おもてなし?
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「おはよう」
「あぁ。夢姫はこれから中高生達の所かい?」
「うん。ドリンク持って行かなくちゃ行けなくて」
「ほう。でも何か気になる事でも合った?」
「彼らは今日から毎日パートナーをシャッフルしてダブルスの練習をするそうだ」
なんかそんな事を言っていたような、無かったような
「夢姫の興味にはそれているようだね」
「そうだな」
「でもどうやらそれは俺達もらしい」
「それは知らなかったな」
「そうなの?」
「なぜ同世代ではなく俺達の方に食らいつく」
だってそしたら修ちゃんが誰とダブルスをするか見られるし、お兄ちゃんのダブルスの相手も気になるし
「俺も先輩方が話しているのを聞いただけなんだけどね。夢姫の興味が此方に向いてしまっている以上、真偽を確かめるために俺達もコートに向かおうか」
なんて言ってしまったカズ君とあくと君
中高生達の使っているコートの前では
「へぇ。比呂君に忍足君のペアと不二君と雅君のペアなんだ」
「今日1日よろしくお願いします」
「こちらこそ。…言うて、ちょお戸惑うけどな」
「えぇ。気持ちはわかりますよ。ペアを組んだ相手と親交を深めるようにとの事ですが」
比呂君と忍足君はなんか似たような感じのペアだけど
「のう?不二。俺がパートナーでは力不足かの」
「まさか、そんなことはないよ。ただちょっと、緊張はするかもしれないね」
「ほーう。緊張は和らげた方がええの。そんじゃ、とっておきの方法を試してみるとするか」
「うん?」
って言った不二君と一瞬顔があったように見えたが
「俺が青学の誰かになると言うのはどうじゃ?」
「え…」
「仁王君。それでは今回の練習の意味がないでしょう。おっと、すみません。仁王君がからかっているのかと思い、つい口を挟んでしまいました」
「人聞きが悪いぜよ、柳生」
「大丈夫だよ。これが仁王とのコミュニケーションなんだろうし」
なんて平和の様なhうぃわじゃないような会話をしていて
「夢姫も見とるしのう」
「仁王は気づいていたんだ?」
「当然じゃ。不二も気づいておったくせに」
「ふふ」
「ん?」
「プリ」
「今回は普段関わりの薄い相手とのコンビネーション強化言うてたもんなあ。おかげでみんな、少しぎこちない雰囲気になってしもてるんやけど」
「まずは息を合わせる所から…だもんね」
「ほんならどないな練習したらええんやろうな」
「そうですね」
「夢姫ちゃんは何かいい案はないかい?」
「あたし?」
「そう。だって4年前に着た時は夢姫ちゃんもぎこちなかったって言ってたじゃない」
「そりゃ、そうは言ったけど…あの時と今じゃ大分違くない?」
「いや、ほぼ一緒やろ。夢姫が氷帝が苦手やのに、こうして普通でいられるんはやっぱ、立海のお陰なんか?」
「あー…違うと思うよ。少なくとも自分の中では。だけど」
「そうなんだ」
「うん。でも、そうだなぁあたしの時には修ちゃんと育人君が放しをしてくれてなかったらきっと今でも殻から抜け出さないでずっと自分だけの世界にいたと思ってるけど」
「ん?」
「あたしは、育人君に『我々に壁を作るのを辞めなさい』って言われたときに、そう言えば何も知らないんだなぁって思ったの。育人君が芸能界に入っていることも知らなかったし」
「そうだったんだ」
「でも、あたしが知らないと言うだけで皆が知ってる可能性も有ったりはしたけど、部屋に閉じこもってたあたしの事なんてみんなが知るはずもないし、だったらまずはお互いの事を知るところから始めたの。それこそ、最初はお兄ちゃんや修ちゃん、育人君がいないと駄目だったけどね」
「せやったんか」
「何かヒントになりそうな話はあった?」
「えぇ。まずはお互いを知るところから始めましょうか」
「ほな、どないしよか」
「ダブルスを組む以上、歩み寄ることは大切でしょう。まずは貴方に合わせたやり方で練習を始めてみましょう」
ちょい待ち。そう止めたのは忍足君で
「ありがたいけど…自分、気ぃ使いすぎやって」
「いえ、おもてなしの精神…のようなものでしょうか」
「おもてなし?」
「おもてなしの精神?」
他のコートでは揉めている選手も多い中
「皆が皆、最初から上手くいくとは限りませんね」
忍足君は比呂君の方をじっと見ていて
「どうかしましたか?」
「いや、大人やなぁ…思て」
「確かに」
「それは、少しは歩み寄れたと受け取ってもいいんでしょうか」
「せやな。今日組んだのが自分で良かったわ」
「ありがとうございます。私もですよ」
「なんや、ほっとした様子やな。緊張しとったんか」
「緊張と言うか、少し貴方の様子をうかがっていたからでしょうか。感情が少々、読み取りにくかったものでして」
「ああ、なるほどなあ。おもてなしの精神、ちゃんと成功しとるで。俺も明日、違う相手と組んだ時に見習ってみるわ」
「ぜひお試しください」
休憩時間までダブルスの練習をしたり休憩する時には話をしたりしていて
「あれ?不二君だ」
「やぁ夢姫ちゃんも休憩かい?」
「うん。お兄ちゃん達も休憩だし、自由にしてていいって言うから立海の所に行こうかと思ったら」
「丁度よく僕がいたのか」
「そういう事」
「お前はどっちの練習を見ているんだ」
「今は基本こっちで中高生達の練習かな。夜の自主練はやってれば勝手に見てるし、もう4年も見てれば何となくプレースタイルが分かってるからさ」
「そうか」
「でも不二君も意外と驚いてたよね」
「一緒に柔軟していたら、いつの間にか真田の姿になってた」
「そんな所でもイリュージョンするんだ」
「まずは変装から始めてみないかって誘われたよ。夢姫ちゃんに止められていたけど」
「変装する不二…ちょっと見てみたいかも」
「きちんと練習は出来ているのか?」
「うん、一応。それに仁王はふざけているわけじゃないんだ。彼のプレイスタイルなんだろうからね」
「そうか。そう言えば誰が誰と組むと言うのは」
「あたしは聞かされてない。だから外に出てきて別のペアで組んでて固まったけどね。知ったのもコートに出るときだったし」
「じゃあ、本当に知らないんだ」
「知らない。お兄ちゃんが今日は誰と組んでるのかも知らないし、修ちゃんや皆が誰と組んでるのかも知らない」
「そうか」
「不二が振り回されちゃうんだもんなぁ。明日仁王と組む人は大変そうだよね」
「でも僕は楽しんでるつもりだよ。確かに振り回されてはいるけど、刺激的で面白いんだ」
「そう言えちゃうところが凄いよね、不二君って」
「皆はどうなんだい?聞きたいな」
「六角の黒羽が相手なんだが、練習はうまく行っているぞ」
「俺は比嘉の知念と組んでるんだ。ちょっとずつ交流してる所だよ」
「まぁ、あの2人は意外と話しやすいしね」
「そうなんだ」
「うん」
「いいにゃ~」
そう言ったのは菊丸君で
「どうかしたの?」
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