5
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「真田のスイングが阿久津の顔面に!」
「やべぇーーっ乱闘になるぞ!」
「あらら」
「あーぁ俺知ーらね」
さすが修ちゃんに竜君。淡々としてるなぁ
「す、すまない」
真田君の方に行ったものの何もせず後ろに行った阿久津君
「んなアホな」
「あの怪童阿久津が暴力を振るわない?!」
「今の彼はスポーツマンだからね。もう1度テニスを出来る事の喜びを感じているんだ」
「待てぃ。俺を殴れ!」
「は?」
なんて思っていたら殴りではなく蹴りを入れた阿久津君
「わぉ」
「蹴れとは言っていない」
「力が入りすぎた。お前のテニスをやれよ」
なんて言った直後
「あの2人息があってきましたね」
「なんだコイツ、立ち直っちまったし」
「でも竜次の二刀流は攻略できへんやろ」
「何度やっても同じだし」
「竜君?」
その後も同じ動きが何度か繰り返していて
「たわけが!」
「あんましつけーんじゃ…」
急に球が横にずれて行ったかと思ったけど流石は竜君。もう1つのラケットで打ち返していて
「あの時もそうだった」
あの時…
「真田を見てごらん」
「真田君?」
「1度ボールを打ってからラケットだけ振ってる。あれじゃ竜君でも無理か」
「なるほど。2度目のスイングで強引に気の流れを変えるってか!?」
竜君?
「勘弁しろし。だが…」
ボールは左右どちらでもなく竜君の頭上を抜いて行って
「あれが『黒色のオーラ』!」
「打った後に打球の方向を捻じ曲げた…」
「あれが皇帝真田の『黒色のオーラ』」
「二刀流捻り潰してくれるわ」
「アドバンテージ2軍!」
「この野郎」
「す、凄ぇ打ち合いだ。一歩も引かねぇ!」
確かに竜君と互角に打ち合える人もそうそういない
「いただきぃ」
なんて打ち返した修ちゃん
「ふふ」
「一体何が」
「起きたって言うんだよ」
「あの子は物凄く笑顔で嬉しそうだけどね」
巳減無
「久々に見たなぁ」
「久々に見た?」
「どういう事や」
「夢姫ー。教えといてやり」
「いいの?」
「かまへんよ」
「教えてもいいってどういう事っすか!?」
「修ちゃん…種ヶ島修二は全ての必殺ショットを
お兄ちゃんたちの時代の中学の全国大会も修ちゃんは中々出てこなかった。だけどたった1度だけ」
「たった1度?」
「そう。たった1度だけ、舞子坂と氷帝学園が当たった年、修ちゃんと当たった氷帝の選手は惨敗した」
「な!?」
「それに、この合宿は別に全国大会に出た選手ばかりじゃないんだよ?ちゃんと地元の大会とかを勝ち抜いてきた選手ばかりだもの」
「どういう」
「そうだな」
「全てを無にするだと」
「無?」
「そう。修ちゃんに必殺ショットは通用しない。全て無にして返すことが出来るから。最初の火も雷も同じ原理で返してるんだよ」
同じ技を修ちゃんめがけて打っているが結局は無にして返していて
「一体どうしてあんなことが」
「修ちゃんは視覚から伝達された回転の情報を瞬時に手首へと伝えられる天賦の才を持っているの。ジュウ君がこの合宿所で唯一勝てなかった相手」
「あの鬼さんでも勝てない相手」
「いや。俺も勝たれへんかったけどな」
「夢姫が見てるからって」
「しゃーないやろ。あない嬉しそうな夢姫はめったに見られるもんやない」
「そうだな」
「だからどんな打球も捉え、無にして返せる」
「天賦の才だと!そんな物この俺が粉々に打ち砕いてやるわ!」
「無駄だよ」
「巳減無」
「ゲームアンドファーストセットセット1軍」
「俺は負けへんで」
ワナワナとしている真田君に
「最初はグー☆じゃんけーん…ポン!」
「え?」
「あっち向いてホイッ」
修ちゃんと同じ指先に向いている真田君
「いったい何のつもりだ!試合中ですが」
