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1か月後、海原祭にて
「夢姫」
「おはよう。皆」
「あぁ」
皆と同時タイミングで来たあたしは相変わらず一緒に登校している
「まさか海原祭って朝は部活はしないんだね」
「流石に出し物で忙しいからな」
「そっか」
クラスの出し物はカフェ
テニス部からは屋台の焼きそばとお好み焼きという事になった
「どちらもお前が携わっているとなると凄い事だがな」
「本当だろぃ」
「そんな事はないと思うけど。そうそうお兄ちゃんからも伝言」
「ん?」
「海原祭の間は放課後の練習も休みにするって」
「それはまた」
「修ちゃんもそれに賛成してくれて、体を休めることも選手にとっては大事な事だからって。個人での練習も禁止。早足もしなくていいって」
「そうか」
「家族枠でお兄ちゃんと修ちゃんが見に来てくれるって言うから」
「夢姫は嬉しいんだろう?」
「当然」
あたしの持っていた紙袋の中には昨日切ったサラダや果物が入って居るタッパーとこれから詰めていくお弁当の容器
「まさか調理室を貸してくれるとは思わなかった」
「まぁ、俺達もお前の作ったものを食べているのとクラスの人間から夢姫が調理室で作って隣の教室を使用するという事で話を付けていたみたいだからな」
不思議なもので、そこまで話してもいなければ何の接点もないのにそこまでしてくれるとは思わなかった
「実はな、お前に渡されたあの書類の内容を彼女たちは知って居たらしい。というのは担任から聞かされていたらしい」
「そうだったんだ」
「ただ俺達はお前がそう言う関連の資格を持っているという事は話すつもりは無い」
「え?」
「そうだね。夢姫が持っている資格の話をしてしまうと他の部活からも欲しがられるだろう?そうなった時夢姫はきっと俺達と最初に合宿所で会った時のようなことになってしまうと思ったんだ」
「そっか」
朝のホームルームもあたしは調理を始めなければいけない。という事でそうそうに教室から出され調理室へ
メニューボードは字の綺麗なレン君にお願いをして作って貰った。
ロコモコやオムライスと言った洋食やキーマカレー
和食も欲しいと言った意見も取り入れ、和食の方ではお握りにおかずを少しずつ詰め合わせてカフェプレートの要領で詰めていく
「しかし、随分な量だな」
「余ったらどうしよ」
「その時はクラスで食べればいいさ」
お持ち帰りだけではなく、教室内でも食べられる用のワンプレートを今回は使用させてもらえることになって居て
「上手くできるといいな」
なんて思っていたら
午前中はそうでもなかったのに、お昼ごろになって急に慌ただしくなってきたのは言うまでも無くて
次々に出て行くお持ち帰りのお弁当屋教室で食べる人たちのワンプレート
「随分と賑わってるようですね」
「ヒロ君」
「本当だな」
「でも評判がいいのは確かなようだよ。お弁当も売り切れてしまっているものが多くなってきているみたいだし」
「その様だな。作って居るアイツも疲れてきているんじゃないだろうか」
「そう思って聞いたんだけど、楽しいみたいなんだよ」
「そうか」
なんて話していたら
「頑張っているようだな」
ザワザワとしだしたクラスの人や中にいた人たち
「お陰様で。夢姫が作ってくれている食事がこんなにも好評になるとは思わなかったです」
「だろうな」
なんて話していると、総て出し切ってしまいお持ち帰りはすべて売り切れ。後は室内での飲食だけとなってしまった
「先輩方も何か」
「俺達はいい。他の奴らに配ってやれ」
「ですが」
「俺も種ヶ島も夢姫の様子を見に来ただけだ。問題ない」
「そうですか」
「しいて言うなら今日の分は俺もツッキーも一足先に食ってんねん。だから他の奴等に渡してやれってことや」
「そうでしたか」
「そうそう」
「修ちゃん?」
「3日間お前らは休みにするっていう話は聞いとるやろ」
「はい」
「まぁここが落ち着いたら話したるわ」
そう言ってくれた修ちゃんはお兄ちゃんと一緒にどこかに出かけてしまい
作っていた料理もすべて出し切ると
「終わったぁ」
「お疲れ様」
「ありがとう」
クラスの皆も休憩も無しに働いてくれていたんだ
冷蔵庫の中には余ってしまった果物があって、柑橘類は蜂蜜に付けていたものを持ってきていたから、其れを出すと
「良かったら」
「え?いいの?だって」
「1番疲れているのは越知さんでしょう?」
「あたしは大丈夫。今チャージ出来ちゃったから」
