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夢小説設定
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1週間後
「随分と動きが良くなってきているな」
「せやね」
朝の早足で来る成果も出ているのだろう。皆の動きが一段と早くなったように見える
「早足と夢姫の弁当のおかげじゃ」
「だね」
「あたしそんな大したお弁当作ってないよ」
「作ってるじゃろ」
そんなことないと思ってたんだけどなぁ
「ちゃんとした栄養学を学んで色々と取り入れているからな。他の学校の人間はここまで出来ていない。氷帝も実践練習は出来ているものの食事の管理は学園サイドにまかせっきり。青学は個人でという事になっている。まぁそれは他の学校も同じだと言えるが」
「そうなんだ」
「事実、こうして果物まで用意されているというのは気づいていなかっただろう」
「全く」
「でも本来は果物だって毎食取り入れた方がいいんだよ?」
「へぇ」
「それは初耳」
「だが、夢姫の弁当を食べてやる気を出してくれるのがここに居るからな」
レン君の目線の先にはまーくんがいて
「俺だけじゃないじゃろ」
「居ることはいるがあからさまに力をつけ始めたのは仁王だけだ」
あ、そうなんだ
「だがまぁ夢姫もよく承諾したよなぁ」
「え?」
「クラスの出し物。作らないかんやろ」
「そうだけど」
「おにーちゃん、どうしよ」
「なんだ」
「カフェで出すメニューなんて分かんない」
「は!?」
「先ずはそこから?」
「いやいやカフェは俺もツッキーも連れて行くんよ。せやけど大概決まってパンケーキとカフェオレしか頼まんから分かんないんやろ」
「どーしよ」
なんて話していると
「ならばお前たちもこれから練習をして、帰りにカフェに寄るか」
「いいの?」
「お前がそれで何かしら見つけられるならな」
わぁい
練習を再開させたせーちゃん達は確実に力を付けているようで
「大分いいようだな」
当たりも暗くなってきたころ
「ほなら明日は俺とツッキー、毛利を使ってのシングルス練習や」
「はい!?」
「そうだな。実践を積むのも悪くはないだろう。世界には俺達よりもはるかに強い奴等が沢山いる。お前たちが俺達でつまずいている時間などないぞ」
「そんなに世界に入るんですか」
「おるよ」
他の部員たちは皆帰って居るのにもかかわらずこうして残って練習しているんだ。確実に力はついているだろう
「今の青学とかと試合をしたらどうなるんだろうね」
「そら、立海の圧勝やろうな」
「え?」
「青学は竜次も見に行ってないねん。早足もしとらんやろうし夢姫みたく弁当を作ってくれる人間がおるわけでもない。そないな学校に負けるわけないやろ」
「そっか」
「でも向こうは奏多がおる。油断はできないで」
「どういう事じゃ」
「奏多は自分の実力をほとんど見せん。後輩育成と底上げのために3番コートにおった奴やからな」
「!?」
「其れだけじゃない癖に」
「どういう」
「カナ君はね修ちゃんが対戦をしたくない人でもあり、コーチたちも正確なデータが図れてないんだよ」
「な!?」
修ちゃんを見ると嫌そうな顔をしてる。本当は聞かれたくなかったんだ
「あともう1つ」
「もう1つ?」
「皆が弱小校だと言った舞子坂高校。カナ君と修ちゃんはそこの高校出身だよ」
「は!?」
「なんなら修ちゃんは舞子坂で副部長をしてた人材だからね?」
もう1年あったらあたしは確実に舞子坂に通ってたんだけどなぁ
「修ちゃんとカナ君の実力がありすぎて後の人たちが実力がないように見えていただけで実はそこそこにはあるんだよ」
「まじか」
練習後、お兄ちゃんは言っていた通りカフェに連れて来てくれて
「おぉー」
「なんか、すごいね?」
「夢姫が驚くとはな」
「それは夢姫はどこに行っても大概同じものしか食わんからやろ」
「ぶぅ」
「むくれても本当のことやろ」
何となくの食事のイメージはついてきて
「コーヒーとか紅茶は如何しよう」
アイス系にするなら前日に仕込んで冷やすことはできるかもしれないけど
「明日学校で相談すると言う手もあるだろう」
「そっか」
「でも夢姫はメニューに関しては既にイメージが沸いたようだな」
「うん。何種類か試そうかと思って」
「ほう」
頼んだものが来れば写真を撮って保存しておけば実際に作りやすいかもしれない
皆も写真に撮らせてくれたおかげでどういう物を作ればいいのか。こういたカフェのメニューを見ているのは初めてすぎてわからなかったけど
カフェを出た後、お兄ちゃんたちが今日は特別にと合宿所に迎え入れたのだ
「おや」
「珍しい。種ヶ島や越知が連れて帰って来るなんて」
「いくら時間が時間だと言え」
「いや。朝練は確かに立海で行うが」
「海原祭の出し物のメニューのイメージが沸いたから明日の朝ごはん皆に実食してもらおうかと思って」
「ほう」
「でも、ちゃんとに栄養も取って欲しいから」
「そうか」
「夢姫にしては成長したね」
成長した?あたしが?
