秋の茶会
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野点を開催して暫くすると、色んな選手が集まって来ていて、ガヤガヤとし始めた頃
「揉め事か?」
「おや、手塚君。誤解をしないでほしいですね。部長として彼らを指導していただけですよ」
指導と言う名の脅しのようにも見えたけど、あたしは木手君が苦手だからあまり、極力関わらないようにしているだけであって
「そうか…。まずは移動したらどうだ。お前たちも野点に参加するのだろう?」
「おーーい!早くこっち来いよ」
なんて簡単に言うもんだから
「つーか、そのゴーヤ持ち込むつもりか?」
「そのつもりですが何か?」
「和菓子がいっぱいあるからそれは夕飯に取っとけよ。なぁ?」
「なぁ?ってあたしに振らないでよ」
「「誰やさぁ」」
「選手以外がここに入れるはずがないんだが」
皆して頷いている所に噴出したブンちゃん
「ブンちゃん、汚い」
「悪い悪い。コイツ夢姫だぜ?」
「「は?」」
「おや」
「一瞬誰か分からなかったさぁ」
ゴーヤは夜に使うとしても
「苦みが抹茶に会うと思ったんですが、夜に美味しくいただくとしましょう」
「苦いもんには甘いもんが合うと思うけどな」
「それは同感」
「甘いものだけ食っててもいいばぁ?」
「野点を楽しむのであれば、抹茶と和菓子を味わった方が良い」
「わ、わかったさー」
「試してみたら、意外とハマっちまうかもなー」
なんて話をしている中戻ってきたレン君達
「何時の間にやら、盛況だな。随分と人が集まっている」
「宣伝の手ごたえを感じるな」
「ああ。俺達も加わるとしよう」
「へぇ、茶を点てる姿が様になってるじゃねーの、手塚」
「きめ細かな泡が立ったな」
「じゃがなんで夢姫が振袖なんじゃ」
「確かに」
「茶会を開催するとなった時にあくと兄さんから夢姫の和服姿も似合うと言われていてな」
「修ちゃんをダシに使ったくせに」
「ほう」
「夢姫もお茶を点てられるんだろぃ」
「まぁ一応は」
お茶を点てていると
手塚君ほどとはいかなくても泡が立っていて
「どれ、俺が飲んでやろう」
抹茶を飲んだ雅君は
「絶品じゃのう」
「負けてはいられん。俺の茶の方が」
「俺様の茶を味わわせてやるよ。今点てるから」
「待て。跡部、真田。お前たちにも俺が点てよう」
「せっかくじゃき。もてなして貰えばいいぜよ」
手塚君達の所は賑やかな様で
「にぎやかだな。お前たち」
「野点を満喫してくれているようだね、手塚」
「お陰様でな。このような場を設けてくれた事に感謝する」
「弦一郎、夢姫。俺からもお茶を振舞おう」
「あぁ」
「ありがとう」
なぜかあたしは雅君の隣に座らされているけど
「ウチの参謀は茶を点てる姿が様になるのう」
「フ。一緒に茶菓子も堪能してくれ。夢姫が用意したんだ」
「ほう」
「だが和菓子も作れるとは意外だったな」
「和菓子を作るのはほぼはじめてに等しいよ。修ちゃんに教えて貰いながら作ったようなものだし」
「そうだったのか」
夕方まで行っていたお茶会はお開きとなっていて
「ほー君」
「なんだ」
「レン君達が」
「今日は来てくださってありがとうございました」
「たいしたもてなしも出来ませんでしたが」
「いや。いい茶が味わえた。それに」
「「それに?」」
ほー君はあたしの方を見ていて
「久々にコイツの振り袖姿も見られたし、コイツの作る和菓子も食えたからな」
「「!」」
行ってしまったほー君たちを見送ると
「普段よりも優しい顔をしているように見えたな」
「この前は一言ももらえなかったので、正直驚いています」
「それで、お前たちはどうなんだ?」
「え?」
「魔族は出来たか?」
「満足自体はできましたが」
「先ほども、何やら考え込んでいたようだったが」
「たかがお茶、されどお茶。飲み物がもたらす効果は計り知れないと今回の野点で改めて感じたんだよ」
「そっか」
「夢姫ー」
「あ、修ちゃん」
「ん?」
「何かあるのか?夢姫」
「これから修ちゃんと京都に旅行」
「「は?」」
あ、それには驚くんだね?
「旅行っちゅー名の、和菓子の手伝いや」
「どういう」
「其の儘の意味やろ。支度してきぃ」
「はーい」
修ちゃんとの京都旅行で、本格的に練り切りを勉強してきたのは言うまでもない
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