「さよか。あっち向いてホイで勝てへんよーじゃ俺達にテニスで勝てへんわ」
「え?」
「ホイホイホイ」
全部同じ方を向いているのだ
「さ、真田副部長激よわ」
「見てみぃ謙也。あない強い奴見た事あらへん」
「相手の動きを瞬時に判断してやっとる!?」
「神業や」
「いーなぁ」
「何がいいんっすか!同じ学校の人間が」
「負けてるから?でもあたし最初からこっちの高校生たちを応援してないよ?むしろ本来は向こうに行って見ている人間
跡部君や仁王君のダブルスも石田君のシングルスも丸井君や木手君のダブルスも確かに今の選手だってテニスのレベルは格段に上がってる
それこそ氷帝学園だってお兄ちゃんの言う通り団体戦は弱いし衰弱してるかもしれないけど個人のレベルは確実に上がってる」
「な!?」
「でもそれだけじゃ、ここに居る人たちには勝てないよ。特に修ちゃんには。山にいた人なら分かるでしょ?入道コーチに言われていたんだもの」
「んだと」
「そうね。修ちゃんはこの合宿所で誰よりも周りを見ているし見る事も出来る。面倒見の良さは合宿所の中では1番かもね」
去年まで舞子坂の副部長をしていた人だもん
「あたしもたまには修ちゃんと遊びに行きたい」
「夢姫の本音はそっちやね」
「サブちゃん」
「種ヶ島の事だ。夢姫が言えば連れて行くだろ」
「かなぁ」
「先輩」
「岳人、ほんまにこの人氷帝なんかいな」
「あぁ。俺達より学年は3つ上で夢姫の兄貴だ」
「そんでもって氷帝テニス部の部長を3年間してた男だ」
「亮君達はお兄ちゃんにテニス教わってたじゃん」
「「は?」」
「幼なじみなだけあって家もご近所さんだからよくお兄ちゃんにテニス教えて貰ってたよね」
「あぁ」
なのにコートでは阿久津君とあっち向いてホイをしようとしている所で
「嘘、耐えた?」
「あいこで~」
「いい加減テニスしようや」
「ちゃーい」
背中を向けた修ちゃんに
「自分自慢してええで」
「ん?」
「俺がおっち向いてホイで勝てれへんかった唯一の男やから」
「勝っちゃいねぇだろ」
「ん?」
「けど、俺達は負けはしねぇ」
「修ちゃん達に勝利宣言した人なんて多くいるけど結局負けるんだよなぁ」
「え?」
「どういう事だい?」
「言ったでしょ?この合宿所で勝てなかった男だって。お兄ちゃんですら修ちゃんは相手にしたくない人間だもん」
「なにをおっしゃる夢姫。せやけど俺は負けへんで」
「すげぇどっちも勝利宣言してやがる」
クスクスと笑っていると
「頑張ってね。修ちゃん」
「あぁ」
「お前の無を見て未だに挑んでくるのかよ」
「怖いねぇ」
そう簡単に№2と№6のバッヂを渡すわけにもいかないだろうけど
真田君のサーブで始まったセカンドプレイ
「何度やっても同じやて」
無にされた球を返すなんてほぼ不可能に近い
「ぜ…全然届いてない」
「当り前やん。捕れない所に落としてるんやから」
「遥かに及ばんな」
「次はもう少し近づいてやるよ!」
へぇやる気十分って所かな
ベンチコートに座ってる丸井君と木手君は丸井君は顔の包帯が取れかかって居て
その横で木手君も足を気にしているようだ
「はぁ」
修ちゃんの試合だからいつも通り見ていたかったのに
「足、見せて」
「何を」
「育人君?いや篤君か足にボール当てられたでしょ」
「「!!」」
「何でそれが分かるんだよぃ」
「ずっと見て来てる人たちのテニスが分からないわけでもない」
脚にひびも入ってなさそう
「篤君よりは全然いいと思うけど」
湿布を張ると
「これで痛みが長引くようなら医務室に行ってみて貰った方がいい」
「な!?」
「あとは丸井君だね」
「俺は」
「眼帯にしておいても平気そうだね」
眼帯を付けると傷が見えないようで
「これなら平気でしょ」
「わりぃ」
「いいえ」
「だから何度やっても同じやって言うたやろ」
なんて声が聞こえたと思ったらことごとく無にして返されていて