白い夜に包まれて
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皆の所に行くと言ってくれたけど、それでも暗い所は嫌いなのだ
「ツキさん、驚かせてしもたみたいですよ」
「すまない」
「3人とも自販機より大きい」
「あはは」
声がしていて
「越知」
「なんだ」
「届けもんだ」
あたしを降ろしたかと思えば
「誰やさー?」
「さぁー?」
「「夢姫」」
「「え?」」
「フラッシュバックしたな。何も映していないし声も届いていないだろう」
「そんな状況に迄戻っちまったか」
「大丈夫なんすか?夢姫先輩」
「あぁ、問題ない」
「夢姫」
「おにぃちゃ…」
「大丈夫だ。ゆっくり息をしろ」
お兄ちゃんの声に安心していると
ポチと押していたサブちゃんに
「夢姫も温かいものを飲むか」
「のむ」
温かいココアを押してくれたサブちゃんからそれを受け取ると
「あったかい…」
「そうか。それならいい。この場に長居は冷えるだろう。レクリエーションルームが暖かいと聞いた。そこなら少しは夢姫も安心できるだろ」
「お兄ちゃんと一緒にいる」
「分かった」
「わったーも移動しようかやー」
「おー。あったまりに行こうぜ」
レクリエーションルームに行くとほとんどの皆がそろっていて
乾君たちが用意してくれていたのはシャーベットで
「先輩も」
「悪いな。今日は引っ付きムシが離れないから遠慮しておく」
「そう言えば夢姫が先輩から離れないのは珍しい事もあるものだ」
「この停電と空調が切れた寒さでフラッシュバックしたんだろう。鬼でもダメだったらしい」
「それはまた」
「ツキさん、持ってきました」
「すまない」
「いや」
「夢姫、少しだけ我慢しろ」
そうは言ってもお兄ちゃんから離れられなくてしがみ付いていると
「これはまた」
「今は誰の声も夢姫には届いていないからな」
「先輩だけだと」
「そうだ」
ウトウトし始めていると
「こんな状況だが、豪華なクリスマスディナーの始まりじゃな」
「料理の仕込みは終わってたんだってね。クリスマスケーキもちゃんとあるし、これで本当に簡易なのかな」
「なぁ、ブン太見かけなかったか?アイツに頼まれていっぱい料理確保したってのに、見当たらねぇんだ」
「人でごった返しとるから、見つけにくいんじゃろう」
「さすがにこれだけの人が集まるとね」
「そう言えば」
「「ん?」」
「なんで先輩は夢姫を抱えて…」
お兄ちゃんがちょっとだけ動いた気がして目を開けると
「そっとしておいてやれ。停電になってフラッシュバックしたんだろう」
「「あ」」
「今ちょっと前なんだ、落ち着いたのは」
「大丈夫なんかいな夢姫は」
「落ち着いたばかりだ」
「越知にくっついている所を見ると4年前を思い出しますね」
「せやな。誰にも心開かんでずっとツッキーにくっつい取った夢姫の姿のままやな」
「仕方がないだろう、今回ばかりは」
「そうだな」
「この寒さと停電では夢姫がフラッシュバックするのも無理は無いですね」
「夢姫は其の儘寝てしまいそうですね」
「あぁ。それでも構わないが」
なんて話をしているとコーチ達が毛布とかを持ってきてくれていて
「夢姫ちゃんにはこれを渡しておこうか」
「助かります」
「いやいや」
モコモコの毛布にくるまれると
「こら、寝てまうな」
「そうだな」
なんて思っていたら次に起きた時には朝になっていて
「おにいちゃん」
「大丈夫か?」
「なんとなく…」
「そうか」
皆を起こさないように外に出ると一面雪で真っ白になっていて
「雪だ」
「そうだな。夢姫」
「うん?」
「確りと上着を羽織って来い。行くんだろ?散歩」
「行く」
部屋に戻ってコートを羽織ると
「夢姫も起きてたんだね」
「せ、せーちゃん…」
「ん?」
「な、なんでもない…」
「そうかい?」
「うん。お兄ちゃんとお散歩に行って来るね」
「気を付けるんだよ」
「うん」
雪の中のお散歩をした後は修ちゃん達と雪遊びをさせられ
「あわわ」
「ざまーみやがれ」
柔らかいとはいえ雪の上で
「つめたぁい」
「そら、つめてーだろうよ」
「篤君の意地悪!」
「俺達に心配かけさせたのはどこのどいつだ夢姫」
「うぅ…」
大人組はやっぱり夢姫には甘いよね。と中高生達の間でひそかに噂になっている事は言うまでもない
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