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次々と集まってくる合宿所に人たち
「名古屋星徳。確かにいい人材ですな。ですが」
ですが?
「彼らはどうも留学生。この大会後はどうか分かりませんぞ」
大会後は分からないっていう事はこれは駄目か
「不動峰だが」
「うん?」
「リストのこの2人が今負傷をしている」
「え?」
「そしてこの全国大会の試合も危険負けをしている」
という事は実力が読めない選手なわけだ
「橘は丸を付けて構わない」
「はい」
「四天宝寺もこのルーキーがまだ来ていなくて実力が計り知れない」
「はい?この大会に間に合わないなんて事あり得るの?」
「あり得てるな」
「石田も忍足も計り知れない。そして九州二翼の1人千歳千里」
「がどうかしたんか」
「獅子楽ではなく四天宝寺にいる」
!?
「どちらも実力者だ。あの中でのダブルスが出来る人材は貴重だともいえる」
「じゃ、丸付けますね」
「あぁ」
丸をつけ終わると残りは負傷をしていると言われた不動峰の神尾君と伊武君
「お兄ちゃん、氷帝は?」
「リストに上がっている人間は丸を付けて構わない」
「はぁい」
「自分の学校を見に行けばよかったものを」
「行かないよ」
「取り合えずこんなもんやな」
「だね」
「これで取り合えず解散とするか」
「うん」
「俺は歩きながら帰る」
「じゃあ、あたしもそうする」
「そんじゃ、俺らは一足先に戻っとる」
「あぁ」
お兄ちゃんと一緒に歩いているときだった。見慣れたジャージで歩いている集団がいて
「!?」
驚いている顔をした人が1人
そのままあたしとお兄ちゃんが通り過ぎようとしたのに
「夢姫?」
「!?」
「え?夢姫がここにいるわけないじゃんか」
「そうだぜ宍戸」
「いや。気のせいじゃねぇだろ」
足を止めて話しているであろう3人の声が聞こえている
「宍戸さん?」
「岳人?」
「慈郎」
「夢姫」
足を止めたあたしとお兄ちゃん。だけど振り返ったのはお兄ちゃんで
「な!?」
「でけぇ」
「先輩…」
「何でこんな所に」
「まぁ色々とな」
「やっぱ先輩がいるなら」
「いるよ?」
お兄ちゃんの後ろからあたしが顔を出すと
「やっぱり来てたのかよ」
「マジで」
「夢姫だ」
「知り合いか?お前らの」
「俺達の幼なじみで」
「同じ氷帝学園中等部の人間だ」
「は!?」
「せやけど見た事在らへんやん」
「あぁ。跡部のクラスに越知っているだろ」
「あぁ。在籍はしているが出席して来ない奴がいるな」
「コイツだよ」
そう亮君が指さしたのはあたしで
「は!?」
「嘘やろ?3年間在籍だけして学校に来ん奴ってこの嬢ちゃんだったんかいな」
「あぁ」
「だけどよ。お前学校来ねぇで」
「単位?」
「あぁ」
「大丈夫。足りてるよ。お兄ちゃんと同じ場所に居るって事で一部免除にされてるし、試験もちゃんと皆と同じ日付で受けてるよ?」
「ほんまかいな」
「本当。こんな事で嘘をつく理由にはならないでしょう?」
「まぁ確かにそうだよな」
クスクスと笑っていると
「何が可笑しいんだよ」
「ううん。何でもない」
「変な奴」
「酷いなぁ、がっ君」
「酷くないだろ」
「明後日青学との試合のようだな」
「え?あぁそうっすね」
「また見に来る」
「「え?」」
「気づいてなかったんだ?お兄ちゃんが氷帝の試合見に行ってたこと」
「マジかよ」
「本当。あたしは見に行ってないけどね」
「あ?何で兄貴が見に来て在校生のお前が見に来ない」
「跡部」
「可笑しいだろ?」
「お兄ちゃんはまだ氷帝学園の在校生だから見に行っても何にもおかしくはないでしょう?
