お月見
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
休日の早朝、お兄ちゃんと一緒に毎朝の散歩をしていると
「もう秋なんだね」
「そうだな。お前の体調が1番崩れやすくなる時期でもあるわけだが」
「アハハ…」
何をする訳でもなくいきなり熱を出して暫く寝込む時期がそろそろ来る。毎年のことながらお兄ちゃん達にも、コーチ達にもこの時期は迷惑しかかけていないだろう
「早めに薬を貰って飲んでおくと良い」
「そうする」
散歩を終わらせて、宿舎の中に入ると
「あれ、レン君」
「おはようございます。夢姫も」
「おはよう」
「この間の続きから打ってもらってもいいですか」
「構わない」
お兄ちゃんとレン君が一緒に囲碁をしているなんて誰も想像もしないだろう
「いい手だ」
「ありがとうございます。…あぁ弦一郎いたのか」
「ロードワーク?」
「今帰って来たところだ。先輩、夢姫もおはようございます」
「おはよう」
なんだろう、レン君といい弦君といいあたしはついでみたいだなぁ
「囲碁ですか。随分早くから打っていたようですね」
「…始めたばかりだ」
「え?」
「前に対局した際、勝負がつかなくてな。続きから打っているんだ。そうだ、ちょうどいい。うさいぬについて、先輩から新たな情報を得られたぞ」
「何?」
「五月蠅い」
「五月蠅いとはなんだ、五月蠅いとは」
だって本当の事じゃんか
==
翌日
「うさいぬ限定マスコット?うさいぬってあれっすよね。うさぎみたいな犬みたいなキャラクターの」
「ああ、それだ。今朝、越知先輩から情報を得たんだが、なんでも先週、月見バージョンの限定マスコットが出たらしい」
なんて声が聞こえてきて
「お兄ちゃんに先輩を付けてくれる人ってそう言えばなかなか今はいないなぁ」
「その限定マスコットだが、手に入りそうなルートを知らないか?」
「え?」
「夢姫が言うには通販は瞬殺、店舗もほぼ売り切れだそうだ」
「へぇ、そんな人気なんすか。部とかクラスの奴等に聞いとくっす。でも柳先輩がそういうの欲しがるってなんか珍しいっすね」
「俺じゃない。弦一郎だ。今朝も夢姫の目の前で大きな声を出して五月蠅いと言われていた」
「あー…想像がつくっす」
「現に今も夢姫の機嫌が悪いのはそのせいだ」
「なるほど」
練習を終わらせた後
「まだ見つからないのか」
「はぁ…、昨日通ったとこ全部回ってみたんやけど、見つけたら、うさいぬ好きらしい後輩に喜んで譲ったるんやけどなぁ」
「サブちゃんらしいね」
「せやろうか」
「うん」
なんて話していたら
「あ」
「なんだ」
「ススキが歩いてる」
「ホンマやね。もう秋なんや」
「だね」
ススキの方に歩いて行くと
「なんや、人おったんけ。ススキが歩いとるんかと思ったわ」
「大した量だな」
「だね。重たいでしょ」
「向こうで、スタッフが草刈りをしてるんです。ススキも沢山刈られてて、ちょうどお月見の時期ですし、せっかくならおちこちに飾ろうって皆が」
「「みんな?」」
「あれ?一緒に歩いてたはずなんだけど」
「タカさん、待ってよー」
そう来たのは青学の選手と大石君で
「あぁなるほど」
「ススキも束になると、結構重いな」
「お仲間さん、置いて行ってるみたいやで」
「皆、ススキを抱えているな」
「ごめん、歩くの早かったかな。この量だから前しか見えてなくて」
「この束を抱えてスタスタ歩けるなんて、むしろ感心するよ」
そう言えば
「確かに菊丸君達よりも多く抱えてるね」
「そんだけのススキ、どこに生えとるん?」
「ジョギングコースから少し離れたところに、ちょっとしたススキ野原があるんです」
「野原って言っても、テニスコート脇にぶわーって生えてるだけだけどねん」
「でも、日が当たるとススキの穂が白く光って綺麗だったな」
「そんなにきれいなら」
「夢姫が行きたそうやんね」
「そうだな」
そんな顔をしてた?
「そんでススキももろてきましょ」
「行きがてらついでに落ちていないか見てみよう」
「せやねぇ。もう諦めた方がええかもやけど」
「何か落したんですか」
「せやねん。せっかく珍しく後輩の役に立つチャンスやったのに」
「ちっちゃいマスコットなんやけどな」
「マスコット?もしかして、昨日拾った」
昨日拾った?サブちゃん達と顔を見合わせていると
「夢姫」
「ん?先に中に入って居ろ」
「せやね。其れがええんとちゃう?」
「「ん?」」
「そうする」
レストランで温かい飲み物を貰ってから部屋に行けばいいかな
なんて考えていると
「おや、幸村君。そのススキはどうしたんですか?」
「青学の皆に分けて貰ったんだ。部屋に飾ろうと思って」
「いいですね。ちょうどお月見の時期ですし」
「あぁ、なかなかに風情がある。一句読めそうだ。ススキに月、か」
「さっそく思いつきましたか?」
「いや。俳句じゃない。うさいぬマスコットの事を思い出してな」
「真田が探しているアレかい?どこも売り切れてしまっているらしいけど」
「夢姫も何か知らないか」
「探したけどね?あたしも分かんないんだよ。転売されている可能性も有ると思って検索も書けたりしたけど、全部駄目だった」
「そうか」
「限定物は手に入れにくいですしね。真田君は諦めるようなことを言っていましたが」
「口ではそう言っているが、自分なりに情報を集めているようだ」
「まあ、真田の諦めの悪さは折り紙付きだからな」
へぇそうなんだ
1/3ページ
