思い出の写真
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ブンちゃんと立海の皆の所に行くと
「夢姫も来てたんだ」
「うん」
カシャリと音がしたかと思えば
「ん?今の音は」
「俺。俺も写真を撮って弟たちに送ってやろうかと思ってさ」
「どういう事だい?」
「先輩が夢姫の写真を撮って実家に送ってるって話を聞いたからさ。境遇は違うかもしれないけど、やっぱ家族に写真くらいはって思ったんだよな」
「へぇ」
「なら、俺らの写真より、お前が映ってる方が喜ぶだろ」
「俺、カメラマンやるっす」
「なんか、ポーズをしてみたらどうじゃ」
えー。とか言いながらも
「んじゃ、こんな感じか?」
「いいっすねー。そのまま目線こっちくださーい」
「そうじゃのう、変顔させても面白いかもしれんのう」
「楽しそうだね、2人とも」
「いや、皆楽しそうだよ」
「そうだな。ブン太のやつもすっかりモデル気分だしな」
「あー。楽しかった」
「おい、後半、変な指示ばっかりだったよな?ちゃんと撮れてんのか?」
「大丈夫じゃ。あとでおまんのスマホに送っとくから、確認してみんしゃい」
「あっちの紅葉も綺麗だね。あれをバックに、今度は皆で撮ろうか」
「いいっすね」
え゛
「なんじゃ、あからさまに嫌な顔をするんじゃなか」
「そういやさっき先輩にもいいとか言って拒否してたよな」
「へぇ」
な、なんだろう?せーちゃんの後ろから真っ黒いものが見えてる気が…
「逃がさないよ?」
「い、意地悪ーーっ」
「なら、柳生たちも呼んでこようかのう」
カシャリと写真を撮ったのはジャッカル君で
「ん?なんで、写真撮ったんだよ。ジャッカル。ぼーっとした顔撮ったってつまんねーだろぃ」
「いやそんな事ないぜ。確かにあの2人が撮ってた変顔やキメ顔の写真に比べたら普通かも知れねーけど、こういう素のブン太の写真もあった方がお前の弟たちも喜ぶだろ」
「ふーん。んじゃ…」
急に2人で型を組んだブンちゃんとジャッカル君
「なんだよ、急に肩組んだりして」
「お前も写ってた方があいつ等も喜ぶだろぃ。ほら、撮るぞ」
「いや、急すぎんだろ」
「そう言えばあの2人も仲がいいよね」
「あぁ。丸井とジャッカルは幼なじみなんだよ」
幼なじみ?
「8歳だか、9歳くらいのときからのね」
「あ、そうなんだ」
そりゃ、道理で仲が良い訳だ
レン君達も合流して立海の皆で写真を撮る羽目に
「いいって言ったのに」
「お前も立海の一員だからな。入らない方が不自然だろう」
「ですね。仁王君が放してくれなさそうですが」
「雅君だけじゃなくてせーちゃんも怖いんだけど」
アハハと笑っている皆を見ると
「諦めろ夢姫」
「え?」
「精市は諦めが悪いと自他ともに認めるくらいにはしつこいぞ」
あ、そうなんだ
「写真は撮れたか」
「はい。撮れました」
「そうか。そのままそうしてろ」
「ん?」
「もう1枚撮る」
お兄ちゃんの言葉通りもう1枚撮っていて
「疲れた…」
蔵兎座君も沢山撮れたようで
「せっかくなので、この写真をアルバムにして家族に送ろうと思いマース」
「うんうん。いいアイディアだと思うよ」
「それにしても歩き回って、腹減って来たな」
風呂敷を取り出した蔵兎座君。その中には和菓子が入っていて
「合宿所のカフェで買ったものデスガ」
「やりぃ!」
「みんなで遠足に着た気分さー」
「遠足…デスカ?」
「学校の行事で皆で遠出して、お弁当を食べたりするんだよ」
「そう言えば、東方に聞いたんだけど、紅葉って天ぷらにして食べられるんだって」
「夢姫さん」
「ん?」
「本当デスカ?どんな味がするんデショウ」
「確かに、紅葉の天ぷらってあるんだけど、あたしは作った事無いよ?ねぇお兄ちゃん」
「そうだな」
「帰りに拾って合宿所で料理してもらうってのはどうかー?」
お兄ちゃんは興味なさそうだけど、皆が真剣に見て来るもんだから
「作ってみるよ。その代わり、美味しくなくてもあたしは責任取れないからね」
「よっしゃぁ!」
「大丈夫か?夢姫」
「平気だよ。出来るだけ赤くない紅葉を選んでね」
「赤くない奴…か」
「うん、そう」
「紅葉狩りって本来の意味とは違う気もするけど、まぁ細かい事はいいか。おやつ食ったら皆で紅葉狩りしようぜ」
「風情は何処に行ったんですかね」
「そうだな。だが、これはこれで悪くない」
紅葉狩りを楽しんだ後はオレンジ色や黄色の紅葉を拾って合宿所に戻ってきたあたしたち
「また随分と」
「ちょっとね。ほー君なら紅葉の天ぷらって知ってるよね」
「あぁ。それが」
「どうやって作ってたっけ?」
「なぁ!?」
「本来は1年いじょう塩漬けするはずだがな」
「「えぇ!?」」
「お前たちはきっと待てないんだろう。其の儘てんぷら粉をつけてあげればいい。要は紫蘇の葉と同じ要領だ」
「なるほど~」
「滅多に持って帰って来ないものを持ち帰ったかと思えば、お前がずっこけたのを思い出すな」
「ほー君まで…」
レストランのキッチンに入ると紅葉の天ぷらを揚げてみると
「人によっては塩とか胡椒を振りかけて食べているそうだが」
「そうなんだ」
紅葉の天ぷらを出すと
「すっぱいさぁー」
「すっぱい?」
失敗でもしたのかと思えば
「元々紅葉はベリー系の様な酸っぱさを持っていると言われているからな。すっぱい原因はそれだろう」
「そうなんだ」
==
翌朝、お兄ちゃんと一緒に外に出ると
「先輩と夢姫さんにはコートに来る途中で会ったので話したのデスガ、アルバムを見た家族がとても喜んでくれマシタ」
「いい仲間に囲まれ、充実した生活をしていると分かり安心されたそうだ」
「皆さんのおかげデース」
「そっか。俺らも協力した甲斐があったぜ」
「うんうん。キミの家族に喜んでもらえたなら良かったよ」
「それと同時に」
「何だ?」
「いい仲間だからこそ、競い合い負けないようにとも家族に応援されたんですって」
「僕は誰にも負けマセン」
千石君とブンちゃんで顔を見合わせていると
「言うじゃないか。なんなら今から練習の相手になるか?」
「望むところデース」
「全体練習の前だからほどほどにね。じゃね?」
「お前はこっちに決まってんだろぃ」
ブンちゃんに引っ張られたかと思えば
「順番に相手してやるから覚悟しておけよ?」
「それ言うためだけにあたしを引っ張ったの」
「他に何があんだよ?」
「お兄ちゃんとの朝のお散歩ーっ」
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