お月見
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「だけど」
だけど?
「柳の情報網をもってしても見つからないんだろう?」
「しかし、手を尽くした訳じゃない。俺もまだ諦めるつもりは無いぞ」
あ、諦めるという事をしないんだね?
==
翌朝
「おにーちゃん…」
「ありゃりゃ」
「こら」
「風邪の引き始めだな」
「だな」
うぅ…
「ススキを借りに行くだけだ。どうせすぐに戻ってくる」
修ちゃんと一緒に朝からいられると思ってたのにぃ
「無理して悪化でもしたら余計に修二といられなくなるぞ」
「それはもっとヤダ」
「だろ」
「諦めて部屋で大人しく寝ていろ」
「うん」
1日寝て過ごしたおかげか、体調もよくなり
「おはよ」
「おはよう」
「おはようさん。じゃが少しばかり声が変じゃなか」
「そうだな」
「昨日寝てたからかも」
「そういや昨日は見てなかったな」
「じゃな。じゃが一昨日からやたらススキを目にするのう」
「合宿所のあちこちに飾られてるよな。レストランにもあったし」
「月見の時期だからじゃね」
「ああそれ、草刈りで刈られてたのをもらってきたんだ」
「へぇ。この辺にススキ野原なんてあったっけ」
「野原って言ってもほんの一角らしいよ」
「それにしても、随分な量じゃないか?何往復したんだよ」
うーん…と言って考えている河村君と
「夢姫」
「お兄ちゃん?」
「ちょっといいか?」
「「ん?」」
呼ばれた所に行くと
「これを柳に渡しておいてくれないか」
「レン君に?分かった」
手の中を見ると例のうさいぬのマスコットがあって
「見つかったんだ?」
「あぁ。お前を早めに中に入れた日に見つかっているが、どうやら立海の奴に渡したいらしい」
なるほど、それで
「直接渡せばいいのに」
「俺もそう思ったんだがな」
「まぁいいや。レン君には今日中に渡しておくね」
「そうしてやってくれ」
雅君達の所に戻ると
「せっかくなら、団子も飾って欲しいよな。月見っぽく」
「ブン太が食べたいだけだろ」
「そうじゃ、月見と言えば、アレはどうなったんじゃ。うさいぬ限定マスコット」
「え?」
「そう言えば、真田と柳が探しているらしいな」
「あぁ、アイツうさいぬ好きだよな。映画とか見に行ってたし。で、限定マスコットがなんだって?」
「だから真田たちが探しとるんじゃろ。うさいぬ限定マスコット、月見バージョン」
「でもすでにどこも売り切れてるって話じゃなかったか?」
クスクスと笑っていると
「おいおい、真田の一大事を」
「大丈夫だよ。今日中には弦君に行く様にしておくから」
「「ん?」」
みんな揃って顔を見合わせていると
「内緒にしておいて。お兄ちゃんからさっきレン君に渡せって預かってるから」
「なるほどな」
「ちょっと、レン君の所に行って来るね」
「あぁ。だけど夢姫お前」
「ん?」
「俺達のフロアってこねーじゃん」
あ…そうだ
「どうしよ、レン君のいる部屋が分かんない」
アハハと笑っている雅君達立海生。
「仁王と一緒に行ってくりゃいいじゃねーか」
「そうだな。そうしろぃ」
「うん?」
「でもなんで仁王なんだい?」
「んじゃ、行くぜよ」
「あ、ちょっと待ってよ!」
先に歩いて行ってしまう雅君を追いかけるのに必死だ
宿舎に入ってレン君の部屋の前に行くと
「俺の部屋に用か?」
「俺じゃなくて夢姫がの」
「珍しいな」
「レン君に渡してほしいって」
そう出したのは例のマスコット
「そうか。確実に受け取った」
「ありがと」
雅君と一緒にレストランに行くとすでにお兄ちゃんが昼食を食べていて
「あの、少しいいでしょうか」
「…?」
「席を探しているのなら1つ空いている」
「食事の邪魔をして申し訳ありません。すぐ済みます」
レン君が出したのはさっきあたしが渡したマスコットだ
「はい。巡り巡って、俺の手元に届きました。一応、報告をしておこうと思いまして」
「そうか」
「それ、レア物じゃないか。うさいぬ限定マスコット」
「人気なんですか?」
「すぐに売り切れちゃったらしいよ。劇場版第2弾も決まったみたいだし、タイミングもあるかもね。でもよく手に入ったね」
「俺もそう思います」
「「?」」
「最初に限定マスコットの情報をくれたのは、越知先輩なんです」
「越知が、柳君に?へぇ」
「なんだ」
なんて会話も普段あまり聞かないからなぁ
月見そばを持って
「別に?むしろ夢姫の方に渡るんじゃないかと思ってたけどね」
「アイツはうさいぬに興味を持っていないからな」
「時すでに遅しというタイミングでしたが、あえてマスコットを探しているという噂を広めました。
少し先にはせーちゃんと弦君がいて
「せーちゃん、一緒の席になってもいい?」
「構わないよ」
席に座ると
「いい加減、元気だしなよ」
「だから落ち込んでなどおらんと言っているだろう」
「そうかなぁ。だってまだ諦めてないだろ?」
「いや、そ、それとこれとは別の話だ」
「同じじゃない?探してるものが同じなら」
「だよね。夢姫もそう思うんだ」
「思うよ?あたしは全くうさいぬに興味も関心もないけど」
その言葉にせーちゃんと雅君が噴出していて
「汚い」
「ごめんごめんってあれ、柳。先に来てたんだ」
「お兄ちゃんと話があったみたいでね」
「へぇ」
「先輩、いろいろとありがとうございました」
お蕎麦を食べ終わると
「片してお兄ちゃんの所に行ってこよ」
「先輩大好きだね」
「勿論」
食器を片付けると
「随分と律儀ですね、彼」
「そうだね。ところで、ねぇ越知。限定マスコットと言えば、キミのルームメイトも探してなかった?」
「あれはもういいらしい」
「それならそれでいいけど。巡り巡って届いた、か。柳君、何か気づいてたと思うなぁ」
「フフ」
「さして興味がないな」
「あたしも興味ないけどね」
「越知の言っていた通りだね」