「そうだな」
「ちょっと前の夢姫でしたら絶対に作らないでしょうな」
「確かに」
コーチがあたし用にと作ってくれたキッチンに入ると
「そういやジロ君にケーキ渡してたのもこのキッチンだったろぃ」
「このキッチンはあたし専用に作ってくれたキッチン。明日の朝は皆にも食べて欲しいものがあるから」
「マジかよぃ」
「本当」
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翌朝
「おはよう…」
「おはようございます。しかし眠そうですね夢姫」
「眠い」
育人君が時計を見るといつもよりも30分も早く起きてしまったらしい
「顔洗ってくる」
「そうしてください」
顔を洗ってキッチンに行くと
「随分と今日は早く立ちますね」
「今日はね、朝ごはんここに立海生を呼んでるの」
「おやそれはまた」
先にお弁当用の果物を切って冷蔵庫にしまって他のおかずを詰め込んでいく
「相変わらず手際がいいですね」
「いつか修ちゃんのお嫁に行ったらこうやってサポートできるかな」
「出来るでしょう。貴方は既に我々のサポートを十分にしているではないですか。特に今は立海の彼らのサポートもしているのです。十分すぎるくらいしていますよ」
「そっか」
今日のお弁当はお稲荷さん。大豆製品も持久力や基礎体力をつけるためには必要な栄養だ
他にもいろいろと作った後でも朝ごはんを作るまでにはまだ少しだけ時間が余って居て
「おはようございます」
「おはよう夢姫ちゃん」
「今日も早起きだな」
「はい」
コーチ達もコーヒーを飲んだり紅茶を飲んだりしている
「しかし随分と豪華なお昼ご飯ですね」
「立海の彼らの分ですよ。其れだってこれを空にしてくれるだなんて思わなかったですけど」
「其れもそうですね。夢姫ちゃんも作り甲斐があってよいのでは」
「確かに」
コーチ達も自分の仕事があると出て行ってしまい育人君も今日は取材が有るとかであまり食べないようだ
朝ごはん用にお弁当を作ると
「すっげぇ善い匂いがするだろぃ」
「本当っすよ」
「確かにするのぅ」
「だけど、なんでこんなにい匂いが朝から済んだよ」
なんて入ってきた立海の皆
「おはよう」
「あぁ」
「おはようさん」
皆を見るとジャージになって居て
「皆も早いね」
「今日はこの合宿所でいつもと同じ朝練をすると言っていたんだ」
あ、そうなんだ
「練習が終わったら、ここで食べる予定にはなっているけど」
「作っておくね」
「楽しみにしとるぜよ」
ラケットを持っていたまー君からそんな言葉が効けるだなんて思いもしなかった
お弁当用の写真を撮ってふたを閉めると皆が頑張って練習している姿が映ってくる
「夢姫」
「修ちゃん、竜君」
「頑張っとるなぁ。アイツ等」
「うん」
朝ごはんの果物を切っておかないといけない。そう思って果物を切ってお皿に盛り付けておくと
「夢姫は食事面でのサポートがしたいって言ってたろ」
「言った。しかも学校になんか案内が届いたんだよね」
「案内?」
「うん。資格を取るための案内」
「へぇ」
「でも、お前に必要なもんじゃなかったら俺達だって何も手出しはしねぇよ」
「そうだよね」
皆が練習をしている間にこの間貰ったパンフレットを見ていると
「えらく遠いなぁ」
「そうなんだよね」
「でも、夢姫の場合ここでの実績もあるし近場で探せるもんなら近場で探してやる」
「本当?」
「本当だ」
なんて話していると朝練を終わらせたであろう皆が戻って来て
「お疲れ様」
「あぁ」
「しかしいつにもましてハードだったんだけどね」
それは他の学校の皆よりもはるかにレベルの高い練習をこなしている皆だから出る言葉であってあたしも皆の前に朝ごはん用のお弁当を出すと
「これもまたいいな」
「だな」
「お試しだからどうかは分からないけど」
それでも皆は朝ごはんを食べきってくれて
「流石は夢姫だね。いつも美味しいご飯を作ってくれてることには感謝しかないよ」
「え?」
「そうだな」
「普段気を付けている食事でもちゃんとした食事をとるという事がいかに大事かがよく分からされた」
「そっか」
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