と言えばコレだよなぁ!花火大会!」
「うんうん、分かるよ。お祭りだと人も多いから可愛い子も見つけられるしね」
「夏の風情が一気に台無しですね。そして切原君。夢姫さんが吃驚していますよ」
「えぇ!?でもなんかテレビ観てたらデカい花火大会行きたくなってきたっす!」
「いいね。この近くではやってないのかな?」
「合宿所の近くとなると、少し難しいかもしれへんな」
あたしはお兄ちゃんに相談してみようかなぁ
「あそこまで大規模な花火大会となると滅多にお目に書かれへんやろうし」
「それもそっか。残念だけど、こればっかりは仕方ないよね」
「ちぇ…いい練習の息抜きになると思ったんだけどなぁ」
「息抜き、か…」
「そう言えば、夢姫さんってあんまり合宿所から出ていないですよね」
「あ、確かに」
「そんなことはないよ?海もプールも泳げないから行くリストから外してるだけだし、お兄ちゃん達がいればお祭りとかも行ったりもするし」
「そうなんっすね」
「去年か一昨年くらいに、秋に行った遠征で花火も見に行ったけどね」
「まじっすか!?」
「うん」
「まぁ合宿所でテニス漬けの生活も悪ないけど、夏を感じられることも出来たらええかもな」
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「先輩、ちょっとええですか?」
「あたし?」
「はい。実は…」
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翌日
「また随分と人が集まってるねぇ」
「思った以上やな」
「こういう機会でもないと滝行なんて体験できへんっすから」
「それもそうだけど」
「誘った全員、興味津々でしたわ」
なんて話を聞いていた時に
「柳生先輩、もっと早く走らないと置いて行っちゃいますよ!」
「元気だね?赤也君」
「切原君、最初から全力を出すと後が大変ですよ。もっとペース配分をしっかり計算しないとこの山道を登り切るのは」
「おりゃああ!」
「やれやれ、赤也は相変わらずだね」
「全く」
「でも夢姫のように普通に歩いているのもいい運動になるのかもね。山道だから歩いていても体力は削られているし」
「そうですね」
大分先で息を乱している赤也君がいて
「フフ」
「夢姫?」
「あんだけのペースで走るからだよ」
「ところでどうしてさっきから赤也はそんなに早いペースで走っているんだい?」
「決まってるじゃないですか!」
決まって居る?
「誰よりも早く滝行をするためっすよ!」
あ、そうなんだ?
「赤也がそこまで滝行に関心があるなんて驚きだな」
「だって滝行っすよ!?滝行!よくマンガの修行に出て来るじゃないですか!」
それは一体…なんの漫画を読んでそうみるの?
「それを体験できるなんて、最高っす」
そう言って走って行った赤也君
「「はは」」
滝の傍に来ると
「あ、涼しい」
「これは見事な滝ですね。美しい景観は見ているだけで癒されます。それにメンタルトレーニングとしてもかなりの効果が期待できそうです」
「たまには無心になって己自身を見つめ直すのも悪くないぜよ」
滝に当たっている中高生たちのためにタオルを用意しておいてあたしは水の中に足だけ入れて涼んでいると
「こういう涼み方もありだよね。教えてくれた石田君には感謝しないと」
「だね」
「やっぱ俺には無理っす!」
「…俺もこれ以上はキツイっすわ」
おいてあるタオルを取った2人は髪の毛を拭いていて
「ふぅ…きつかった…先輩達、あんな寒いのによく無言でじっと出来るっすね」
「この程度で参るとは情けない。2人には追加の特訓を課さねばならんな」
「え、ええ!?」
「勘弁してください」
クスクスと笑っていると
「夢姫も笑っている場合では」
「あのねぇ、滝行なんて出来る人早々いないし、大人組だってできてほー君だけだからね」
「なに?」
「弦君や石田君が特別水に強いだけでしょ」
すげぇ!ずっと無言で耐えてる!」
「さすがっす、師範」
「まさに動かざること山の如し。普段からの鍛練の賜物だろうな」
「それはそうと2人ともちゃんとタオルで拭いておいた方が良いですよ」
「そうだね。濡れたままではこの後の練習に響くかも」
「しかし、あれじゃのう。こうして濡れとる姿を見ると、やっぱり赤也の頭はワカ…」
ワカ?
「おっと、手が滑りました」
「んぐっ」
「俺がどうかしたんすか?」
「いえなんでもありませんよ。ですよね、仁王君」
「プリ」
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