それにあたしが氷帝学園に在籍しているのに行けないのは氷帝にいた生徒たちのせいでもあるわけだけど」
「あーん?どういう意味だ」
「せやなぁ。通ってもないのに氷帝の生徒のせいにするんは可笑しいやろ」
「可笑しくねぇんだよ。夢姫や先輩にとってはな」
「何?」
「夢姫は幼稚舎でラケットで暴力を振るわれたんだ。先輩とただ登下校を一緒にいたってだけで」
「兄妹なんだから一緒にいて可笑しくはないだろ?朝の登校なんて」
「せやなぁ」
「だけど、夢姫に暴力を振るった奴等は違った。朝の登校を先輩としていただけなのに学校の中で、幼稚舎に置いてあった古いラケットやボールを当てられてた」
「!?」
「先輩が来ているのに、カメラにも確りと夢姫が映っているのに教室にいない夢姫を不思議に思った教師が先輩に声をかけたこと。見つかった場所が使われていない体育館倉庫だったこと」
「その時に夢姫が自分の体を守る様に座っていたんだ」
「第一発見者って」
「俺達だ」
「夢姫は幼なじみでもある俺達にすら恐怖を覚えてた。先輩が体育館倉庫に来た時何も言わないで夢姫を抱き上げたんだ」
「!?」
「そこから夢姫は氷帝には在籍しているが学校の中には入ってこない。いや、入ってこれなくなった」
「金でもみ消すことなんて」
「出来ねぇだろうな。見つけた第一発見者は俺達。俺達と精通している先輩が見つけている。越知の家だってそんな状況を見過ごすわけにはいかない。もみ消すことを許さなかったんだよ」
「な!?」
怖くてお兄ちゃんの洋服を掴んでいると
「宍戸。そこまでにしておけ」
「でも」
「夢姫が震えている。漸くここにまで出て来られるようになった。俺はそれで十分だ」
「え?」
「でもさっき試験は受けているって」
「あぁ受けているさ。氷帝の内部で行っているが俺が氷帝の中にまで一緒に行って付き添うって条件でな」
「!?」
「夢姫が入れない場所に俺が無理やり連れて行くことはない」
「先輩ならそうするか」
「高校も夢姫自身に決めさせるつもりだが、俺的には氷帝ではなくとも都内だろうが都外だろうが夢姫が決めればいいと思っている」
「え?」
「なんだ夢姫。お前も気づいてなかったのか」
「気づかないよ」
でも都外でもいいっていうなら舞子坂もいいなぁ。修ちゃんの後輩にもなれる特典付きだ
氷帝のままいたらお兄ちゃんの後輩かぁ
「すっげぇ悩んでんのな」
「だって、今までそんなこと考えたことも無かったから」
「へぇ」
「だが夢姫の場合氷帝には通えないままだろ」
「うん。きっと通えない」
「なら先輩の言うように都外でもいいじゃねぇか」
「でも都内にもいい学校なんて沢山あるじゃない」
「どうだかな」
それこそさっきまで見ていた青学だって同じ都内の学校だし私立じゃなくても山吹や不動峰もある
「まぁまだそんなに焦っているわけではなさそうやな」
「焦る必要がないですもん」
「ほう」
「お前の事だ。大体が決まって居るのだろう?」
「うん。決まってる。氷帝の高等部には上がらない事もすでに決めてる」
「嘘だろ」
「本当。でもまたすぐに会えるよ」
「は?」
「あ?どういう意味だ」
「暫くは全国大会見に来る予定になってるし。お兄ちゃんもそれは同じことだし」
「へぇ」
「ま、帰ったら修ちゃん達にも相談しよ」
「なんで種ヶ島なんだ」
「え?都外だったら舞子坂に行くっていう手もあるじゃない。修ちゃんの後輩になれるなんて幸せ者だもん」
「相変わらずか」
「でも立海に行ったらサブちゃんの後輩だね」
「そうだな。青学に行けば大和の後輩になるわけだ」
「だね」
「舞子坂?随分とテニスが弱小校じゃねーの」
「それだけ強い選手が集まればいい訳でもないけど、修ちゃんは舞子坂の人間だし、あたしの片思いの相手だもん」
「おっせぇ初恋じゃん」
「うっさいっ」
「口悪いなぁ夢姫」
「でも口悪いのだって俺達の前だけじゃねーか」
うぅ…
「それだけお前たちには気を許している証拠だ。あの時は夢姫がパニックになって居て周りが見えていなかっただけだ。別にお前たちが怖いわけじゃない」
「あ、そうだ。学校は違う所になるけど来年は同じ場所でまた会えること楽しみにしているね」
「「??」」
「おいっ」
手を振って別れた後お兄ちゃんと散歩をしながら帰るつもりだったのに久々に氷帝の人間と話したせいか疲れてしまい
「無茶をする」
そう言ったお兄ちゃんは電話をかけてくれて迎えに来てくれるまでお兄ちゃんとベンチに座って休むことに