気まぐれ
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お兄ちゃん達が国内の遠征に行ってしまい、久々に寝付けなくて宿舎の屋上に行くと
「いい夜じゃのう」
「ウス」
「少し穏やか過ぎる気もするが」
なんて聞こえて来たかと思えば
「がぁー…がぁー…」
なんていびきも聞こえてきて
「ほーう、よくもまぁこんな場所で…。ぐっすりじゃの」
「部屋に連れて帰ります」
「好きにしんしゃい。屋上に出たおかげで、思わぬ広いものをしたぜよ」
思わぬ…拾い物かぁ
「夢姫おるじゃろ」
「え?夢姫…さん、ですか?」
「ばれてたんだ」
「気づくじゃろ。珍しいのう、夜に出歩くなんて」
「なかなか寝付けなくて」
「さよか」
一緒に仲に戻ると
「ありがとうございました!」
「どや、俺と小春のラブラブコント!最高やったろ」
「まぁ…普通ですね」
「なんでやねん!」
「財前ちゃん全然ウケへんかったわ…。ネタのひねりが甘かったんやろか」
「ホンマどないしたら笑うねん、コイツは」
「そないに誰かを笑かしたいんやったら、他の人を笑かしたらええでしょ。まずは其処に居る人らとかどうです?」
あたしたちの存在に気付いたらしい四天宝寺の皆は
「プリ」
「よっしゃ。俺と小春のラブラブコント見せつけたる!」
コントを見せられても何も思わないのは、きっと哲君やヨシ君を見ているからだろう
「見事なもんじゃ」
「ウス」
「アカン、全然ウケてへんやん…。寝落ちしとるヤツもおるし」
「その人は最初から寝てたっすよ」
「夢姫ちゃんまで笑わん…」
「笑ってもらえへんなんて…エンターテイナーとしてまだまだなんやろか」
「いや、十分刺激的だったぜよ」
「せやけど
「ごめんね?もしかしたら哲君やヨシ君を見すぎて内容があまり入ってこなかったのかも」
「その人らがわかりにくいタイプなんちゃいますか」
「それもあるかもしれないね。遠征には哲君もヨシ君も行ってないからいるとは思うけど」
「うーん…みんなを笑かすためにはいろんな芸を磨いた方がええかもし――…」
なんて言っている傍からカナ君の大声が聞こえてきて、ビクっとしていると
「今夜はまだまだ、面白いものが見られそうじゃの」
「誰か残っててほしかったな…」
これじゃ今日は寝られないかもしれない…
「大人の人たち、どうしたんだろー?」
「はて?何かやっとるようだが…」
「失礼。叫び声が聞こえましたが、皆さんご無事ですか?」
「おい入江。中高生共と夢姫が驚いてるじゃねぇか」
「寧ろ夢姫は震えていますが」
「ごめんね、皆」
「何かあったんでしょうか」
「特にトラブルは起きていない」
「起きてなくてあんな叫ぶ必要ないじゃん…」
「入江さんがパントマイムを披露していた所だ」
「ほう…?」
「ああ、悔しくてならないよ!僕が未熟なばっかりに、鬼と徳川君を楽しませることが出来なかった…」
「カナ君のせいで余計に眠れなくなったじゃん」
「いつまで演技を続けるつもりだ、入江」
「あれ、ばれちゃったかな」
「楽しんでなかったわけではありません」
「お前のパントマイムのレベルが高すぎて、逆に反応に困っていただけだ」
あ、そうなの?
「それほどのものとは興味がありますね」
「見てみたい!」
「俺も興味があるぜよ」
「あたしはないから部屋に戻って本読んでる」
がっしりと掴まれた腕は雅君が摑んでいて
「それじゃ、もう1度披露しようか」
カナ君がパントマイムをやっていると
「素晴らCー!」
「うーん、いい反応だ。やりがいを感じるよ」
「マジマジすっげー!あ、そうだ」
なんていうジロ君は
「樺ちゃんなら今のパントマイムもコピーできるんじゃない!?」
「やってみんしゃい」
「ウス」
そうやってくれている樺地君は凄すぎて
「これは」
「お見事です。完璧な再現ですね」
「キミ、僕の動きを見ただけで覚えたのかい?」
「…ウス」
「ホンマにそっくり真似とるな」
「樺ちゃん、すごいすごい!」
「ありがとうございます」
「あ、ジロ君スイッチキレるかも」
案の定眠くなってきたと言ったジロ君は眠っていて
「おやおや、眠ってしまいましたね」
「寝つきよすぎっすわ」
「器用な奴じゃの。樺地に寄りかかりながら寝とる。夢姫もこれ位素直に寝てくれるとありがたいんじゃがの」
「夢姫は今日は寝なさそうだね。越知の部屋にでも行って寝たらいいのに」
「うぅ…」
「じゃがなんで夢姫が寝ないと」
「大人組10名が今日の早朝から遠征に全員行っていてな。夢姫は置いてけぼりを食らってるんだ」
「置いてけぼりじゃないもん」
「此処に居るんだから大して変わらないよ。だけど、夢姫もそうだけど彼は随分とテンションに差があるね。ある種二面性を持っていると言っていいかもしれない。
それから、君のコピーも素晴らしいよ。完成度には目を見張るものがあった」
「…ウス」
「あと…夢姫の腕を掴んでるキミ」
「ん?」
「キミは確か、他の人間になり切るイリュージョンと言う技を持っていたね」
「プピーナ」
「3人とも別人のような一面を見せられるような」
「柳生の言う通りじゃな」
「このメンバーならなにか面白いことが出来るかもしれないよ」
「ほーう?」
「なーんてね」
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