思い出の写真
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「おはよう、随分と悩んでいるようだけど」
「おはよう」
「他の席が空いてなくてよー。ここ、一緒に座ってもいいかー?」
「もちろんデース。どうぞ」
「で?夢姫ちゃんも言ってたけど何かあった?」
「その実は昨日、家族とビデオ電話したのデスガ…」
日本での生活の様子を知りたい、写真を送って欲しいと頼まれたという事で
「どんなものがいいのか浮かばないんだ?」
「ハイ」
「1人海外で生活してるキミの事を思えば家族も心配にはなるよね」
「写真なら撮ればいいやっし。いくらでも撮れるやんに?」
「ハイ。でも、どんな写真を撮れば家族が喜んでくれるのか悩んでしまって」
なるほどね
「そんなに難しく考えなくてもいいんじゃねーか?」
「うん。キミの家族は普段どんな生活をしているのかが見たいって言ってたわけでしょ」
「そうだね。テニスをしている姿を写真にしたって喜んでくれるんじゃない?」
「そういうものデショウカ?」
「じゃあ試しに今日1日の合宿所での様子を撮ってみるってのはどうだ?俺達も協力するぜ」
「いいんデスカ?」
「写真を撮るくらいお安い御用だよ」
「面白そうだな。今日は休みだし、わんも協力くらいはしてやるさ」
「もちろん。あ、お兄ちゃんに聞いてみるのもありかもね」
「なんで先輩なんだよ?」
「そっか。皆は知らないね。この合宿所のお兄ちゃんの部屋昔のあたしの写真飾ってあるんだよ。ファイルにも入れてあるのに」
「へぇ」
「それはスゴイです」
お兄ちゃんも今日は練習が休みだって言ってたし、見せてくれるかもしれないけど、どうなんだろうか
レストランを出て、合宿所を歩いていると
「あ、修ちゃんだ」
「よくワカリマスね」
「分かりやすいよ?修ちゃんは」
お兄ちゃんは身長があるから見つけやすいけど
「修ちゃん」
「どないした?」
「お兄ちゃん見てないよね」
「見てへんな。部屋におることはないやろうけど」
そうなんだよね…
「そのうち見付かるか」
「どないして」
「ちょっとね」
外に出ると千石君とブンちゃんで何かを話していて
「お待たせ」
「先輩はいたのかい?」
「見当たらないから先に出て来ちゃった」
「あれ?甲斐君は?」
「木手との約束忘れてて、呼び出されたっぽいんだよなぁ」
「そしたらそのうち戻って来るか」
「だろうな」
それじゃ1枚っと千石君は自分を撮っていて
「おいおい、自分を撮ってどうするんだよ」
「本番を撮る前に軽く練習をしておこうと思って。どう?綺麗に撮れてるでしょ」
「よく撮れてるね」
「この調子で君たちの事もばっちり撮っちゃうからね」
「んじゃ、コートに入るか」
「まずは軽い打ち合いからですね。撮影よろしくお願いしマース」
そんな中氷帝の練習を見ている人物が
「あ、お兄ちゃんいた」
「え?マジ!?」
「本当。氷帝と一緒だ」
「千石君は、ここで写真撮っててくれる?」
「いいけど」
「ちょっとお兄ちゃんの所に行って来る」
「気を付けて~」
お兄ちゃんの所に行くと
「あっちの丸井さんたちは何してるんだろうって気になっちゃって」
「写真を撮っているようだな。フォームの見直しにでも使うのだろう?夢姫」
「「夢姫さん?」」
「なんですぐばれるの、お兄ちゃん」
「分かりやすいからな。で?丸井たちは一体何をしている」
「ちょっとね」
お兄ちゃんにしゃがんでもらって耳打ちをすると
「飾っているに決まって居るだろう」
「見せても平気?」
「問題ない。お前がいいならな」
「やったね!それだけ確認したかったんだ」
「変な奴だ」
「変じゃないもん」
3人の所に戻ると
「お帰り」
