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お昼休みになり、席から動けずにいると
「おや、どうかしてしまったのでしょうか」
「ちょっと怖いみたいなんだよね」
「怖い?」
「ほら話してた例の件もあるせいかどうも怖いみたいなんだよ」
なんて話していると
「夢姫ー」
「先輩」
「サブちゃ…」
「そらそうなると思うたわ。でもやる決めたんは夢姫やろ」
「そうなんだけど」
お弁当を持ってしまったサブちゃんを見上げると既に教室の入り口まで歩いて行ってしまっていて
「これは夢姫の負けのようだね」
渋々立ち上がると皆が驚いた顔をしていたのはまー君がいきなりあたしの腕を握って来たからで
「え…?あの…」
「お前さんは逃げてどっかいきそうじゃからのぅ」
「逃げ出したいは逃げ出したいけど」
サブちゃんについて行った先は屋上で、既にお弁当を開けてくれている状態だ
「すげー…」
「どうやったらこんなん作れんだよ」
「起きてる時間は割と普通やったよな」
「起きる時間は変えてないよ?」
それでもご飯はお握りにしたのはその方が食べやすいと思ったからで
「一体」
「持久力を付けるための基礎体力をつけるにはまずは食事も大事だから」
「夢姫の場合一通り必要なもんはいれてるんやろ」
「入れてる」
「へ?」
「けどやっぱり合宿所で作るよりもはるかに少ないよ」
「それでもこれだけ作れるお前さんは凄いもんじゃろ」
「ありがとう」
皆してご飯を平らげてくれると作った甲斐があったようで
「これで分かってくれたかな。俺達が食材を無駄にしないという事は」
「うん」
3段のお弁当だけど、1番下の段は果物が入ってるから部室の冷蔵庫に入れて来てしまってある
「これであの崖の上の時と味が変わっていないというのか」
「多少は変わってると思うけど」
「そうか」
「旨かったぜよ」
「だな」
その後は、お兄ちゃんたちが今日の練習に来るのが遅くなる。という事で
「サブちゃんお兄ちゃんと修ちゃんから伝言」
「なんや?」
「立海の皆のコーチを頼むだって」
「へいへい」
「内容も任せるみたいだよ」
「其れは困る奴やんけ」
「サブちゃんがいるから頼めることでもあるけどね」
「どういう事だい?」
「お兄ちゃんと修ちゃんは今日は日帰りで試合に出ちゃってるから練習には遅れるって連絡。今日試合に行ってないのはサブちゃんとカズ君だね」
「徳川さんも行ってないのかい」
「行ってない。高校生組は残してるのは大人だけでどれだけできるか試合をしに行ってるだけだから」
「そうなんだ」
「でもワールドカップに呼ばれている選手もそうだけど、例えば篤君のように負傷してしまうと控えの選手を出さなくちゃいけない。そういった控えの選手を選ぶのだって大変な事だけどね」
「でも目星はついているんだろう?」
「まぁ一応。高校生の方はあたしに委ねられちゃってたけど今は皆学校にコーチとして派遣されてるからある程度のメンバーを絞ってくれてはいるよ」
「立海は」
「いる。お兄ちゃんと修ちゃんが早々に決めてくれてるから」
「そうなのか」
「うん」
お昼休みも終わり教室に入る時だった。せーちゃん達は既に教室に入って居て別のクラスの人たちも戻って行っている
「夢姫」
「サブちゃん?」
「まぁ、ダブルスのペアでシングルスの練習と行こか」
「分かった」
「ほな、また放課後やな」
「うん」
教室に入ると
「どうかしたのか」
「シングルスの練習をしようかって。ダブルスのペアを組んで」
「それはまた」
「まぁ練習だし合宿所のようなことはないけど」
「仕方がない。赤也にもそう伝えておこう」
「ありがとう」
午後の授業も眠いのをこらえながら受けた後皆と一緒にコートに行くと
「あ、来んさった」
「サブちゃん早かったね」
「体育やったからな。普通に終わらせてここに直行や」
「なるほど」
当たりを見渡すとまだ切原君が来ていなくて
「切原君は」
「まだ来とらんよ」
何かあったんだろうか。なんて思っていると
遅れました!と元気よく来た切原君
「まだ始めてないから大丈夫だよ」
「まじっすか!?」
「ほなダブルスのペアでシングルスの練習と行こか」
「先輩、なんでシングルスの」
「お互いの弱点を知ってるやろ。そこの克服も兼ねるんよ」
「へぇ」
「真田もダブルクラッチを完成させないといけない宿題もあるしなぁ。俺が一緒にやったるわ」
「ありがとうございます」
