AMBER SKY DESTINY
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休日
本屋さんで本を受け取ると
「嬉しそうですね」
「勿論。またこれで本を読む楽しみが増えたんだもの」
「それは何よりです」
皆が行く古本市に行くと、立海の皆がそろっていて
「夢姫先輩?」
「赤也君も来てたんだね」
「随分と早かったな」
「予約してた本だし、そんな時間はかからないよ」
「では立海の皆さん、夢姫を頼みましたよ」
「どういう」
「一緒に回って来いって話だよ。普段はこうして一緒に回ることなんてないから」
「へぇそうなんっすね」
「そういう事」
周りを見渡すと
「骨董市っていうから掛け軸とか壺をイメージしてたんだけど」
「ジャッカル先輩も同じことを今さっき言ってたんっすよ」
「そうなんだ」
「確かにそういったイメージはあるが、骨とう品で大事なのは希少価値や古さだ。衣類や家具、アクセサリーなどの装飾品や文具から食器といったものも骨董品に当たる」
「そうなのか」
「初めて知った。食器なんかはよく見るけど」
「文房具までとはな」
「歴史にはそれだけの価値があるという事だ。どんな過去を辿ったのか考えるだけでもなかなか面白いぞ」
「だけど、夢姫はまるで興味なしじゃね」
「じゃな。なんで参加したんじゃ」
「夢姫のお目当ては古本だからね」
「古本ねぇ」
「なら先輩達と一緒でも」
「育人君の考えってよく分からないから何とも言えないけどね」
「そうか?」
「うん」
一緒に回っていると
「綺麗な水彩画だ。いったいどこの景色なんだろう」
とか
「ここの光を使った表現、素敵だな。次に書く時の参考にしてみようか」
とか言っていたけど、あたしにはよく分からなくて
「せーちゃんって水彩画得意なんだ?」
「そういう訳じゃないけど、絵を描くのは好きだよ」
初めて知ったかも
「夢姫の好きそうな古本もあるよ」
「あ、本当だ」
古本を見ているとタイトルは知っていたのにもう受注すらしていないからと却下されていた本が出ていて
「ちょっと買ってくるね」
「随分と即決だな」
「この本はね、お兄ちゃんに1番最初に見せて貰った本と同じタイトルの童話なの。だけど内容は全く違うものだし、読み比べるのも楽しいんだ」
「それはまた面白い本の読み方だな」
「意外と楽しいんだよ」
別の場所では
「仁王君は何をみているんですか?」
「こけしじゃ」
こけし?
「どうしてこけしを…いえ、確かに珍しくはありますが」
「こういう古いものには、多かれ少なかれ所有者の念が込められとるんじゃないかと思っての」
「所有者の念、ですか」
「怖い事言わないでよ」
「骨董品で売りに出されるとなるとたくさんの人の手を渡ってきたことじゃろう。その中には、いい所有者もいたと思うが…そうではない者もいたはずじゃ」
まだ言ってるし…
「何が言いたいのですか」
「そう言った品には、良くないものが付く…と聞いた事があっての。もしかしたらと思って探していたんじゃ」
「全く、滅多なことを言うものではありませんよ」
「ただの冗談じゃき」
「冗談に聞こえなかったんだけど」
「さて、それじゃあこのこけしを買って来るかの」
「こけし自体は本当に買うつもりだったんですね」
うぅ…
「雅君が変な事を言うから古本を見るのが怖くなったじゃんか」
「それはそれは」
「しかし、仁王の言う事もあながち間違いではないかもしれないな。人の手を渡った物にはそれだけの歴史がある。特に人型の物にはそういった念がこもりやすいと俺も耳にした事があるぞ」
「ま、雅君?あたしに近づけて来ないでね!?」
「同感です。私の近くには持ってこないでくださいね」
プリっと返事をした雅君がどう出るか。なんてあたし達は予想すらしてないけど
「この辺りはほとんど見終わったな。じゃあ、次は夢姫のお目当ての古本を扱っている所にも行ってみないか」
「そうだね。柳生も早く違う所に行きたそうだし本に囲まれれば落ち着くんじゃないかな」
「夢姫が喜びそうでもあるがな」
「同感です」
古本を見る前にお昼にしようという事になったあたし達はキッチンカーの方に行くと
「凄い量だね。うどんにお蕎麦、串カツにおでんまである」
「「日本料理が多くあるよう「だな」「ですな」」
同じタイミングで同じ発言が聞こえると思ったらお兄ちゃん達が来ていて
「夢姫も来ていたのか」
「うん。お昼を食べてから古本でも見に行こうかと思って」
「そうか」
お兄ちゃんは変わらず、お蕎麦の様で
「夢姫ー」
「アイツらが呼んでんな」
「うん」
「行って来てやれ。こういった機会は中々ねーぞ」
「そうだね」
「何にするか決めたのかい?」
「座る場所もないし、食べ歩きできるものにしようかな」
「それもいいね」
お握りを買ったあたしに
「お前さん、良くそれで足りるよな」
「でも食べないよりはいいでしょう?」
むしろ食べていないかチェックしているし
「そうか」
食べ歩きをしながら古本を見に来たあたし達は
「うーん、ここかな」
「精市、まだここにいたのか」
「あぁ、浮世絵画集を探していてね」
「なるほど。弦一郎が好きそうな本を探していたのか。夢姫も探していそうだがな」
「うん。なんだかすごい掘り出し物がありそうなんだよね」
「どういう」
「夢姫の好きな童話の小説とは違った童話の小説があったらしい」
「それはまた」
「それで悩んでいる。といった所かな」
んーと悩んでいると
「どうかしたのか」
「先輩」
「お兄ちゃん」
お兄ちゃんもあたしの手元にある本を見て
「また悩んでいるのか」
「「また?」」
「向こうに…」
そう言った弦君も来て言葉が止まったのはお兄ちゃんがいるからだろう
「俺が見ていよう。気にせず見て来るといい」
「ありがとうございます」
2人が弦君の所に行くと
「もしかして、真田も探してくれていたのかい?」
「俺も、というのはどういう意味だ」
なんて声も聞こえてきている当たりお互い様という事なのだろう
「お前は、何をそんなに悩む必要がある」
「んー…、童話は童話なんだけど、同じ作者でも内容が少しだけ違う童話の内容だからどうしようかと思ってて」
「違うのもあるかもしれないな」
「そう思って悩んでる」
結局悩んで、買ってしまった童話
「お前らしいな」
「かな…」
「どうせ他の所も見るのだろう」
「その予定」
ヒョイっとあたしの荷物を持ってくれたお兄ちゃんは
「早めに帰るから部屋に置いておこう」
「ありがと」
「問題ない」
他にも見に行くとレン君も買い物をしていて
「お前、荷物は如何した」
「お兄ちゃんが持って行ってくれてる」
「そうか」
「で?どうせここも見るのだろう?」
「そうしようと思ってて」
暫くして
「満足そうだね、夢姫も柳も。いい本が買えたのかい?」
「あぁ、御蔭でな。つい、いろいろな本に手が伸びてしまった」
「お目当ての童話の小説があったからまた買っちゃった」
なんて話をしていると
「ん?」
「レン君?」
「此処に並んでいるシリーズ懐かしいな。昔読んでいたものだ」
「そうなんだ」
せーちゃんも一緒に覗き込むと
「あれ?その本、カバーの裏に何か書いてないかい?」
「本当だ」
「なんだこれは?昔読んだ時には無かったはずだが」
「『ドーナツの誕生日は?』って書いてあるね」
「ドーナツの誕生日?なぞなぞ?」
「前の持ち主が書き足したんだろう。しかし、一体これは」