「どうでしたか?」
「見せてもいいって言うから、お昼に見せてあげるよ。変な写真がないかどうかはチェックしてから見せるけど」
「そうですか」
千石君のスマホには綺麗に映っている写真があって
「これなんて特にカッコよく撮れててオススメだよ」
「打つ瞬間の写真か。いい顔してんじゃん」
「だね」
なんて思っていると
「皆さん、何をしているんですか?」
「実は…」
「家族に送るための写真か。なるほどな、道理で夢姫が変な事を聞きに来たわけだ」
「変な事じゃなくない?」
「普段聞かないことを聞くからだろう」
うぅ
「そういう事なら俺達も協力するよ」
「そうだな。出来る事があれば協力しよう」
「先輩まで」
「アリガトウゴザイマス!」
「さっき何を撮ればいいか、迷っていると言っていたが、家族は日本で暮らすお前の様子が見たいんだろう?だったら、日本文化になじんでる様子でも撮ればいいんじゃないのか」
「その案もいいな」
「写真と一緒に日本の文化も紹介出来て家族も喜んでくれそうです」
室内に入ると
「夢姫、例のアルバムを持ってくればいい」
「じゃあ、持ってくる」
お兄ちゃんの部屋に入ると置いてあった棚にはアルバムがいくつかあって
「中学くらいの時からのでいいか」
ある程度のアルバムを持って行くと
「お前たちもやってみるか?」
「囲碁かーちょっと難しそうだよね」
「僕も将棋で遊んだことはあるのデスガ…」
「交互に盤上へ石を置き、最終的に自分の意思で囲んだ領域の広さで勝敗を付ける。奥深さはあるがルールはシンプルだ。そう身構える必要はない」
「なるほど、面白そうデース」
「写真のいいテーマにもなりそうじゃね?」
なんて聞こえてきて
「持ってきたけど」
「アルバムか?」
「うん。ちょうどここに来たときくらいからのアルバム」
「それは興味深い」
「だけど、囲碁をやってからでもいいよ」
「俺が相手になろう」
「軽いお試しのつもりで打ってみるといい。必要なら俺も助言に回ろう」
「お願いしマス」
普通に座って囲碁を始めると
「以前、彼が忍足君と将棋で勝負をしている所を私も見ましたが、なかなかのお手並みでしたよ」
「そうなんだ」
だから将棋をした事があるって言ってたんだ
「負けマシタ」
「中盤まではいい感じだったんだけどなぁ」
「よくやった。攻めの手が激しかったが、その分細部に隙が出来てしまったな」
「だが、楽しませてもらったぞ。次は将棋で勝負してみたいものだ」
「2人は得意そうだもんね。囲碁とか将棋とか」
「お前は苦手なのだな」
「無理」
「で?そのアルバムはここに来た頃からのアルバムだと言っていたな」
「うん。だから中学生の時のアルバム」
パサっとめくると
「ほう」
「一応は氷帝の門の前で写真を撮っているのだな」
「これは中等部のじゃなくて高等部の門。中等部では写真すら撮ってないよ」
「それはまた」
「ですが、ダレが」
「お兄ちゃんだよ」
「でもこの制服って」
「高等部の制服」
「つーことは」
「お前氷帝の高等部の制服を持っているという事か」
「そういう事。着ることもないだろうけどね」
「だろうな」
パラパラとめくっていると
「随分と意外な写真もあるようだが」
「そりゃ、あるよ。お兄ちゃんが撮ってる写真だもん」
「それにしては」
「つーか、この写真のお前泣いてねぇ?」
「そうだな」
「やっぱり外して来るべきだったなぁ」
「なんでだ」
「これ、この合宿所に来た頃の写真だよ?よく道も場所も分かんなくて迷子になって泣いてた時の写真だもん」
「へぇ」
「お前でも迷子になるんだな。いいデータが取れた」
「酷くない?」
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