白い夜に包まれて
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お昼過ぎになって練習を切り上げたコーチ達。選手たちも外に入るけど
「今夜は雪か…。雪の降るクリスマス…ロマンチックやな」
「雪を警戒して昼に練習を切り上げるくらいだから、ロマンチックとはいかないかもしれないよ?」
「ええやん。いつもとは違ったクリスマスになるかもしれへんなぁ。夢姫のように」
「そうだね」
「ワイ、もっとテニスしたいわぁ…今日めっちゃ調子ええねん…。まだ部屋戻りたない」
「もう少し残って打ち合いマスカ?」
「今日は駄目だよ。コーチにも言われたでしょう?」
「どうしてもテニスがしたいなら室内コートでやったらどうだい」
それに反発するようにえーーっと大きな声を出した遠山君と外で撃ち合いを慕い蔵兎座君
「いや、冷え込んで来たし、やめておいた方が良いよ。それに予報では何年かぶりの大雪になるらしいからね」
「らしいね」
「そーなん?」
「合宿所も厳戒態勢に入るって聞いたよ」
「じゃ、明日は外にすら出られないかもなんだ?」
「いやや!」
「我儘をここで言われてもなぁ」
「そう言えば夢姫は此処に居て平気なのかい?」
「う?」
「今日はクリスマスだよ」
「テニスは一休みせなアカンけど、みんなでクリスマスを過ごせるはずやで」
確かにそうなんだけど…
「夢姫、見てみろよ」
そうがっ君に見せられたのは今にも振りそうな天気の中
「ぐっすりだねぇ、ジロ君」
「だな。今にも雪が降りだしそうだってのに」
「確かに」
「おい、ジロー!起きろよ。戻るぞ」
「せやなぁ」
「部屋で寝た方が絶対温かいって」
「樺地、運んでやれ」
「ウス」
ジロ君を軽く持ち上げた樺地君も相当な力の持ち主だけど
「起こせばいいのに。跡部も甘いよなー」
「凍えるから起きろと言って起きるタマじゃねーだろ」
「ウス」
「まぁ、そうだけど」
「あ、そうなんだ」
「幼なじみだって言ってたけど意外と知らねー事もあんのな」
!?
「スゲーな、ジロ君。この寒さの中寝れんのか」
「…!」
「あ」
「「起きた」」
「なになに?今俺の事褒めた?」
「おう。こんなとこで寝て寒くねーの?」
「誉めてないような気がするけど」
「誉めてねーからな」
やっぱり
「ホントだ!すっげーーさみーー!!なにこれ!!」
「気づくん遅いわ」
「ったく、起きたなら自分で歩け。雪が降る前に宿舎に戻るぞ」
「うん。てか、雪降んの?それでこんなに寒いんだ。寒い日はあったかい毛布にくるまってたいよね」
「ついさっきまで外で寝てたくせによう言うわ」
「起きようともしなかったくせにな」
「でもあったかい毛布にくるまって居たいのは同感かな」
「おいおい」
「戻ったらあったくして寝よっと」
「せっかくのクリスマスなのに寝て過ごしちまうのか?パーティーして楽しまねーと損だろぃ」
なんて話をしていると
「跡部さん」
「振って来たな」
「ホンマや。ひらひら舞って綺麗やけど、予報より随分早いなぁ」
「ううー寒い!早く戻ろうぜ!」
「確かに寒いーーっ」
中に入ると、雪が吹雪いてきていて
「外、真っ白や」
「吹雪デスネ」
「なんか、思ってたよりすごい雪」
「すっげー」
「はしゃぎ過ぎだ、お前ら。夢姫なんか見てみろ」
「「え?」」
窓に手を当てて外を見ているあたしに
「何か見えるんっすか?」
「いや。雪が降る度にアイツはあぁしている。越知がいても居なくてもだ」
「「え?」」
「つーか、あぁし始めたのは4年前の雪が降った日に越知がいなかったのも原因の1つなんだろうが」
「これじゃ、ホントに外には出られないっすね」
「この吹雪じゃサンタも来れないんじゃ」
「サンタクロースは世界中でプレゼントを配っている。きっと大丈夫だろう」
なんて話をしていた最中に電気が消えてしまい
「!?」
「夢姫!」
「じ…ジュ…ジュウく…」
「大丈夫だ。問題ねぇよ」
「で、でも…」
「停電?」
「大雪の影響かもしれねぇな」
ジュウ君にしがみ付いたあたしに
「まだ昼なのに、真っ暗デース」
「電気が点かんとこないに暗いんやな」
「室内コートいくつもりだったけど…停電でも使えるのかな」
「てか、もう混んでそうじゃねーか?みんな考えることは一緒だろうし。それより急に寒くなった気ぃすんだけど」
「暖房が効いてないのデショウカ?」
「停電したから、空調も止まっちまったんだろう。ここは外からの冷気も流れ込んでくるし、長く居たら冷えちまう。移動した方が良いな。夢姫、立てるか」
首を横に振ったあたしに
「あれ?夢姫さん?」
「どうかしちまったんっすか?」
「触らない方が良い。今の夢姫はお前たちの知ってる夢姫とはちげぇからな」
「え?」
「拙いな。フラッシュバックしちまったか。何処かに誰かいんだろ。探してこれるか」
「え?」
「こうなった夢姫は俺じゃ無理なんだ」
ジュウ君から離れると隅っこの方に移動して
「やっぱりな。フラッシュバックしちまったな。停電が長引いた影響か」
「でも」
「いや、待て。夢姫」
「や、やだっ」
「「「!?」」
「こりゃ、重症だな」
あたしを担いだかと思えば歩きだして
「お前たちも付いて来い」
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