「でもそうすると1人になる人が」
「赤也、俺と組もうか」
「いいんっすか」
「では俺が残るとしよう」
皆がシングルスの練習を始めて暫くたったころだ
「随分と練習をしているようだな」
「せやなぁ。でも少し休憩しいや」
「いつの間に」
「お帰りなさい」
「あぁ」
「しっかしシングルスの練習とは」
「サブちゃんが決めてくれたんだよ。ダブルスの相手でシングルスをしようって。お互いに弱点も知り尽くしてるからって」
「だろうな」
皆が手を止めてくれて部室に入れておいた果物を持って行くと
「すげぇ」
「いつの間に」
「朝のうちにね。果物だって必要なんだけど、中には持ってこれない果物とかも有るわけだし」
「へぇ」
「でも結構色々と切ってきているな」
「まぁみんなが食べそうな果物なんてあたしが知るはずがないからビタミンが豊富な柑橘系を多く入れて後は手短に揃えられた林檎とかを切って来ただけだよ」
「それでもこれだけ揃えるって」
「中々できる事ではないぞ」
「俺達はこれが普通やからなぁ」
「え?」
皆が休憩で食べている間にドリンクを作っていると
「合宿所での休憩には必ず果物が常備されている。中には夢姫の切った果物もあるが」
「そうなんですね」
「そうだな。お前たちには早めに言っておこう」
「何かあったの?」
「ワールドカップへ向かう際の集合場所が合宿所ではなく直接空港へ向かう事になった」
「はい?」
なんでまた急に
「比嘉の奴等も監督は遠征費も出さないと言って来ていてな。鬼と遠野がコーチに掛け合って出してもらう事になったことも踏まえ空港に直接と言う形になった」
「そうなんだ」
「あぁ」
「だけど、立海も中々に遠いですよね」
「あぁそこでだ。空港に行く2週間前から越知家お前たちの面倒を見ることにする」
「はい?」
「仕方がないか」
「ですが練習が」
「越知の家にはコートが2つ備えられているの」
「マジ?」
「本当」
「でも一体どうして」
「越知の家からだと空港も近く、同時に練習もできる。それも時間を気にすることもなくね」
「そうか」
「その代わり氷帝の人間と会う率も高くなるって言うこと覚えておいてね」
「そういや宍戸と幼なじみだったよな」
「そうだね」
「平気なのか」
「別に会うことが高くなるってだけで、会わないという事もあり得るから。そこは平気。学校も不通に通えるんだもんね」
「あぁ」
「夢姫は嫌やろうな」
「え?」
「どういう事ですか」
「実家に帰る前に話してやろう」
休憩している間に話してくれるという事になり
コートの片づけをして帰宅の声を出してくれた修ちゃん
「夢姫はな確かに俺の妹だが、普通の兄妹ではない」
「普通の」
「兄妹じゃない?」
「あぁ。俺と夢姫は異母兄妹」
「嘘じゃろ」
「本当だ」
「そして、祖父母や両親は別として使用人からは嫌われているからな」
「な!?」
「夢姫が越知の家に来たのは4歳になる年だ。越知の家の前に座り込んでいた母親が見つけた。血縁関係を調べれば親父との親子関係は認められ俺とは異母兄妹だと知らされた」
「そんな事」
「両親が女児を欲していたのは知って居たがまさか異母兄妹が妹だと思わなくて驚きもあったが両親は喜んでいた。祖父母もそれは同じだ」
「なら」
「でも使用人は違う。使えている女主人とは別の人間の血が入った異端児そう思われているんだ。いくら両親や祖父母が何を言ってもそれが治ることはない。
だからだろう。氷帝の幼稚舎でラケットやボールを当てられたのも、目の前で食事を捨てられたのも全部越知だというのに母親が違うと言うだけで散々な事をされているんだ」
「そんな事って」
「だから比嘉がしてきたことも」
「クラスの出し物で作れないっていったのも其れが原因なんだ」
「そうだ」
「お兄ちゃん」
「大丈夫だ」
「お父さんって一体」
「大学教授だ」
「マジかよぃ」
「本当。だけどあたしは自分の本当の母親ん顔すら覚えていない。まぁ捨てられたっていうのもあるかもしれないって言われたけど本当かどうかも定かじゃない」
「そうか」
「そう言えば何で夢姫が今日弁当」
「クラスの出し物で夢姫に作って欲しいという話があったんですが」
「なるほどな。其れでまずお前った位が食べて証明したっちゅーことや」
「はい」
「美味かったやろ」
「はい」
「せやなぁ。1週間くらい食べ続けてみ」
1週間?なんて思っていると
「大体1週間くらいで体の変化が分かるらしいからな」
「そうですか」