クラスの皆は分からないであろう。でもあたしにとって修ちゃんはいるだけで、声を聴けるだけで元気が貰える存在なんだ
「なら、遠慮なく」
「せーちゃん達も食べてね」
なんて話をしながらあたしはシンクに出ている洗い物を済ませて行く
「にしても凄い量の洗い物だな」
「まぁあれだけ出すとなればそれなりに洗い物も出ちゃうよね」
「でもさぁ幸村君たちはあんなおいしそうなものをほぼ毎日食べているんでしょ?羨ましい」
羨ましいんだ?以外だと思ってしまった
「そうだな。人一倍食べたさそうなのは仁王だしな」
「へ?」
「なんだ、夢姫は気づいていなかったのかい?」
「全く」
「鈍いにも程があんだろぃ」
「本当だぜ」
なんて話しているとあたしのスマホには亮君からの連絡が
“明日、慈郎たちと行く”とだけ書かれていてそれが亮君らしいと思ってしまった
片付けも終わり、ゆっくりしていると
「そう言えば先輩が言っていたことで気になる事があるんだが」
「気になること?」
なんて話していたらサブちゃんと一緒に入ってきたお兄ちゃんと修ちゃん
「お疲れさん」
「いえ」
「昼間の話の続きや。3日後お前らは3日間合宿所での練習の許可がおりてんねん」
「なぜ3日間も」
「夢姫がな俺達に相談してきた。毛利は去年も出ているから何もないとは思っていたが[#dn=3#]が他に出る人たちが練習しているのに3日間も出来ないのは辛いだろうからってな
それを聞いていたコーチたちが3日間立海にここで練習をしてもいいと言われたんだが」
「ある程度遅くまで練習しても何も言われないし、決めるのは皆だけど」
「いいな。その提案」
「え?」
「確かに他の学校の奴等には劣ってしまうかもしれないがその分を補えると考えれば全然ありだろ」
「だな」
「ではコーチたちにもその話で進めておこう」
「ありがとうございます」
「夢姫がここまでできている礼も兼ねている」
「え?」
「お前たちには多少なりとも壁は減っとるようやしな」
あたしの荷物を何も言わずに持ってくれたお兄ちゃんとあたしの手を引いてくれた修ちゃんと一緒に教室を出ると
「夢姫」
「?」
「明日も待って居る」
「うん?」
学校を出ると、校門にも仁王君が立っていて
「どうかしたのか」
「夢姫に話があってのぅ」
「あたしに?」
「そうじゃ」
「ほな夢姫。俺達は先に車で待ってんで」
「あ、うん」
まーくんと一緒に校門で2人きりにされるとは思いもせずどうしていいのか分からないでいると
「最終日」
「最終日?なんの?」
「海原祭の最終日空けておきんしゃい」
「え?」
「お前さんに言いたい事があるぜよ」
あたしに言いたいこと?
「今じゃ、ダメなの?」
「最終日に話すぜよ」
それだけ言うと帰って行ってしまったまーくん
「あれ?夢姫じゃん」
「そうだな。だけど1人で」
「あ、ううん…なんでもない」
「仁王に何か吹き込まれたな」
!?
「図星かよぃ」
「まぁアイツもアイツなりに考えて動いてるんだろう。待って居てやれ」
「そうする。あ、じゃあまた明日ね!」
「あぁ」
車に戻るとお兄ちゃんが電話をしていて
「??」
後部座席にいる修ちゃんの隣に座ると
「親父さんと話してるらしいで」
お父さんと?なんて思っていると
「夢姫」
「どうかしたの?」
「父さんからだ。電話にでるか?」
そうスマホを渡してきてくれたけどお父さんと話す気にもなれなくて首を横に振ると
「そうか」とだけ言われた
合宿所に戻ると、学校のコーチから戻ってこれる人たちは練習をしているけど
「疲れてるみたいだね」
「そのようですね」
「あくと君、育人君」
「まぁ立海でのこともあるでしょうけど」
「そんな事は…」
「ない。なんてことはないだろう?ここで一体何年の付き合いだと思っているんだい」
確かに。ここで嘘を言った所でこうやってばれているのが落ちだろう
「初日で疲れちゃった」
苦笑いをしながら答えたあたしに
「夢姫の場合、そうなるとは思っていましたよ」
「え?」
「普段と同じことをしていてもここでは動いた後に食べるものを出している。だけれど海原祭ではカフェと言うくらいだ。朝から出し始めてピークは昼間だろう」
「うん」
「そこまで休憩は」
「少しだけ」
「それでは余計に疲れるに決まっているでしょう。早めに休みなさい」
「はーい…」
室内で休むように言われたあたしは練習の見える位置で明日の朝ごはんとメニューの仕込みをしなければと思いながらもテーブルに突っ伏してしまって
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